1号さんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.2

何ヶ月も前から楽しみにしていて、混雑が収まるころ、やっと観に!
最高でした。ウェス・アンダーソン作品で一番好きかも。
人数合わせのエキストラは存在せず、スター(キャストも最高)だからと多くのセリフを与
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.0

脚本も演出も巧みで、知性に満ちた会話がエキサイティングだった。

民主主義、人権を巡る歴史は、理不尽に挑むことの積み重ねでできているとよく示した作品。いまなおというより、いま特に響く。夥しい先人の血と
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

いじめっ子や無理解な大人など、人物のキャラクターが画一的で雑な感じが気になった。けど、主人公一家の設定は抜群で、手話による感情表現もすごく良かった。

『エール』は観てないけど、『リトル・ダンサー』を
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バーレスク(2010年製作の映画)

3.9

クリスティーナ・アギレラのプロモーションビデオかと思った(笑)。
ストーリーにさほどの内容はないが、ステージシーンは全力。特に最後のは素晴らしかった。
スクリーンで観たら大迫力だったろうな。というプロ
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.9

クセやらアクやら満載、ブランドの盛衰も織り込まれ、なかなかの観ごたえ。
セレブ一族の上品な御曹司に対し、成り上がり感しかない妻の、それゆえにえぐい上昇志向、あからさまに顔に出てるのを再現。
役者が達者
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ミス・アメリカーナ(2020年製作の映画)

4.0

素顔の大スターと言ってみても、このフィルムだって、彼女のすべてを見せるものでは当然ないだろう。それにしても、不思議なほどに普通で健全。素朴とか、純粋とすら言いたくなる。若くしてあれほどの成功を手にして>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.0

陰影の濃い、荘厳にも感じられる景色、薄茶色の渇いた土地と、生き物の生の証みたいな赤い血のコントラストが印象的な映像、すごかった。四半世紀ぶりくらいのジェーン・カンピオン、大スクリーンで観たかったなぁ。>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.0

これはいい。とにかく主演の若葉竜也がいい。出番は多くないけど成田凌もかなり効いてる。
20代の物語(といえるほどの筋がないのがまたミソなんだけど)で、その、ほぼ彼ら彼女らだけの世界にフォーカスしたのが
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.0

なるほど、わたしは泣いたり感動したりまでしませんが、絶賛されているのには納得です。スパイダーマンってキャラクターとして嫌いじゃなかったので、おおよそのことだけは知っていましたが、MARVELに疎いので>>続きを読む

ホテル・ニューハンプシャー(1984年製作の映画)

4.0

リアルタイムではないけど、それでも遠い昔、ティーンエイジャーには衝撃的で、理解は浅かったはずだけどハマった映画。ジョン・アーヴィングも読んだなぁ。
人生の教訓的に語られた、「空いた窓はスルーしろ」みた
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ロード・オブ・ドッグタウン(2005年製作の映画)

4.1

最高でした。
『mid90's』『行き止まりの世界に生まれて』。悪ガキスケボー少年たちの映画、ハズレなしの3本目なのは、スケボーとその仲間以外なにも持たないような彼らの生が、事実あまりにいとおしいから
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EMMA エマ(2020年製作の映画)

3.8

先が読めようが、貴族のお気楽な恋物語であろうが、ジェーン・オースティン映画が好きなのでした。

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.0

『マリッジ・ストーリー』の監督だ!と思って観た。結果、すごく好きだった!
主演のグレタ・ガーウィグって脚本も書いてるんだー、なんて感心してたら、『ストーリー・オブ・マイライフ』と『レディ・バード』の監
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マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018年製作の映画)

3.8

豪華キャスト。ストーリーはどうってことないのだけど、『ダンシング・クイーン』のシーンはすごくいい。あと、ラストも。
シェールまで投入したか!って感じ(笑)。

偶然と想像(2021年製作の映画)

3.9

ほぼ会話劇。会話って、というべきか、会話だけでこれほど人間が裸になるんだなぁ。特に最初の『魔法(よりもっと不確か)』は引き込まれました。
どうしようもなく行き場のない感情ってあるよね。だから文学やアー
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マジック(2017年製作の映画)

3.5

うーん、これはどうなんだろう。
インド映画ならではの過剰さは嫌いじゃないし、お約束のダンスシーンは胸が躍る、インド社会の問題など、リアルな部分を織り込みながらのエンターテイメントもいいのだけど、マッチ
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愛すべき夫妻の秘密(2021年製作の映画)

4.0

ここでの評価は低いけど、丁寧なつくりでかなり良質な作品だと思います。
主役二人は名演。ニコール・キッドマンはもはや美人女優というより完全なる実力派(もちろんすごい美人だけど)。映画にドラマにこれだけ本
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ワン チャンス(2013年製作の映画)

3.8

わかりやすいシンデレラストーリー(男性)で、実際のところこんなにシンプルなわけもないのだけど、不遇だった誰かの夢が叶うのを見るのは純粋にいいものですよね。普遍的な題材だろうし、こうした映画もたまにいい>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

おもしろかった!笑った!タイトル、そういうことかい!
よりアメリカを知っている人がよりおもしろい映画だろうな。
すごい豪華キャストのほとんど全員がアメリカあるあるのバカさをデフォルメした人物像を演じる
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.0

昔、友人がハマっていたロメール、隅々までフランス映画らしいフランス映画ですね。
こういうの久しぶりに観ました。

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.9

とにかく主役がいい。非情で怖いものがない女。ファッションも良かった!

そう、この世界は不条理なので、因果応報なんていらんから危機一髪からの無敵のままぶっちぎってほしかったよ。この映画はさ。

世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

3.9

本当に目が離せないほど美しいのだけど、その美しさゆえに翻弄されたのか、残酷な境遇が美しさを増長させたのか。とにかく、それを利用した大人に良心はなかった。
たまたま、ジュディ・ガーランドの伝記映画『Ju
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

4.1

苦しくて悲しいけれど、暗い映画ではない。
ゲイのカップルとのエピソードは創作なのかな。

並みの傷じゃないもの。彼女に必要なのは心身の治療とそれに対する理解だったよね。
本当のことは本人にしかわからな
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.8

完全なるおつきあいで鑑賞したけど、ドラマ同様、性格の良い内容で、リラックスして観られた。
原作の良さありきでしょうが、キャストもいいよね。
ちょっと長かったかな。

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

4.1

好き。大好き!
アナーキック・ラブストーリーとは(聞いたことなかったけど)よく言ったもので、それにしてもキュート。主役ふたりがサイコーすぎる!
劇中よく笑ったし、グッとくるシーンいくつもあった。&観終
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.9

なにもかも恋に持っていかれて見えなくなるティーンエイジャーの、刹那を生きるキラキラが溢れてた。特にダヴィッド役が良かったな。
久しぶりのフランス映画はフランス感にも溢れ、いま見るとダサかわいい80年代
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ボストン市庁舎(2020年製作の映画)

4.0

対話、市民参加、自分ごと、立場の弱い人への共感、他者へのリスペクト、対話、対話…。
記者会見すら嫌がり、ベンチすら寝転べなく設計し、自助だ自己責任だと言われる。
真逆のリーダー擁するボストン市民は、自
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トムボーイ(2011年製作の映画)

4.1

どんな子にも、こんな思いをさせちゃいけない。こんな風に傷つけられるべきじゃない。
子どもの毎日の中で、そうかこれほどに、不都合があるんだ、生きづらいんだと、ずっとヒリヒリ、ドキドキしながら観た。
「君
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.1

劇場で観れて良かった。これ、ネトフリの配信だけならもったいない。
演出にしても、主演のアンドリュー・ガーフィールドの演技にしても、過剰なところがなくてとても自然。いい人しか出てこないのに、不思議と嘘っ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

やっと観られた。キネカ大森さんありがとう!
西島秀俊が悪いわけではないのだけど、それ以上に脇の人たちに味があった。
一つひとつのセリフに説得力があって、村上春樹感ももちろんあって。
合間に映し出される
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コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

4.0

ルーマニアを近しく感じたことはなかったが、この腐敗を最初から最後までまったく他人事とは思えず、一緒に愕然とし、自国に重ねて一喜一憂した。
医療に関しては心から国民を気の毒に思うが、ジャーナリズムについ
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千夜一夜物語(1969年製作の映画)

4.0

この時代に…と思うがこの時代だからできたのかな。
物語はシンプルなんだけど、描き方よ。めくるめくサイケデリック、エロティック、アーティスティック。これほど壮大盛大に労力を要して、一体なにを作りたかった
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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

3.9

ハリウッドの住人が圧倒的にリベラルである歴史的背景がわかる映画。

デブラ・ウィンガーを探して(2002年製作の映画)

4.0

これ、すっごく好きだった。
いまほどにはみんな発言していなかったころのフェミニスト映画だと思う。

マグノリア(1999年製作の映画)

3.9

なんかすごい映画だったと記憶してるけど、ポール・トーマス・アンダーソンか。そうだったか!