おどろきの白鳥

デューン 砂の惑星PART2のおどろきの白鳥のレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.4
無駄なところがなく、省略も緩急も上手く、2時間46分と思えない(体感1時間半くらい)あっという間で、没入できた傑作でした。

ポールが砂蟲の試練で、砂漠の民フレメンに仲間として認められることだけでもすごい表現でしたが……
覚醒して宗教指導者に目覚めるところが鳥肌。

イスラム教やキリスト教などが経典に大いなる教祖(メシア)の誕生を描いたことへのオマージュというか、(私の勝手な解釈ですけど)歴史の浅いアメリカにおいて原作小説を書いたフランク・ハーバートがSFによって新たな神話を紡ごうとした意思を体現したシーンだったように思いました。