シソさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.0

アミンという主人公の視点で語られる物語。

彼のことは知らないけど、
観終わった後にアミンのことを少し知れた気がする。

難民であったこと、セクシュアリティのこと、家族とのこと。
彼の視点で語ってくれ
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三姉妹(2020年製作の映画)

4.0

三人それぞれの人生
みんな違って
みんないい。

姉妹だけど大人になってからの微妙に疎遠な感じが、たまらん。

抑え込んでいたものは、いつか溢れ出す。
そんな時にすくいあげてくれる人がそばにいるだろう
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僕が大人になる前に/ビッグな僕の青春(2019年製作の映画)

4.0

いい。

お互いに必要な存在だったんだな。

Zekeのあの独特にダルさはピートにしか演じられないような気がする。

主役のMoの子も繊細な表情がすごく雄弁だった。

そしてエンディングがすばらしい。

見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界(2019年製作の映画)

5.0

ドキュメンタリーとしてかなり良作かと。

作家の人生をたどりつつ、
彼女の作品、思想、境遇などをつなぎ合わせている。

現在美術界に対する鋭いメスも入っていて
主張のある作品でもあった。

何よりグッ
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

ワンダヴィジョンを観てから本作を観ていただきたい。

さすがMCU。

マルチバースの別の地球に登場するヒーローたちのメンツが豪華すぎた。

しかしフェーズ4どこに向かうんだ…

勝手にしやがれ 4Kレストア版(1960年製作の映画)

4.0

脈絡がないと思いきやあると思いきやない?

部屋にこもってひたすら愛について語る時間が好き。

あとは眉にコームをかけるの印象的。

常識破りな映画は未だに鮮やかだ。

カモン カモン(2021年製作の映画)

5.0

すくいあげるべきものが多すぎて
何度でも何度でも反芻したい作品。

まずは落ち着いたグレーのトーンが美しい。

叔父と甥
兄と妹
母と子
妻と夫
それぞれの対話が交差しながら、
少しずつ関係性が明るみ
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ラヴソング(1996年製作の映画)

5.0

珠玉のラブストーリー。

目の逸らし方が印象的。

道徳心と本心との葛藤。
長い年月を経て行く着く先。

あの時こうだったら、ああだったらって何度思っただろうか。そんな蓄積が2人の心に刻まれる。

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チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(1987年製作の映画)

3.5

クラフトマンシップを楽しめる一作。

香港映画のクラシックでもある。

できることが限られている時代だが、表現したいことを最大限に表現できていてすごい。舞台芸術もすばらしい。

主役の2人も麗しい。

A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒー(2014年製作の映画)

3.5

コーヒーができるまでのプロセスが印象的。
ちょっとしたことが違う味の原因になりうる。

全世界のコーヒー農家やカフェを網羅的というよりは、ポイントをおさえつつ深掘りしていく構成がよき。

いい香りが漂
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マリー・ミー(2022年製作の映画)

3.8

ベタベタのラブコメ。
だけどたまにはこういうのもいいんです。

ジェニファーロペスが渾身の歌声を披露しているからそれを聴きにいくだけでも価値あり。

ギラギラのパフォーマンスとオーウェンのゆるめの話し
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パリ13区(2021年製作の映画)

3.9

おしゃれな街で
おしゃれな音楽に乗せて
ちょっと遠回りな恋愛を描いたモノクロ。

家族のあれこれ
諦めかけた夢
忘れられない過去
いろんなこと抱えながら
同じ都市に住む男女たちが出会う。

アンソロジ
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男たちの挽歌 II(1987年製作の映画)

3.7

マークの双子の弟が出てくるが、
続編としては悪いない。

ロンとホウの過去についてもうちょっと深掘りがほしかった。

ホウとキットのアツい展開は見逃せない。

男たちの挽歌 4Kリマスター版(1986年製作の映画)

5.0

義理堅い兄弟ものを描かせたらやっぱり香港映画が一番…

アツすぎる兄弟愛に涙。

みなの迫真の演技、そしてまなざしに心えぐられる。

特にマークとホウが再開するするシーンがアツすぎた。

マッチ棒をく
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

5.0

構成が素晴らしい。

特に冒頭の入り方でグッと心を掴まれた。

その後は基本裁判ベース話が進み
抗議デモで何が起こったかが少しづつ明るみになっていく。

当時何が起こったか、アメリカの政界の状況をあま
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カサノバ(2005年製作の映画)

3.2

ヒースレジャーいい声してます。

カサノヴァと彼の使用人のやり取りお気に入り。

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

5.0

あらすじは
韓国・中国の宮廷ドラマで
よくある下女が王に気に入れられて
上り詰めるやつのイギリス版。

主役3人のケミストリーが最高だったな…
衣装もロケーションも美しいし
リズム感もいい。

終始女
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孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

4.0

邦題のセンスがすごくいい。

静かな丁寧な映画。

誰もいなくなったけど
ルーティンを続ける男。
彼なりの流儀で孤独と向き合う中
もう1人の生きた人間に出くわす。

正反対な2人のように思えるが
少し
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.5

さいっこうにおもしろかった…

10代にしか持てない情熱の描き方がうますぎる。
中国系家族のジレンマもあるあるすぎて…

友情の素晴らしさを教えてくれる作品。
自分のよさを信じさせてくれる作品でもある
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ザ・バブル(2022年製作の映画)

3.5

コロナ禍での映画制作ってこういうことなのか!

業界を鋭く切り取ったはちゃめちゃコメディ。
カメオが豪華。

最後のオチもいかにも映画業界らしい。

間延びを少し感じた部分はあるが、気軽に楽しめる一作
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ペーパーマン PaperMan(2009年製作の映画)

3.5

想像していた映画と全然違ったから
びっくりしたけど。

友情とは表しづらい作家と少女の“友情”の物語。

知己を見つけた的な話かな。

ライアンレイノルズ…なくてもよかったかもと思ってしまった。

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ピアニスト(2001年製作の映画)

3.8

ピアノの入り方が粋すぎる…

ほとんど音楽はなく、劇中で奏でられるピアノの音くらい。
そのため沈黙の間、眼差し、そして息遣いをしっかり感じることができる。

歪んでいるのは何か。
欠けているのは何か。
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アネット(2021年製作の映画)

4.0

いやはや
こういうことになっていくのかという予測不能な一作。

劇というかミュージカルというか
映画と劇の間のような作品。

アダムドライバーが孤高のコメディアンを演じているのでそれだけでも見る価値あ
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ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

3.5

さらに前作よりパワーアップ。

凸凹コンビがいい味を出している。

何よりもただの続きというよりも前作からのキャラクターの深掘りがよかった。

カメオで出てた方もびっくり。

ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

3.5

豪華キャストで送るドンパチ映画。
ド派手アクションが好きな人にぴったり。

ライアンレイノルズはいつ観てもライアンレイノルズ。
パルムドールとりそうなアート映画に出ててるの観てみたくなった。

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.8

期待通りの大作。
みんなが楽しめるエンターテイメント。

とはいえ1、2作目はおさえてから行くことをおすすめします。

魔法動物も活躍しているので、3作目でブレずに要素を保っていてよかった。

残念な
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アダム&アダム(2022年製作の映画)

4.0

SFのあるあるをいろいろ詰め込んでくれて
笑い所と泣き所、そしてアクションもあり。
満足度高めの一作ではないでしょうか。

映画館でも是非観たかった一作。

それにしてもライアンレイノルズはいつでもラ
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頭文字[イニシャル]D THE MOVIE(2005年製作の映画)

3.5

原作は読んでいないが
映画としては悪くないできかと。
車の撮影にもこだわりを感じた。

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.8

あの頃は
ちょっとしたことでも世界が滅亡した様なパニックになる。
そこの描き方が繊細で上手だったなぁ。

先生との対話が好き。

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

5.0

この映画は生涯をかけて反芻するに値する。

憂いの表情。林檎。ポラロイド。

記憶とは何か。
忘れるとは何か。
忘れたいことは忘れられるのか。
忘れたくないことは忘れないままで残るのか。

余白がたく
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さがす(2022年製作の映画)

5.0

こりゃまたすばらしい作品だった。

父と娘の関係がよかった。

少しづつ物語の全容が見えていく
しかも予測もできない方向に。
上手に構成された話。

善とは悪とは
さがすとは
そんなことを投げかけられ
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