ゼンデイヤの表情が常にめっちゃ良かったし、前半のサンドワームに乗るところのドキドキワクワク感は楽しめたが、全体としては尻すぼみというか。
ただ映像はとにかく美しかったというか強かったので、劇場で見れたのはよかった。というか、サンドワームに乗ってる時の音で動きがわかる感じ一番臨場感あって好きかも。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ、次はなんかもっとヒリヒリする現代劇撮ってくれ。
まずは好きなところ。
それぞれのキャラクターの衣装と艦隊の造形。サンドワームと対をなす戦闘機のデザインがトンボだったり、未来と見せかけて太古の昔を想像したくなるようなロケーションの数々も神話的な内容を盛り上げていた。
オースティンバトラーはピンポンの中村獅童みたいになっても美しいこともわかった。
堆く積まれた死体を燃やす冒頭がエンディングにつながるのも美しい。
あんまり好きじゃなかったところ。
とにかく後半にかけてどんどん話が性急になる。悪役ひとりひとりのバックグラウンドも出てきて
これとシャラメのマッチアップが楽しみだなぁと思ってた奴らが立て続けに呆気なくやられていく。
肝心のアクションシーンがいまいち何やってるのかわからない時や、躍動感が全くない時がある。
そして、クライマックスはまだ何の因縁もない(隠れてた集落をぶっ潰されたというのはあるにしろ、直接会うのも初めてでは)"男爵候補"との短剣勝負というのもよくわからないし、ここのアクションシーンが失敗してると思う。
息子の勝負時なのに母親が、教母とテレパシーでニヤニヤしながら会話するのもよくわからなかった。
続編に意欲！らしいけど、それならこんなに結末を急がなくても良かった気もするし、そもそも自分の中では砂の惑星の魅力で持っていた映画なのでこれで終わりでいいような気がする。
