ドルビーシネマで観たのは大正解だった!
音の臨場感がすさまじく、サンドワームが出現する度に、椅子が揺れるほどの地響きが鳴る。
砂の惑星での闘いの迫力もさることながら、フェイド=ラウサ・ハルコンネンの登場シーンの演出にも鳥肌が立った。
普通のモノクロとはまた違った無彩色のトーンで映され、ハルコンネン家の冷酷さ、残忍さが際立つ。
本作は映像美だけに留まらず、登場人物たちの感情の揺れ動きでさえも、繊細に描き出す。
特筆すべきはチャニ。序盤はおどけるような明るい表情もあったが、ポールの覚醒後、徐々に険しくなっていく。
最後の、怒りや切なさ、哀しさを含んだチャニのあの表情は忘れられない。
次回作があるのかどうかはわからないけれど、旅の続きをはやく観たいと思う。