青二歳

灰色首の野がもの青二歳のレビュー・感想・評価

灰色首の野がも(1948年製作の映画)
3.6
怪我によるハンデや親と離れた悲しさの中でも現状に立ち向かう子ガモの姿につい応援したくなる優しいアニメーション。冬毛でモコモコの丸いシルエットと、座る時の鴨のお尻が可愛いったらない。“ふくら雀”という季語がありますが、これを冬の季語とした人はえらい。鳥の冬毛は卑怯なくらい可愛い。

【おはなし】
越冬の長旅を前に、親ガモから飛び方を教わる子ガモたち。三兄弟の中で一番飛ぶのが上手い灰色首の野がもは意気揚々と空を飛ぶ。すると狐に襲われているウサギを見つけた。勇敢に助けるも、肩羽に傷を負ってしまう。
帰りが遅いと心配した親ガモは、子ガモの散った羽を見て狐に食べられてしまったと涙する。仲間たちは越冬へ向かう準備をしている。嘆き悲しむ暇もなく、親ガモも二匹の子ガモと共に旅立った。
怪我を負い一人残された子ガモは、なおも狐に執拗に追われていたが、ウサギや森の仲間に助けられ、肩羽でもめげずに飛ぶことを訓練し、勇気を得た子ガモは狐に立ち向かってゆく。
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