TAMAKI

オオカミの家のTAMAKIのネタバレレビュー・内容・結末

オオカミの家(2018年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

表現方法に度肝を抜かれた。一瞬たりとも同じ構図がない。
表現はかなり抽象的なのに、今状況がどうなっているのかが理解できるのがすごいと思った。
ただ、悪夢のようなシーンが延々と続くので、もう少し全体の尺が短くても良かったかも、とも感じた。確かにストップモーションアニメの技術はすごいんだけれども、あまり長いこと見せられると、目が慣れてきて新鮮味が失われてしまう。

本編で面白いと思ったのは、言語の切り替わりである。
チリの公用語であるスペイン語と、コロニアでの公用語であるドイツ語。

鑑賞中は、あれっなんで今ドイツ語になったんだろう?などと考えているうちに日本語字幕を読み損ねてしまうことが何度かあった。

そして、鑑賞後いろいろ考えるうち、終盤につれてドイツ語で話す場面が増えていったような…と気づいた時に、ぞっとした。
つまり、マリアはもう生涯コロニアから逃げられないのだろう、と思った。
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