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けもの(仮題)のKoKoのレビュー・感想・評価

けもの(仮題)(2023年製作の映画)
3.7
現代と未来と中世を行き来するタイムスリップ近未来系SF映画。
感情は脅威的なものとして扱われているところが正しくディストピアSF。それを消す施術を"浄化"と呼んでいるところも良い感じ。
元々は連続ドラマの構想だったらしく、確かに3時間と長尺ながら、断片的で散らばった場面場面を脳内で整理するのに情報が乏しく苦労した。あともう3時間あったらもう少し全体像が掴めたかもしれない、、、
愛や恐怖といった"感情"、"個"といったものが主題なのかも。
SNS時代へのメッセージもあり、ベルトラン・ボネロには伝えたいことが沢山あるんだな、と思った。エリオット・ロジャーみたいなキャラ出してきたのはくどい気もしたけど。
総括すると、難しかったなぁという感想になる。

横浜のフランス映画祭2024で観たんだけど、「人形」を始め様々なシンボリックな物が登場するなか、何故タイトルは「けもの」なのか。プロデューサーへのQ&Aで聞きたかった。
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