固有名詞が頭に入ってこず誰がどの立場でなにを喋っているのかさっぱり判らないまま眺める3時間。
煮物みたいな色味のダイナミックな映像と共にスケールのでかいっぽいハナシが展開されてるなー、という感想が精々でしたけれども。
爺に対し紋章への忠誠を迫る場面、チートボイス不使用は覇者の選択という感じでいいと思うんですけれども、代わりのそれは駄々っ子みたいに見えちゃいましたよね。
という具合に大雑把に全体像を掴んだ上で、改めて。
虐殺を生き延びた嫡男の御家再興、を主観で体験するのでなく、権謀術数渦巻く既得権益争い、を第三者視点で俯瞰するようにして観た場合。
予言者信仰おじさんの危うい推し活みたいな思考停止振りやら、厨二病的、或いはヤンキー的なものの考え方、価値観で以て互いに憎しみ合う禿茶瓶一家の御家事情やら、お楽しみ要素の幾つかに蛍光ペンで下線が引かれまして。
常に事態が進行している物語の密度も見えてまいりまして。
またぞろ尻切れトンボである点には呆れが返ってしまうものの、あ、面白いかもだ、くらいには思いましたよね、と。