ルーク大佐

ボイリング・ポイント/沸騰のルーク大佐のレビュー・感想・評価

4.0
原題のBoiling point(沸点)よりもBreaking point(限界点)のほうが適切なんじゃないかな。メンタルが切れて店を燃やすとか、客やスタッフを殴り倒すという、バイオレンスなストーリーではないし、限界点の方が物語の伏線とオチを如実に表現しているからね。

人のストレス耐性についての研究がある。
大きなストレスが1つあるよりも、同時にいくつかの小さなストレスに出合う方が人は限界点を超えてメンタルが壊れやすいと……。

役者ばかスティーヴン・グレアムの熱演が光る傑作だ。プロデューサーも兼務なため、果敢にノー編集スタイルの映画に挑戦したのだろう。
緊張感はハンパなく、、何が起こるかわからないスリルがたまらない。
副シェフのトーク炸裂具合や脇役のやる気ばない黒人バイトもリアルだ。

グレアムが出る映画やドラマは、彼の存在でサスペンスのクオリティが上がる。何をやらかすかわからないパワーを持っている。
ルーク大佐

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