音楽はすごく良かったのだが、原作を超えるところまでは行っていない。残念な映画。
画だけで音を感じる原作に対して、画と音で感じる映画。良くなるしかない企画だったハズだが。。
原作にはない音。上原ひろみが手がけるJAZZは最高。
ストーリーも良い。中盤から温度が上がる。そもそも原作が良い、人生がきちんと描かれているマンガだ。
ただ3DCGがぜんぜんダメ。せっかくの音の再現の足を引っ張っていた。ものすごく残念。
1.演奏中にいろんな表現を詰め込みすぎ。盛り込みすぎてメリハリがボヤけている。
2.カット割も、もっとやりようあったと思う。カッコつけようとしているカットを詰め込みすぎて逆にダサい。
3.3DCGがひどい。原作の真摯さ、必死さ、泥臭さ、あの空気感を台無しにしてしまっている。時折混ざる2Dの表現の方が良かった。
正直、目を閉じて聞いた方がいいかもと、思ってしまった。(エヴァQのピアノのシーンがいかに凄いかがわかる。)
ただコレは、掛けられるコスト配分の問題でもあるのだろう。音楽は上原ひろみさんを起用してくれているので制作会社には目をつぶるしかないのか。。
良かった点。時間調整をしてでも、Dolbyで観れてよかった。コレで音が普通ならまた評価は違ったかもしれない。
もし次回作があるなら良い絵で見てみたいものだ。そこだけが惜しまれる。