KoKo

BLUE GIANTのKoKoのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
3.7
原作漫画を本屋でよく見かけるので、この映画は結構気になっていたものの、テーマがジャズなので、高尚で取っ付き辛いなと思っていた。
いざ観てみたらスポ根に近いストーリーで親しみやすく惹き込まれた。
背景や演奏の実力は違うものの、音楽に対してこんなにもバカ真っ直ぐに向き合っている18歳3人の成長ストーリーがアツい。
音楽がテーマなのに走り込みをやったり、タオル被ってドラム練習したり、愚直な姿にすげぇ感動する。
廃れつつあるジャズ界で、当初はただ「若いだけ」で持ち上げられていた彼らだけど、そこにあぐらをかかずに、向上心を持ち続け、10代でSo Blueの舞台に立つという常識外れな目標に向かって猛スピードでステップアップしていく様もたまらなかった。彼らのような麒麟児がジャズ界を救うのかもしれない。

一番感情移入したのが玉田で、最初から素養があるわけでも、長い経験があるわけでもないのに、強いメンタルだけで実力のある他の二人に着いていこうと必死に努力するさまにひたすら心を動かされた。
そんな玉田の成長を序盤から見てきたおじさん、ちょっとキモいけど泣けた。

ただ、原作準拠なのかも知れないけど、終盤にユキノリ事故らせるのバッド展開過ぎてかなり萎えた。とはいえ、ラストでの登場と共演はアツかった。
あと、ちょくちょく挟まれる未来の登場人物のインタビューシーンは一体なんだったんだ、、、

BLUE NOTETOKYOに行ってみたくなった。
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