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アウトサイダーのotomのレビュー・感想・評価

アウトサイダー(1981年製作の映画)
5.0
精神病院の最初のシーンから最後まで満遍なくお先真っ暗な具合。受難と言うには微妙な感じのやつを延々と食らうジーザス面の男。生活に困っていようが何だろうがやめる事の出来ない生き方ってものがある。そんな状態を表すかの様な指揮台での1人ベートーヴェンがえらい切ない。周りの迷惑云々のダメ人間っぷりが自分にも思い当たるフシがあり過ぎて結構重い。ダラっとドキュメンタリー風でありながら、倒れる友人の一連のシーンから、ネタみたいなディスコの下りとか実に上手い。そして酒場のグタっとした雰囲気は完全にタル・ベーラのソレって具合。からの『ハンガリー狂詩曲』で締める流れはがまぁ素晴らしい。で、出てくるキャラがまた濃ゆいのが多い。
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