Maoryu002

デューン 砂の惑星PART2のMaoryu002のレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.4
アラキスでフレメンと行動を共にするポール(ティモシー・シャラメ)は、恋人となったチャニ(ゼンデイヤ)らとハルコネン家の採掘機械への攻撃を始める。やがて、フレメンの一部の人々が、ポールを予言の人物と崇めるようになっていく。

不思議魔法系は苦手なんだけど、これは期待を裏切らない超大作だった。さすがドゥニ・ヴィルヌーヴ!

勢力関係は複雑で、登場人物は多彩なのに、物語は説明なくずんずん進んでいく。これに着いていくのが大変だけど、予習して用語を把握しておくと確実に楽しさがアップする。
そこに、いいタイミングで見応えある戦闘シーンが差し込まれて、特に採掘機を巡る戦いはスピード感あって引き込まれた。
もちろん、引きの風景映像がいちいち綺麗で、音響もハラに響きまくった。この壮大な物語にはIMAX効果は抜群だ。

一方で、相変わらずハルコネンズがバカっぽかったり、今さら核兵器?なんて気になるところはあっても、それを上回る超絶エンタメに圧倒された3時間弱だった。

以下、ネタバレあり。

砂漠を舞台に、複雑な歴史背景と宗教、裏切り、狂気に陥る主人公は、まさにSF版「アラビアのロレンス」。

チャニとの美しい愛が前作とのテイストの違いだったけど、これも大いなる野望に喰われてしまう。
純粋さと使命感でダークサイドに落ちていくポールの姿と、虐殺には虐殺の映像が象徴的で、ピーター・オトゥールの “No prisoners!” を思い出した。ポールはどこまで暴走するのか、煽るスティルガーは生き残れるか、気になるー。

そして、映画好きなら堪らない豪華なキャストも凄まじい。ティモシー・シャラメにゼンデイヤ、ジョシュ・ブローリン、ハビエル・バルデム、クリストファー・ウォーケン、ステラン・スカルスガルド、シャーロット・ランプリング、レベッカ・ファーガソン、レア・セドゥ、フローレンス・ピュー、デイヴ・バウティスタ、オースティン・バトラー、ちょこっとアニャ・テイラー=ジョイって、主役級が勢揃い!

とにかく、早く続きが観たい!
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