夢を叶えるために必要なものは才能や努力だけでなく、何よりも圧倒的な情熱なのだ。美しくもシビアな物語、三人が紡ぎ出す音楽の熱量、そしてそれらと完璧に呼応する壮絶なアニメーションによって、完膚なきまでに打ちのめされました。映画館を出ても、心にずっと鳴り響いている。
「THE FIRST SLAM DUNK」が、リアルなスポーツを超える圧倒的なアニメーションによって、ずっと試合のシーンを観ていたかったように、「BLUE GIANT」のライブシーンも、音楽でしか味わえない奇跡の瞬間が映像によって表現されているところがとにかく凄いし、もっともっと観てみたい。
原作漫画の途中から描いているのに、ひとつの青春映画として、全く違和感なく楽しめるようになっているのも「THE FIRST SLAM DUNK」と重なりました。ただ、1巻〜4巻まで読んでおくと物語の解像度がグッと上がって、映画冒頭の上京シーン（のおにぎり）から泣けるのでオススメです。
