ジャンルとしてはスポ根に近いものがあるかも。若者がジャズで成り上がっていくお話。原作は第一部にあたる無印だけは読んでます。もちろんだいぶはしょられているところがあるし、改変もあるけれども非常に上手にまとめられてると思います。演奏シーンが多いことも踏まえると2時間でコミック全10巻をまとめきっているのは素晴らしい。さすが原作に携わっているNUMBER 8さんが脚本を作っているだけあります。ここまで間延びさせずにコンパクトにするのは本当にすごいことだと思います。
ジャズには詳しくないですがどの曲もとても良かったです。指先の動きまでアニメーションで表現されてるのは初めて見たかも。それなりに不自然ではありましたが、演奏とそれを受けた演出の融合は気持ちよかったなー。
原作序盤にあたる仙台編が抜けているので、意外に主人公・大の成長は全く見えず、そこにちょっと違和感を覚える人もいるでしょう。 JASSの他ふたりでは描かれているのもあってアンバランスな感じは否めないです。一番深掘りされているし、なんなら雪祈が主人公とすら言えそう。ただ、音楽に明るい人なら大の演奏で成長ぶりがわかるのかも。そして原作を読んでいるので展開は知っていたけど…。なんでそういうやり方で展開を変えようとするのか全然納得できなかったし、 今もやっぱりそうです。（原作者の石塚真一さんの作風といえばそうですが。『岳』でもそういうことがまあまあ見られましたし）
