みさキチさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

4.0

ソウスリャナンデモ
キープ·イット·グリージー

解釈論的記号学者のマッティアと、その相棒のラテン碑文学者のジョルジョがラテン語でお喋りしてるシーンが好き。
動学マクロ経済学者でロマの女性のヒモやって
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

4.0

人生はローギアで

Too much harmony(仲良すぎるのよ)

ブレンダに相談するわ

Pearl パール(2022年製作の映画)

4.0

母親からの抑圧、父親の世話、擦り切れる毎日。
ただ生活してるだけで溜まっていくストレス。
とうとう耐えきれなくなった魂が加速度的に解放へと向かっていく。
元々、ストレスに対する耐性がなかった、やり過ご
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

4.5

何も期待してなかった作品が、実は映画館のスクリーンで見ると、めちゃくちゃ良かったヤツ…!!
(多分だけど)家のテレビとかで見ると、この映画の良さが半減してしまうんだろうなぁ……と思いながら見ました。
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キス・オブ・ザ・ドラゴン(2001年製作の映画)

3.5

ジェット・リーがひたすらカッコイイ。
ブリジット・フォンダとのやり取りは、ちょっと不器用な所もあって可愛い……
この後の二人の関係がどうなるのか気になる。
恋人一歩手前くらいの距離感になる二人が好きで
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探偵マーロウ(2022年製作の映画)

4.0

軽やかな会話の応酬と、愛と、殺人と、和解。
ミステリーではなく、ルノワール。
ルノワールなので推理はさておき、次から次へと登場人物がじゃんじゃん出てきては場面が展開していく。
そんな中でも、一人、静か
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ビデオドローム 4K ディレクターズカット版(1982年製作の映画)

5.0

ネットカフェもVRもない時代に、ビデオドロームを撮影したクローネンバーグ監督、科学的な先見の明がありすぎる。
何より、その科学の力を悪用したら最悪な結果になるってことを想像出来たことが凄い。
クローネ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

ハリー・ポッターに出てくるタイムターナーみたいな装置(回転ドア…?)が原因で世界が破滅するかも、みたいな話。
画面の中で順行と逆行が同時進行しているせいで、脳がバグを起こして、きちんと情報を処理してく
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苦い涙(2022年製作の映画)

4.0

1972年の戯曲を元に作られたファスビンダー監督の『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』の男女逆転リメイクである本作は、良くも悪くもフランソワ・オゾンの世界観が広がっている。
あのアパルトメントの一室にあ
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少年と犬(1975年製作の映画)

3.5

かなり「テイスト」が大事な作品。
タイトル通り、性欲を持て余した少年と、空腹を抱える犬が出てくる。
この少年と犬には特別な絆があり(異種間ブロマンスを感じて非常に良かった)ひたすら喋る。
ダラダラ喋る
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

冒頭、父親が闇の中ベランダで踊っているのを見て、不安になった。
その不安がずっと続く。
ビデオに収められている映像、ビデオの外で起きていること、そして現在の3つを、観客はただ見守ることしか出来ない。
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

アニメ映画でも情報量で見るものを振り回すウェス・アンダーソン。
日本に対するリスペクトを感じて勝手に嬉しくなりました。
今までの外国映画の日本の描き方がワンパターンだったのに対し、今作は違和感のない日
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

4.0

何だったんだ、これは…!!
ウェス・アンダーソンの作品に出てくるキャラクターは、みんな、ちょっとずつ失礼で、ちょっとずつ傷ついていて、ちょっとだけ家族関係/夫婦関係が上手くいってない。
監督の描く、こ
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

4.0

ちょっとずつ情けなくて、どうしようもなくて、それでも繋がってる家族の話。
さすがウェス・アンダーソンと言うべきか、テネンバウムの御屋敷もホテルも遊び所いっぱい、見所いっぱい。
情報量の多さは初期作品か
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

4.0

インテリジェンスにおバカなマックスが創作する世界を、これでもかと堪能できる。
突き抜ける創作、大胆不敵な行動力、年相応の恋のアレコレ。
全部が衝突したとき、ウェス・アンダーソンの世界が生まれる。
これ
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11人のカウボーイ(1971年製作の映画)

4.0

オープニング、ジョン・ウィリアムズの曲で盛り上がる。
少年たちが少し背伸びして大人に一歩近づく、ひと夏の大冒険。

よし お日様に負けるな