msさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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EXIT(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

公開当時から気になっていたのに観るのを後回しにしてた1本だけど、さいきん大ファンになってしまったチョ・ジョンソクが主演だと知って慌てて観た。
設定にいろいろゆるい部分はあるが、そんなの気にならないくら
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.6

タイムループもので、人種差別を扱った作品で、30分という短編で、これだけ見せ切れるものかと感動。作り手からのメッセージが解像度高くクリアに反映された作品のように思った。

エンドロール含め社会へ向けた
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.4

遺伝子操作により長寿の代わりに生殖能力を失った人類が地底世界で独自に進化した人工生命体マリガンの調査に乗り出すディストピアSFストップモーションアニメ。
1から10までヤバかった。作り手の「俺はこうい
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

3.8

ジャケのかっこよさもさることながら、映像からセリフから音楽からすべてが洒落てた。
「天国では海を語ることが流行ってるんだぜ」って…素敵すぎでは…

死に向かって一直線に突き進んでいく話なのに微塵も悲壮
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ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)

3.8

楽しい〜!!かなり好き。
巨大化した生物たちに支配された地球のビジュアルが完璧。B級みを残しつつ安さのないCGで描かれるモンスターたちと人間の文明が滅んだ地上世界のデザインにワクワクした。

臆病だっ
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

3.7

こんなにタコに感情移入する日が来るとは。
撮影者のクレイグ視点でかなり勝手にドラマチックな物語性の足し算はされてるとは分かりつつ、「彼女」の知性や感情に感動してしまった。

愛情を抱くまでになってしま
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ただ君だけ(2011年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

黙することで語るジソブの上手さよ。
セリフに頼らず、表情や目つきや体の動き一つで感情を伝えられる、本当にいい役者さんだ。元ボクサーという設定の肉体的説得力も、金の取り立てで拳を汚していた暗い過去を持つ
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ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

田舎町出身の音楽デュオが憧れの舞台で頑張る!というだけの話なので、ストーリーにはまったくなんのひねりも驚きもないけど、そのお話の平坦さをあらかた帳消しにするくらい音楽が素晴らしかった。決勝戦でファイア>>続きを読む

アダムス・ファミリー(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

元の元はザ・ニューヨーカー誌のカートゥーンだけど、やはり馴染みがあるのは実写映画版。それが本当に好きなのでアニメ映画化と聞いた時はぶっちゃけ「また余計なことを…」と思ってしまったが、観終わってみるとキ>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

季節労働を渡り歩きながら車上生活をするノマドたち。

最近多い「貧困」をテーマにした映画のひとつと言えるかもしれないけど、社会に向けて声高にメッセージを訴えるような作品ではなくて、ただ淡々とファーンた
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.8

オンライン試写会で鑑賞。

製作発表の時からずっとずっと楽しみにしていたアンディ・サムバーグ主演の最新作! アンディのファンでありロンリーアイランドのファンなので、それを劇場公開前に観られたというだけ
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.2

感想を言葉にするのがすごく難しいけど、かなり好きだった。

父らしくあらねばという価値観に縛られ独断専行になりがちな父ジェイコブ、家族を愛しながらも見知らぬ土地で孤独を感じる母モニカ、しっかり者の姉と
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

音の演出がこんなに鮮烈に感情に訴えかけてくる映画を観るのは初めてだ。

メタルバンドのライブ会場に溢れる激しい音、ルーベンとルーが暮らすトレーラーハウスで聞こえてくる何気ない日常の生活音とメロウで柔ら
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イコライザー2(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

相変わらずデンゼル・ワシントン無双。闇の世界のトラブルバスターとして慌てず騒がずマシーンのように人を殺していくマッコールが怖い。そしてかっこいい。渋い。若きマイルズ青年のメンターとしても最高だ。

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Be With You 〜いま、会いにゆきます(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

大昔に原作本を読んだ記憶が薄ぼんやりあり、日本版の映画を観た記憶もあるような、無いような…という感じ。

幼い少年が無邪気に「お母さんが帰ってきた!」となるのはわかるが、夫の方も蘇った妻をわりと普通に
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.4

プロレスラーに憧れ養護施設を脱走したダウン症の少年ザックと、他人の獲物を盗み仲間から追われる身となった漁師タイラー。孤独な二人が出会い意気投合し旅をするロードムービー。すごくよかった。時おりかわす二人>>続きを読む

ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

児童書をものすごい勢いで読んでいるような映画だった。パイレーツオブカリビアンとマダガスカルを足してインディージョーンズで割った感じ。

動物たちの声を演じる役者も主演級が揃っていて、もっと面白くなりそ
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好きだった君へ: これからもずっと大好き(2021年製作の映画)

3.5

ヤングアダルト作品の王道を行きつつ、でもこれは2時間もかけるほどの話か?という気もしつつ、とはいえ最高にキュートなピーターとララ・ジーンの恋路を応援しつつ、なんだかんだ今作も観てしまった。
ララ・ジー
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ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

4.0

思いのほか北極圏でのサバイバルが過酷でびっくり。東北で生まれ育った私のDNAがそうさせるのか 氷点下の雪の匂いや吹雪の痛みが脳内に鮮明に思い出され、もちろん北極圏でのそれとは比較にならないだろうけど、>>続きを読む

ディヴァイン・フューリー/使者(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

聖痕が刻まれた拳でボコって悪魔を祓うエクソシストという設定がカッコイーッ!と喜べる中学生なので、素直に楽しかった。バキバキに鍛えられたパク・ソジュンの肉体にうっとりしてるだけで時間が過ぎて行く。

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スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

ドウェイン・ジョンソンだから成り立っている映画だった。イーサン・ハント的に高層ビルの壁面を伝って移動するシーンは いや無理だろ!とか思うし、ビルからビルに飛び移るシーンも、落ちそうな橋をワイヤー握って>>続きを読む

ラブ・ダイアリーズ(2008年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

あらすじもジャケも一見ハートウォーミングな雰囲気だが、観終えてもあんまりすっきり心温まらなかった。

父が本当に好きだったのは母ではない別の女性だったって知って、その思い伝えなきゃ!って父の背中を押す
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スペース・スウィーパーズ(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

こんなに立派なスペースオペラが自分ちで作れてしまう韓国、すげえ〜!
大袈裟じゃなくハリウッド映画に引けを取らないクオリティでびっくり。ガジェットのデザインや設定はまさにド王道の近未来宇宙SFで、安さの
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RED/レッド(2010年製作の映画)

3.7

ブルース・ウィリスの体温低めな演技がとてもよい。凄腕スナイパーのヘレン・ミレンも鮮やかな水色の軍服のモーガン・フリーマンも素敵で、こじんまりしたエクスペンダブルズという印象ではあるけど、クールでバイオ>>続きを読む

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

3.5

古臭いと言ってしまえばそれまでだけど、長年のファンにはたまらないであろうオリジナルキャストの勢揃い感。声優たちの大御所っぷりがすごい。

という私はまったく世代ではないのだが、BSかなんかでアニメの再
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パーフェクト・デート(2019年製作の映画)

3.5

良くも悪くも期待を裏切らないラブコメ。
Netflixでひっぱりだこのノア君、現代のザック・エフロンというか、うちのクラスのイケてる男子ナンバーワン感が迸ってる。彼は写真で見るより動いてるところが絵に
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.9

スパンコールの衣装で歌い踊るミュージカル、楽しい〜!楽曲のパワーに圧倒された。暗い話題に触れることの多い時代にこれだけ抜けのいいキラッキラなミュージカルを観ると、それだけで素直にテンション上がるし気持>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

まだ今年始まって10日とかなのに、2021年ベスト級が出てしまった。
めちゃくちゃ良かった!本当に、めちゃくちゃ好きな映画だった。

ゲイもレズビアンもアジア系もアフリカ系も、余計な説明無しに当たり前
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

上映当時、映画館で観るか迷って結局行かなかった作品。これはスクリーンで堪能すべき映画だった。

人間のちっぽけさ、巨大生物が文明社会を易々と蹂躙する姿は爽快ですらある。
ゴジラの動きのアメリカナイズさ
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.6

劇場で観られて本当に良かった!すごく面白かった。

映画にとって音は大切、なんて、もちろん当たり前だと思っていたけど、こういう形で深く掘り下げたドキュメンタリーとして観てみると、改めてその重要性に気付
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ホリデーオンリー: とりあえずボッチ回避法?(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

気軽に観られる王道ラブコメ。70点満点で70点! こういう類型的なラブコメを求めていたので満足。

「本気じゃないから」と自分に言い訳をしながら、格好悪いとこや弱いとこを見せあえて、馬鹿なことで笑いあ
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ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

3.9

詩集を読んでいるような、画集をめくっているような感覚になる。美術館でゆっくり歩きながら絵画を眺めているような。

脈絡なく淡々と語られる日常の一場面。
少女のナレーションはまるで神の声のようで、その声
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ゼロの未来(2013年製作の映画)

3.5

テリー・ギリアム映画を、わたしはいま、観ているなあ…!という気持ちになる。

仕事が完全にゲーム化し「仕事をする」という手段そのものが目的化してしまった精神的に虚無な近未来世界。主人公は朽ち果てた教会
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

原作を読んだことがなく、先行して作られた映像をなにひとつ観たことがなく、若草物語のあらすじさえ知らない、という完全に前知識ゼロの状態で観た。
シアーシャ・ローナン・・・!!!ああ〜〜!良い!
思いのほ
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.8

市民ケーン撮影の舞台裏というよりも、1930年40年代のハリウッドの内幕を描いた、という感じ。扱っている時代は違うがNetflixのドラマ『ハリウッド』を思い出した。

市民ケーン履修済みであることが
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市民ケーン(1941年製作の映画)

4.0

名作すぎて逆に手に取らずいた1本。
Mankの予習として観たが、そんなナメたこと言ってた自分を叱りたい。すごくいい映画だった。

80年前の作品だが、古臭くて観にくいということがまったくない。工夫を凝
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