パーコーメン

やがて海へと届くのパーコーメンのレビュー・感想・評価

やがて海へと届く(2022年製作の映画)
1.7
引っ込み思案の真奈が震災の前日から連絡が途絶えた自由奔放でミステリアスなすみれを探す、回顧録のような話。
話が進むにつれすみれの人間模様が露わになり伏線を回収していく構成。
雰囲気は面白そうなんだけどずっと消化不良で中身が薄い、その割に長い。
随所のアニメーションの演出はよく分からない。この映画に間延び感を与えていた一つ。
東北震災のインタビュー風も、急過ぎて変な方向に走り出していた。その中で役者が演じる親子を観てさめてしまった。
リーダーの自殺もそうだが、一つ一つは大きなコンテンツなのだが集約が為されていない。ずっと流れる不穏な音楽と海、ホームビデオ、随所の青だけでは。
核心をつかない、想像力を膨らませることでこの映画の魅力というのは上がるのだろうが、その割には作り手のこう観てほしいが透けている。
てか登場人物の年齢設定いくつなんだろう、チグハグなのだが。
久々に好きな俳優陣で駄作を観た。