rinko

ボイリング・ポイント/沸騰のrinkoのレビュー・感想・評価

3.4
内容がすこし脚色されてたりプロの料理人じゃないから作業してないように見えて違和感がすこしあるけど下町のレストラン、とくに海外のレストランではこんなの本当に日常茶飯事
本職者としては、このタイミングでクレームシトロンなんて味見してもらわねーだろ、、、とかはちょいちょいツッコミどころがあるにしても、レストラン内の厨房はとにかく戦場

わたしがフランスで経験したのは突然ベジタリアンがきたり、アレルギーないって言ってたのに突然乳製品アレルギーとか、あの客はミシュランぽいから要注意とかそんなのはもちろん毎日あって全ての責任が被さるシェフは常に緊張感がありスーシェフは1秒ごとにブチギレる
そして昼休憩から急に戻らない(バックれる)料理人、突然クビになるシェフパティエ、ふざけ倒すもしくはいつも絶望したような顔して全く喋らない反応しない洗い場の黒人(差別ではなく当時の事実)バカにしてくるサービス、営業中にマジ喧嘩する料理人達
この映画のシェフのように日々の疲れが溜まって全員余裕がなくなってく毎日
現に日々の疲れが限界に達して朝ドラッグやって出勤してる(という噂)のひとやレストランのシェフも全く珍しい話ではなくそれほど追いやられてる料理人はごまんといた
あと、しゃべりすぎじゃない?こんなことある?って思うかもしれないけどマジでまじでこんなに喋るやつもたくさんいたし、仕事しないで消える(マジでどこに行ってたん、、?)サービスもたくさんいた


良いレストランというのはチームを家族と同じように思い日々一緒に戦っていけるレストランだと思う
ただ現在の職場に出会えてわたしはよかったけど、むしろ近年はこんなに怒ったり情熱がない人が多いことがまた新たな問題だと思っていて映画を観た人にとってはこんなレストランねーだろ!とかシェフクソすぎ!とか思われるかもしれないけどこんだけ余裕がなくなるほど必死に仕事してほしいと思う

人生で1番最悪で最高だったフランス時代を思い出す映画でした、ちゃんちゃん。
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