塩

ラーゲリより愛を込めての塩のネタバレレビュー・内容・結末

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

いまから70年前終戦間近、日ソ中立条約を破棄したソ連が満州ハルビンを攻め込む。山本は家族を日本へ帰国したが、当本人はソ連に拉致され極寒のシベリアで強制労働させられる。-20度までは作業させられ、食事は朝に黒パンくらい、劣悪な環境。
違法裁判で25年の強制労働、人間性を失われた極限状態に負けない明るさ。
希望がなくなった状態でも生きる、その意味。

犬のクロが野球のボールを拾ってきてみんな笑い合うシーンは素敵だった。
山本さんの病院検査要求で作業拒否、咽頭癌判明。ノートに遺書、抜き打ち検査で没収。家族に会えず山本亡くなる。終戦後11年、日本とソ連の国交が回復してようやく船で帰国。その船に山本さんがなくなって以来、姿を消したクロが追いかけてくる。

続々と仲間たちが頭の中に記録した山本の遺書内容を山本宅に届けにきた。想いが伝わり、報われる。
塩