浜辺美波さんの美しさはどこか事件性を感じる。震災をはじめ、個人や地域が受けた痛みや悲しみ、物理から心理的なことまでを叙情的にアーカイブした映画、という感想です。ただ、すこしスケール大きくて、あと女友達間のクソデカ感情がでかすぎて手におえないような印象もややあり。それでも、「回復」と「受容」のままならなさはよく感じ取れました。
決して人をラベリングせず、「アイツそういうとこあるじゃん」と語られていくのが好ましかったです。関係性の名前などはさておき、という姿勢が好ましくありつつも、登場人物たちの行動動機がやや不思議で気になってしまう自分もいました。(なんでそこまでするの?)
失うものが少なすぎる私にはでかい作品だったかもしれません。