おどろきの白鳥

アイアンクローのおどろきの白鳥のネタバレレビュー・内容・結末

アイアンクロー(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ケビン目線の家族愛と、家族を失う悲しみを描いていました。
A24らしい「説明少なめ、感じろ」な作り方。
家長(父)の横暴と、事故や故障の痛み止め多用&麻薬に手を出したり、心を壊したりで自ら命を絶つ弟たちの姿に涙する兄ケビン。
彼が結局、父やレスリングから遠ざかり、自らの家族を守って生きる決意に至る、オーソドックスな「ファミリードラマ」として楽しみました。

タイトルのアイアン・クローが、あまり意味をなしてなかったのが気になりました。
父から受け継いだケビンとデビットの必殺技がでまたアイアン・クローであることを明確化するとか、運命を縛ったのもまたアイアン・クローだとか、何かこう、因縁を絡めた方が引き立ったように思いました。

きっと、昔のレスラーに関する知識や思い出があれば、私が見ながら感じていたよりずっと面白いんだろうなぁ。
どこまで本当にあったことに近づけているかなども、私には分からず、そういう差異に関する指摘や論評は、わかっている人に任せようと思いました。