ヤベヒロシさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ヤベヒロシ

ヤベヒロシ

映画(1186)
ドラマ(1)
アニメ(0)

あしたの少女(2022年製作の映画)

4.1

超骨太社会派映画、マジの当たり作品。
社会派のwowwow系ドラマが好きな人系にはたまらない感じ。

日本で上映される韓国映画の中でもかなり異質な作品でエンタメ要素が少なくとにかく地味なのだが、まさに
>>続きを読む

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

4.0

100万円貯めては別の場所に引っ越していく女の話。

後先ないというか、100万円なんてそんなにすぐには貯まらないだろとは思いつつ、旅と共に自分の人生を塗り替えていく様はみていて羨ましかった。

蒼井
>>続きを読む

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

4.2

夏のバカンス、少年とませたセクシーな女の子との交流の話。

正直、男の夢のような展開というか、
フラグがたってるのか茶化されてるのかも曖昧な感じで、お姉さんとの仲睦まじい交流が甘酸っぱくてたまらなく良
>>続きを読む

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

2.5

だめだ、全く肌に合わず。

音楽もない中、ひたすらに怠惰で浮ついた生産性ない会話を、ドヤ顔でたらたら役者が交わすだけなので、40分で我慢できずに退場。

なんだろう、とにかく演出がほぼない。
例えるな
>>続きを読む

さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.8

さらば京劇、わが愛。109新宿で鑑賞。

中国映画の金字塔、これを名作と言わず何を名作と呼ぶか。

もはや女性よりも美しいといえるかもしれない女形のレスリーチャンの妖艶さ、一途さは筆舌に尽くしがたく、
>>続きを読む

P.S. アイラヴユー(2007年製作の映画)

3.0

めっちゃ普通な作品。

死んだ夫から、死後手紙が数通時間差で届くというだけの話。

なんだろう、全然ハマらなかった。泣けるというコメントやレビューを多く見てきたから変に期待値上がってたのもあるかもしれ
>>続きを読む

果しなき欲望(1958年製作の映画)

4.0

以前埋めた、数千万円相当のモルヒネを発掘するために男女がはめてはめられながら穴掘りする話。

コメディ色もしっかりあって、中盤くらいまではハラハラというよりコメディが面白かったのだが、後半はただでは終
>>続きを読む

ナチスに仕掛けたチェスゲーム(2021年製作の映画)

3.5

難解だみたいなレビューもあるが、構成はかなり単純で、現実と理想が入り乱れるストーリー。

作品としての根本の構造にいつ気づけるかが肝で、それに気づけず終わるのか、気づいたうえで展開を楽しみラストの余韻
>>続きを読む

アウシュヴィッツの生還者(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

夏になるとナチスを扱う作品が殊更に増え、テーマとしては決して風化させてはいけない話であるものの、新しい作品と捉えるならば、かなり食傷的なテーマとはなる。

ただ本作はある意味一つの、「ひまわり」であり
>>続きを読む

特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

3.5

最近の京アニはもっぱらメインは婦女子向けの作品ばかりで遠ざかっていたが、久々のユーフォ、ありがたく鑑賞。

なんというか尊い日常系の作品で、コンテスト出場までに練習する姿を描くが、なんなら肝心のコンテ
>>続きを読む

ビー・デビル(2010年製作の映画)

3.3

いじめられる側からいじめる側へ、ビーデビル。

2010年作ではあるものの、古き韓国映画スタイルというか、後半までほぼ山場なくかなり淡々として、後半~ラストに山場全振りスタイル。

ただまぁ展開として
>>続きを読む

シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

3.1

フランス政治家シモーヌヴェイユの半生。

内容自体は悪くはないが、時系列操作が下手すぎる本作。おそらく監督の妙なこだわりで自慰的に編集したのだろうが、コロコロコロコロ、時系列が戻ったり進んだりするので
>>続きを読む

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.0

いやあ面白い、もはや安定ですね。

前二作と比べると、原作的にも弱い展開のところではあるが、楽しめました。

暑さも寒さも痛みも感じないとか、厨二病みたいな言動を吉沢亮が繰り返すシーンだけは、あまりに
>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

2.5

北欧系陰湿アベンジャーズみたいな話。

なんというか、とにかくアプローチ、展開がとろくてイライラする。余計な枝葉的な映像が多い。
本筋的には割と単純なんだけど、そこに行き着くまでにこの作品時間は絶対に
>>続きを読む

星くずの片隅で(2022年製作の映画)

3.8

香港のトータルテンボス大村が商うクリーニング屋に、とんでもない疫病神のシングルマザーが押しかけてくる話。

画がとんでもなく凝っていて、いちいち一画面ずつがまるで絵画、MVのように美しいので、それだけ
>>続きを読む

キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(2021年製作の映画)

3.7

ナチスドイツの迫害化、違う民族の家族が助け合って乗り越えようとする話。

内容はかなり壮絶で、割と劇中の年数をかけてみせてくる展開。

前半の、ただ家の中で隠れるくらいのぼおっとした展開も中盤くらいか
>>続きを読む

裸足になって(2022年製作の映画)

3.6

将来嘱望されていたダンサーが、どん底まで落ちるものの光を見つけていく話。

ダンサーインザダークとは言わずとも、割とかなりの鬱展開作品で、もはや展開の不条理さを感じるほどにどんどん落ちていく。

主人
>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.6

イーサンがジーサンになってる・・と、今回割と誰しもが感じるのではないだろうか。

トム・クルーズも御年61歳、もはや特殊メイクに近いだろうハリウッド若作りメイクをもってしても、風がふいて髪が崩れたり、
>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.8

ヴァチカンにいた実際のエクソシストの悪魔祓いの話。
正直B級まるだし映画なのに、悔しいけどかなり面白かった。

何よりひとつ良かったのは、主人公が現実主義者であって世の中の相談の98%はただの精神疾患
>>続きを読む

その壁を砕け(1959年製作の映画)

3.7

今の時代では考えられない理由で、誤認逮捕された男の話。

若干調子はいいが、松本清張バリに凝ったサスペンス、裁判劇で、続きが大変気になる展開。鑑賞中に、これ面白いなーと何度もつぶやいてしまった。

>>続きを読む

ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

5.0

ある男女の23年間の7月15日を切り取ったラブストーリー。

私が人生で観てきた映画でこれを超える作品はまだないし、永遠の一位に君臨している作品で、家にもこの作品のポスターを貼っているくらい好き。
>>続きを読む

K.G.F:CHAPTER 2(2022年製作の映画)

4.1

なるほど、これは面白い。めちゃくちゃ良かった。
チャプター1の稚拙さ、不満点が全て改良されていてめちゃくちゃ洗練されて良い。

チャプター1と比べて、主人公のセリフ量が10倍以上なイメージ、おまえこん
>>続きを読む

K.G.F:CHAPTER 1(2018年製作の映画)

3.5

エンタメアクション映画というところで、直近で大ヒットしたRRRと比較されることも多いだろうが、
まあRRRと比べるならば、足元とは言わなくても膝丈レベルといったところ。

というのも、演出がかなりのテ
>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.6

かけがえのない友人との話。わりと今の時勢の鑑賞はタイムリーなものかもしれない。

悪くはないのだが、起承転結でいうなら、起承転までが前半で描かれてしまうので、あとは流しというか、後半はまるまる結な感じ
>>続きを読む

セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

3.5

私の中で揺るがない三大美人の一人、ルーニーマーラが出ているので鑑賞。(後の二人はアンハサウェイとハンヒョジュ)

ルーニーマーラはひたすらに可愛いし、映像は本当に美しく、光の使い方も良いが、内容はまあ
>>続きを読む

悪の階段(1965年製作の映画)

3.7

金庫破りで稼いだ金を四人で分け合おうとするが、分前を増やすべく互いに疑心暗鬼になる話。

プロットは割と単純で、前半である程度最後の展開が読めてはしまうが、どのようにその帰着と結びつくのだろうかと割と
>>続きを読む

グリーン・カード(1990年製作の映画)

3.5

移民が定住権を求めて偽装結婚する話。

1991年という古い映画だから、当時は新鮮で面白かったのかもしれないが、2023年現在の海千山千の映画のなかでは、まあありがちな展開というか、似たような構成の映
>>続きを読む

至福のとき(2002年製作の映画)

3.8

盲目の少女と嘘つきのおじさんの心温まる交流。

とにかく優しさに溢れた映画で、騙す方も騙される方も互いのことを考えて行動している。そこがなによりも美しく鑑賞者の心にも灯火が灯る。

現実性を考えると無
>>続きを読む

遠いところ(2022年製作の映画)

3.4

沖縄事情に明るくないのだが、沖縄の未成年がキャバ嬢やって、どんどん転落していく話。章仕立て。

まずとにかく、字幕でみたい感じ。
作品の音響のレベルが結構絶望的に低くて、セリフがよく聞こえない、かつ沖
>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

3.2

A24作品、「X」自体は結構楽しかったので、こちらも鑑賞。

なんというかもっちゃりした作品。
というのも、「純粋」な「サイコキラー」という一見両立しないアンバランスさがテーマであるから、いかにも面白
>>続きを読む

大いなる自由(2021年製作の映画)

3.5

芸術映画というか、映像自体は極めて美しい。画角など絵画を映画にしたかのようで、その点は非常に素晴らしいが、内容はどうだったかというと、個人的にしっくりこなかった。

私が、LGBTをテーマとした作品が
>>続きを読む

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.7

宝くじに当たった女が酒におぼれ、その顛末。

上映時間中のほぼ9割近くが地獄の底のようにグダグダで、ひたすらにクズな映像で、どうしようもない主人公に頭を抱える展開、観たことをかなり公開したのだが、
>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.5

ヨーロッパ企画の定番「タイムリープもの」。

今回は2分という短い時間を永遠にループする仕組みなのだが、前半こそクスクス笑えど、中盤からまたか・・と中だるみ感が激しく、もういいよとため息モードに。
>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.3

前作は、ヌルヌル動く画面の素晴らしさに、新しいアニメの可能性を感じて大いに楽しめたのだが、

今作は前作の衝撃には到底及ばず、冒頭は勢いもあり面白かったのだが、中盤からはザ・ドラエモンズかな?というく
>>続きを読む