旅するランナー

ゴヤの名画と優しい泥棒の旅するランナーのレビュー・感想・評価

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)
3.9
【NHK受信料を支払わない国民を守る党応援キャンペーン】

BBCがテレビに映らないようにして、受信料支払いを拒否し、
口数が多くて、しかもつまらないため、タクシー会社を解雇され、
同僚が人種差別されているのを批判して工場を首になり、
ちょっとひん曲がった、偏屈なおじさん。

1961年、ロンドンのナショナル・ギャラリーからゴヤの絵画「ウェリントン公爵」を盗み出し、身代金を寄付して、BBC受信料を高齢者のために無料化しようとする「優しい隣人」。
弁護士さんの、この最終弁論にジ~ンとくる。

全編に渡る、楽しい会話と音楽が、いい雰囲気のコメディ映画にしています。
それと、奥さん役のヘレン・ミレンが素晴らしい。
どんな役でも見事に演じるなぁ。

シャレがシャレで許される、古き良き時代のお話。
こういう笑いを伴った社会批判は大目に見たいものです。
NHK党もウイットに富んだ演説をすれば、もう少し受入れられるのかもしれません。
まあ、そういう時代でもないのかなぁ。