sobayuさんの映画レビュー・感想・評価

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この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)

4.0

普通なら一番やっちゃいけないネタばらしをただ口で説明するラストなんだけど、岩下志麻が凄すぎてねじ伏せられる。唐突に終わるのもよい。

現代の感覚からすると(もしくは私の偏見からすると)杉浦直樹はいかに
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里見八犬伝(1983年製作の映画)

4.0

ケレンとインモラルとアクションとアイドル映画を全部やって全部中途半端になってない、めちゃ面白かった。薬師丸ひろ子が最後まで自分で考えて戦って選ぶ姫でよかった。後半の真田広之の見せ場もすごい。

劇団新
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ファンシイダンス(1989年製作の映画)

4.0

センスのいいオフビートって古びないんだなあ。今観ても洒落てるし面白かった。ちゃっかりしててやる気があるのかないのか分からない(作中全く本心が見えない)主人公、モックン以外誰ができるだろう。
あっさりし
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黒い家(1999年製作の映画)

3.5

これだけ作為的な撮影と演技でやりきれるところが森田芳光ならでは。不思議と映画としての賞味期限がきれない。
なんで?というところは山程あるけど今見ても面白かったし。
公式の無料公開で。

八つ墓村(1977年製作の映画)

3.0

落武者達のシーンが長く一番力も入っていて意外だった。バイオレンスの山場が要蔵じゃない。
金田一が全く別人だけど今作は元々後半になるまで出番がない話なのでまあこれはこれで。本当に祟りでしたというのも別に
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アメリカン クリスマス・キャロル(1979年製作の映画)

2.5

白黒映画で見るから沁みるわけで、現代の感覚でやられると即物的であんまりいい話にも思えない。まあ40年以上前の映画だから現代とか言われても困るでしょうが…。隣人への愛というより利己主義、自分のための家族>>続きを読む

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

4.0

ひとつの国の成立ちを見ているかのよう。アパート内で起こることはかなり分かりやすく近代史のあれこれをなぞっていた。素直に最善を取ろうとすると国粋主義や排他主義になっていく。

災害からある程度日数が経っ
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非常宣言(2020年製作の映画)

4.0

陸空どちらかに偏ることなく見どころがあり面白かった。イ・ビョンホンとソン・ガンホが直接交わらないストーリーにするのは勇気がいるのでは。大成功してると思う。序盤の墜落シーンは勿論だけど、地味に中盤のカー>>続きを読む

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

4.0

面白かった〜シネクイントでかかってショップと提携してイベントとかやっててほしい。女たちの活躍も格好良かったし、湿っぽくなく子供の心身を守ろうとするのもよかった。まあもうちょっとエミリーのパパを殺してし>>続きを読む

スワンソング(2021年製作の映画)

4.0

帽子、スーツ、ファッションを得る度にパットが自分を取り戻していくのが素敵。どんどん顔がクッキリしていく、ニュアンスで魅せるウド・キアの演技力もさすが。かつて町一番の名物男だったというのがよく分かる。最>>続きを読む

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

2.0

絶対好きだろうなと思っていたのだけどダメだった、子供の煩わしさが迫ってくる。賢くて優しくていい子なんだけどいちいちこっちが汲んでやらないといけないあの感じ。うるせーな。これは全く私との相性の話です。字>>続きを読む

それから(1985年製作の映画)

3.0

大映無料公開にて。最後真っ赤で終わらないんだ?松田優作のバッグショットが赤く染まる映像を見た気がするんだけど妄想だったのか。
代助は今の暮らしに三千代を迎えるつもりだったろうから勘当とかマジ青天の霹靂
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ナイル殺人事件(1978年製作の映画)

3.0

原作の勘所をハズシまくってる気がするが…女優陣がいいから面白かった。これは本当にすみませんだが、このポアロ役の人なんか見た目が無理というのもある。油ぎりすぎ…個人は勝手なことを言いますね。

ナイルの
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

面白くて字幕吹替で2回観た。マーゴット・ロビーは表情のチャームがすごい。ケイト・マッキノンの前では夢女子不可避。

ケンダムではドリームハウスが道場と呼ばれるの笑う。ファイトクラブワナビー。マッチョぶ
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

4.0

最初に小屋で演奏してる時点で既に氷漬けBaは居なかったんだね?(リハの時点で凍ってた)見終わった後戻って数えてしまった。

追っかけ含めて皆あの田舎で子供の頃からあの髪型だったんだろうな〜って感じで可
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サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(1974年製作の映画)

3.0

本人は本気でやってんだろうなって感じがビンビンする。女性がボコボコにされるシーンの繋ぎの下手くそさとか謎すぎる。衣装やインテリアなどアート方面のお洒落さがすごい。チープすぎる宇宙船は公開当時からチープ>>続きを読む

ゴージャス(1999年製作の映画)

3.5

スーチーめちゃカワ〜!ヴィンセントコクは人の良いキュートなゲイキャラが好きだな。ハッピーブラザーでレスリーがやってた役と今回のトニー・レオンほぼ同じ。

カメオが多いのも楽しかった。チャウ・シンチーで
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PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ(2022年製作の映画)

3.5

ジャンルが二転三転して最終的にはそれか!って感じ。パクソダム無双。皆めちゃ日本語上手かった。高原は本当なら日本人キャストなんだろうけどパクヘスのいやらしさがすごく良かった。ソルギョングはなんか革のトレ>>続きを読む

ハント(2022年製作の映画)

5.0

めちゃ面白かった。新しき世界を超える映画をイ・ジョンジェ本人が作ってくれた驚き。光州事件とラングーン爆破テロ事件のふたつは事前に軽くでも頭に入れといた方がよいと聞いていた通り。

キムの最後の台詞、
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(2021年製作の映画)

5.0

こちらは直球でシュヴァンクマイエルっぽい。骨たちが肉を得ると、なんか娘が急に老婆みたいに見えるようになるのが印象的だった。冒頭で骨の一人が大臣と紹介されていたので実在するのかと思い検索したけどレビュー>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

5.0

これがプロパガンダとして効くと思ってるオオカミ側は頭おかしいが、有色人種の豚もうちの蜂蜜を飲んだらアーリア人になれますよって言いたいわけか。
最初、電気水道が生きてて家具も残ってる廃屋?と不思議に思っ
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姑獲鳥の夏(2005年製作の映画)

4.0

当時でも渋好みなキャスティングだと思ったけど、だからこそ今でも“映画”として見れるんだと思う。永瀬正敏が関口役ってだけでバンザーイと思っているので定期的に見直してバンザーイと思っている。

帝都大戦(1989年製作の映画)

3.0

こんなこと国内でやってる場合じゃなかろうに…やっぱ加藤の魔力は国内限定なのかな。それにしてもなぜ将門公が最強設定なのかはよくわからない。今見るとコクソンぽさある。

「ヒトラーの死によって戦局悪化〜」
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CAT'S EYE キャッツ・アイ(1997年製作の映画)

3.0

また見たいとずっと思ってた。林海象は紅龍団こそが描きたくて別にキャッツにも主演3人にもあんま興味なさそう、そりゃ当時の観客はえっ?てなるわ。

紳士同盟(1986年製作の映画)

3.5

曲しか知らなくて映画は初めて見た。80年代の町並みやファッションを見てるだけで面白い。これくらい適当で滅茶苦茶なアイドル映画が成立してた時代…終わり方も変だし、こういうのができる豊かさ。なんか作画大島>>続きを読む

サムライ(1967年製作の映画)

3.0

いや格好良いし画面もずーっとキマってるのだが冒頭のサムライとは〜みたいな詩でハァ?と思ってしまって以来ずっと滑っていた。なんだろうな、これの影響下にあるだろうジョン・ウー作品とかもっとダサいのにめちゃ>>続きを読む

大魔神逆襲(1966年製作の映画)

3.0

逆襲?とは思うけど、子供のお願いを聞き入れる神様(作中では絶対大魔神とは言わないのなんでだろ)は、前作の姫の涙にほだされて〜よりいい。
大魔神のサイズ、なんかどんどん小柄になってない?

大魔神怒る(1966年製作の映画)

3.0

まあ昔話なので…とは思うけど、善の君主に仕えて幸せ!とか姫の涙と献身で神がいっちょカマしてくれるとか、あれだな。特に今回は大魔神が姫の願いに応えた感が強くて神秘性が減った気がした。

でも瓦屋根の建物
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大魔神(1966年製作の映画)

3.5

大魔神の顔だけはミームとかで知ってて、おーい!はに丸じゃんとか思ってたのだけど、1966年てこんな現代的な映像撮れたの?!ってビックリしちゃった。時代劇パートなんか1980年代の作品ですって言われたら>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

長らくエイリアンといえば内臓丸出しグチャ系がお約束だったけど、今回は凧っぽいのが新しかった。一見シンプルなものが空に浮かんでるのは不条理で不気味。銃でなんとかしようとしないのも珍しいとおもった。

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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

敢えてのダサメガネも目下カウンセリング中の脱マッチョ思考な役柄も、今のブラピに最大限有利なキャラ付けでプロデュースが上手いね、この〜。

平成に散々見た筋書きと演出をここにきてぶつけてきて、もし滑った
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.5

毎回え〜まだイケてんじゃん格好いい〜と思わせてくれるトム・クルーズすごい。あまりのキメっぷりに笑っちゃうデンジャーゾーンやらノーヘルやら1ミリもてらいがない。

なんかよくわかんないけど皆熱血漢で闇雲
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.0

1は今思うと期待しすぎてたのかも。2は良い意味で肩肘張らず見れて面白かった。まだ2作目なんだから“ブランの私生活を見せる”ことに特別感はないはずなんだけど、なんかそんな感じがしてしまうのはやっぱボンド>>続きを読む

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

4.0

面白かったし所々グッともきた。ブラピのシーンが盛り上がりのマックスだったけど、あれは飛び道具だからこそのブーストなのであり。テイタムの魅力は角度によって別人のように見えるところだと思う。見た目だけの話>>続きを読む

リトル・シングス(2021年製作の映画)

4.0

ゾディアック、TRUE DETECTIVEぽいムードで面白かった。デンゼルがあの人懐っこい感じでニコーってするのが、おおよそその笑顔に似つかわしくない事件に近づいた時なのが不穏。“分かりづらい”を主題>>続きを読む

GOLDFISH(2023年製作の映画)

4.0

私は世代じゃないから似てるとかは分からなかったけど、たぶん北村有起哉も若い頃を演じた人もマリに似てるんだろうな。独特な喋り方とかムードとか、知らないけどそんな感じした。若い頃の人の顔すごくよかった。>>続きを読む

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