ゴヤの名画と優しい泥棒のシャチ状球体のレビュー・感想・評価

高齢者福祉が貧弱なために老後も仕事をしないといけないという点で日本の環境と似ているイギリス……で63年前に起きた実話。

一応ゴヤの絵を盗んだはずなのに、ケンプトンは自身の政治観に基づいた生活と行動を一貫させているので全然緊迫していないのが面白い。
ただ、日本でも国営放送の受信料を隠れ蓑に注目を浴びたいだけの人が議席を取ったりしてるので、あまり素直に笑えないような気もする。

ジェンダー観はともかく、ケンプトンみたいに利他的な人が多数派だったらもっと世界は平和になってるはず……。