いたる

デューン 砂の惑星PART2のいたるのネタバレレビュー・内容・結末

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

多くの人が死ぬ予知で、南には行きたくなく、楽しくゲリラ活動したいポール。
外堀を埋める母親に、マトリックスのモーフィアスの悪いところを煮詰めたような妄信さを見せるスティルガー。

仮にキリストが本当に実在したとして、かつ、聖書のような人生だったとして、こういう周りからの圧力があったのかと何故か本作のポールを見て連想してしまい、自分のことなのに最早自分の一存だけでは制御出来ないポールが可哀想に思えてしまう。

歴史神話的な展開。
統治者の正当性の為に、一対一の決闘にやけに拘るのが『金枝篇』っぽいし、更に
皇帝の娘を娶るのなんて最早現代ではなく、近代の発想で面白い。
祖父が敵で殺すのもオイディプス王的な。

復活後にビンタ喰らって直後、アアアーの音楽が流れるのがギャグ。
全体的に見どころ多いが、一緒に南に行ったポールとチャニが次のシーンではヘリで遅れてやってくる、試練の亡霊は出てこないと編集がオカシイような弱点も゙ある
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