不倫相手によりSM凌辱の嗜好を覚醒させられた女教師（風間舞子）が、純朴な男子生徒の性衝動を刺激してしまう。高校教師の下半身事情を描いている、新東宝配給のピンク映画。別題「Dカップ女教師 教えてあげる」。

教師の物語だが、校内のシーンは登場しない。ヒロイン（＝女教師）の邸宅が主なる舞台であり、セックスに興味津々なヒロインの妹、ヒロインを慕っている男子生徒、不倫相手となる男性教師などを絡めた、ドロドロのセックス模様が展開される。

ヒロインの色香に惑わされる男子生徒が、日活ロマンポルノにおける風間杜夫を彷彿とさせる立ち位置になっており、愛憎を暴発させていく様子に一喜一憂することができる。姉妹の立場が入れ替わる、倒錯劇も鮮やかに決まっている。

接写が多用されているため、緊縛プレイの全身像を鑑賞することができないが、縄で作ったコブを股間に滑らせていく接写映像は、パーツフェチ的なエロを刺激させられる。"誘惑する側・誘惑される側"の乱反射をシンプルに描いたドラマ展開もグッド。

教師の風間さんと高校生の妹さん浜崎まやさんが住んでる家が必要以上に豪邸、風間さん妹の同級生の男子の個人教授を自宅でしてるし、彼は妻子持ちの年上教師。このおじさん教師の趣味が緊縛と鞭で、赤い縄と黒い縄が好み。ベッドで責められながらSMに馴染みたいと思いつつ相手との幸せなピクニックとかノーマルなセックスを夢想してるのが良い。そんなフワッとしたシーンは早々に、風間さんいきつけの友人夫婦がやってるバーはお客さんいたためしがなくていつも店内でセックス。壁には「ケンタッキーフライドムービー」のポスター。結局それぞれ入り乱れーの。風間さんがメイク落として一瞬すっぴんになるところがあるんだけどすんごい可愛い。明菜系の可愛さ。そのあとのぎんぎらメイクにでかサングラスにモアのタバコはもちろんカッコいいです。なんやかんやで朝になって姉妹が仲良く出かけるシーン、どーでもよすぎてなんかすんごい変な映画みた気になる不思議なニュアンス。ムード歌謡ぽい曲も全然合ってなくてすごい。