名波ジャパン10

もっと超越した所へ。の名波ジャパン10のレビュー・感想・評価

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)
3.8
正に画蛇添足(蛇足の語源)の映画。途中までのたうち回る見事な蛇を描き切っていたのに、最後に余計な足を描いてしまって、すべてが台無しに。舞台の映画化ということで、ラストの演出は演劇の舞台では十分アリだが、リアリティに浸って観ている映画ではやって欲しくない演出。ラストの演出を除けば、「カメラを止めるな!」系の計算され尽くされた素晴らしい構成。緻密な脚本、前田敦子のダメ女ぶり、菊池風磨のクズ男ぶりに免じ、ラスト5分は観なかったことにして高評価。