1945年第二次世界大戦戦争末期、山本幡男は妻と4人の子供たちとソ連の攻撃により満州ハルビンで離れ離れとなってしまう。
そして山本は捕虜となりシベリアへと送られる。
実話を基にした作品。
日本敗戦後、シベリアで抑留された日本兵たち。
戦争により荒廃したソ連での過酷な環境と労働。
戦争は終わっているのに日本兵の階級による上官たちの醜い行為。
これらがリアルに描かれていたのではないかと思った。
そんな中で笑顔と希望を捨てずに生きてきた山本さん。
絶望感でいっぱいの人たちに、笑顔と希望をもたらした。
どれだけ日本に帰りたかったことだろう。
二宮和也が見事な演技で山本さんを演じていた。
足が悪く戦争には行かなかったのに捕虜となってしまった新谷健雄役の中島健人もとても良かった。
母、妻、子供たちへの遺書を読むシーンは涙無くしては観れなった。
山本さんがどれだけ家族を愛し、どれだけ素晴らしい人だったかが伺える。
語り継がれていかなければいけないと思った。
瀬々敬久監督作品