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イニシェリン島の精霊のピカルのレビュー・感想・評価

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
3.8
ネットで意味を調べるとか、あれが象徴だとか、伏線だとか、背景にある社会問題とか、考えさせられる映画なのかもしれないが、私は断崖と海、網目のような石積みの塀、月明かりなのか蝋人形のような警官の裸体、うまそうな常温の黒ビール、懺悔室のやり取り、眠るロバの閉じない黒目の映像が印象に残った。この映画が作者とともに長い間、人々の記憶に残ることを、優しい気持ちで祈っている。なんだか寂しい話。
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