劇場で観て聴く音楽映画はいいな…ほとばしる青い光のジャズ。
石塚真一さんの原作は読んでいないのだけど、「最大の音量、最高の音質で、本物のジャズを届けたい」と言う想いから映画化された本作。
“So Blue”(実際のBlue Note)に出演して日本のジャズシーンを変えることを目標に突き進む十代のジャズトリオの物語は、少し出来すぎではあるものの、むしろこのストレートさがいい。
体感はあっという間に、全力で汗をかきながらラストまで駆け抜けました。
なんといっても上原ひろみさんを始めとするプロのアーティストが担当する演奏シーンの説得力と表現力が胸に響く。
中でも、1人だけドラム初心者だった玉田のクライマックスでの成長ぶりには、観客のおじいさんと同じくらい涙しました。…熱かった。
「新しいも古いもない、
ジャンルも関係ない。
いいものはいい。」
大のこの台詞も、普段音楽を聴く時に共感できる言葉で好きです。いいものはいい!!
鑑賞後に外へ出るとまるで大のテナーサックスのような力強い風が吹いていて、耳に残る3人のジャズトリオの音を聴きながら気持ちの良い帰り道でした。