ぺがちゅう

カッコーの巣の上でのぺがちゅうのネタバレレビュー・内容・結末

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

製作年は1975年だが、作中の設定は60年代初頭である。

ラストシーンが、哀しくも解放感に満ちており、印象的だった。
マクマーフィがロボトミー手術をされてしまったことに気付いたチーフは、躊躇うことなく彼の息を止めるが、何がチーフを突き動かしたのだろうか。自由奔放なマクマーフィが、もはや精神的に不自由になってしまったことを疎んだのか。

他にも、マクマーフィによって"人間らしさ"を取り戻していく患者たちと、看護婦長を始めとする病院側との対立の描写にも注目したい。

また、精神疾患を患う患者に対するアプローチをいかにするかという問題。
これは、精神科病棟における身体拘束が非常に多い日本においても、示唆に富む作品である。
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