1号さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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秘密の花園(1993年製作の映画)

4.0

遠い昔海外の映画館で美しい映像を観て、理由はわからないけど涙が出た。
長らく思い出すことなく、タイトルも忘れていたのだが、コッポラが監督か製作で携わっていたのが意外でそれだけ覚えていたため検索で辿り着
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ホワイト・ローズ(1989年製作の映画)

4.0

遠い昔に一度観て、当時は歴史もよく理解しておらず、タイトルの意味もわからず。ストーリーもほとんど忘れているのだけど、当時、ラストシーンが忘れられないと友人が言い、本当にそうであった記憶だけは鮮烈。胸を>>続きを読む

チーム・ジンバブエのソムリエたち(2021年製作の映画)

4.1

本当に観てよかった。正直、興味を持ったことはなかったジンバブエという国…というかジンバブエの国の人たちが、観たことでフルカラーになった。

彼らが奇跡的に幸運だったのは間違いないが、命懸けで来た南アと
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.9

シュールでヘンテコ。しかし人間の滑稽さがちゃんとリアル。スーパーのシーンが効いてる。
シニカルにアメリカンなんだけど、その後なかったことみたいにしてるとこ含め日本の原発事故と重なった。
ノア・バームバ
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人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界(2022年製作の映画)

4.0

心の中で何度も「マジか」とつぶやいた。肉体的にはアスリートだが芸術家に近く思えた。
誰のためでも何に役立つためでもないことに生活も生命も懸ける人たち。登山家の生は恐ろしく魅力的。が、親しくなれば心配の
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.9

世界が認める、まさしく最強のサクセスストーリー。
父によるドリームプランも凄まじいが、実現させた姉妹の才能がミラクルすぎる。選ばれし者にラケットを握らせたのが父であったという感じ。
アメリカンドリーム
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.9

あきらめなかった人たちが、いつも歴史を変えてきた。こういう映画は作られ続けるべき。
映画としては特別なまでの素晴らしさを見出せなかったが、差別のみならず死刑制度も、おそらく考えさせるべく思い入れて描か
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土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

3.9

いい作品でした。
ちゃんと一年かけて撮ったんですね。
季節と共にある、このような暮らしへの憧れは尽きないけど、あぁ、ツトムさんみたいな、親しい誰かがいたらいいのに。と、いいとこ取りしたい都会人は、帰り
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.9

今まで観た今泉作品で1、2だし今まで観た吾郎ちゃんではダントツ1番。
稲垣吾郎も若葉竜也もハマり役で、親友の夫なら心配だけど好きになっちゃう気持ちはわかる。曖昧な人たちの曖昧な感情を描くのは監督の真骨
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.7

テイストは嫌いじゃない!
前半良かったんだけどな。シン・ゴジラの方がおもしろかった。

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.1

ほぼ全員非白人(というか白人の扱いよ笑)で、女性がメインでこの超大作スペクタクル。
世界中の人が見てきた従来のヒーロー像からすると、次世代だよね。エンターテイメントにおいても、カッコよさ、美しさ、強さ
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ある男(2022年製作の映画)

3.8

原作が平野作品の中でも好きなので厳しく観ちゃったのかな。始まってしばらくはとても良かったが、要素が増えるに従いいろいろちょっとずつつまみ食いするみたいで浅くなった感。
窪田正孝(良かった!)演じる男に
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マスター 先生が来る!(2021年製作の映画)

3.0

ぜんぜん楽しめなかった。
少年たちを更生ってさ…お約束の勧善懲悪はいいとして、暴力だけが武器のような工夫のないヒーロー像でマッチョ礼賛。フィクションとはいえ先生がこれはナシだわ。女性はオマケ的扱いだし
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

原作未読。日本版だけのPR戦略かもしれないけど、予告の不穏さとセンセーショナル感は過剰。実際の作品は美しさの方がまさっていた。
不幸な生い立ちの孤独な主人公が、それでも湿地の家に愛着を持って暮らし続け
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.9

大大大好きな『ブックスマート』の次回作として楽しみにしてた。
前作とはがらりと違うようで、どちらも女性の映画だし、オリヴィア・ワイルドの監督としてこだわりたいことが伝わってきた。
本作はカルト×フェミ
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あちらにいる鬼(2022年製作の映画)

3.9

原作が強い、脚本が強い。きちんと作られたおもしろい映画だった。

断罪好きな人が多い世の中みたいだけど、誰かに理解しろとはわずかほども思っておらず、だからどうということもない、それぞれの孤独を引き受け
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パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

4.0

とても良かった。
2章に分かれているような構成で、未来と過去の家族を描いた物語。軸にされたものは、どちらも題材としてかなりドラマティックだけど、ペネロペ・クルスはじめ役者の演技にも地に足のついたリアリ
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.8

想像通り、気楽に観れて毒のない映画。
大スター2人は箸休めで出演したのか(笑)、リラックスムードで楽しげだった。
白人目線でやたら漂白されたバリが気になったけど、全部架空って割り切るべき?

ジュリア
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恋人はアンバー(2020年製作の映画)

4.1

アンバー最高。大好き!
イケてる子皆無の学校だけど、結局みんな、悪い奴じゃあなかったね。人物像が生き生きと魅力的で、愛すべき青春映画。
にしても、アイルランドの映画は、だいたい故郷を飛び出すパターン。
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グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.9

主役二人の役者の力量から、終盤はずっと、静かながら緊迫していた。怖かった。

シリアルキラーは理解不能で恐怖だけど、患者を守るどころか、結果的にこれほどまで野放しにして他人事みたくしてる病院組織がまた
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.0

これは期待を超えてきた。
原作知らないけど、主人公が、めっちゃ生きていた。永野芽郁が良かった。鑑賞後、彼女でなくてはいけなかったと感じるくらいに生きていた。

ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(2011年製作の映画)

3.9

好き。おもしろい。ただのバカ映画ではなく、よくできてる。
それぞれキャラクターがいいし、なかなか手の込んだエピソードもいい。特にトラが気に入った(笑)!

アムステルダム(2022年製作の映画)

4.0

シーン一つひとつ精緻につくり込まれていて、いちいち画がキマってる感じがカッコいい。衣装も素敵で独特の世界観。
ただ、見る側に知的なベースを要する物語であり、展開もやや入り組んでいる。かつ、わたしはそこ
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人生は二度とない(2011年製作の映画)

3.8

ハリウッドナイズされたボリウッド映画といった感じ。ちょっと踊る。
ストーリーもキャラクターも、まぁ、ありがちなのだけど、大人こそ思い切り遊べ!って思わせるシーンが楽しい。
深い映画ではないのに、そう、
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夢みる小学校(2021年製作の映画)

4.0

羨ましいより腹が立ってきた。どんな自分も受け容れられるから、正解を探さず振る舞える。一人でいいから身近にこんな大人にいてほしかった。

子どものころ感じた理不尽よ。自由の意味よ。大人が子どもを生きづら
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RRR(2022年製作の映画)

3.9

鑑賞後の感想は「さすが」でした。
お約束の勧善懲悪ものであり復讐ものであり、過剰さてんこ盛りはボリウッドの真骨頂!
予想はしていたけど何もかもがぶっ飛んでた。ポリコレ配慮はぶっ飛ばしてた(笑)。
これ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

あー、わかるわかる、という恋愛初期から末期までの再現フィルム。特に後半からは、わかるわかるのど真ん中を行った感じ。
終わるべくして終わる恋、燃焼しきり、引きずらないタイプの恋。そこにあまりロマンは感じ
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スーパー30 アーナンド先生の教室(2019年製作の映画)

4.0

過剰感はインド映画のスタンダードとして、実話ベースの、この実話の力がすごい。
火薬使ってエンターテイメント色濃くしなくても素晴らしい物語だけど、インドではこうするのがより良いのかな(笑)。
いや、観ご
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さよならテレビ(2019年製作の映画)

4.0

業界の、サラリーマン社会の、淀んだ空気と行き詰まり感にあてられて終始しんどかった。どこ見て仕事しなくちゃならないのか。
「テレビ的なもの」にはもううんざり。テレビはなくなってもいいし実際見ない。が、報
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スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

3.8

当事者のどんな選択も、尊重されるべきだと思う。
美しい映画だけに、彼らのこの選択こそが愛なのだと、同じような境遇の人が見てプレッシャーにならないよう願う。

悲しい結末ではあるけど、とてもお似合いで、
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ヤクザと憲法(2015年製作の映画)

4.0

驚くほど昭和のヤクザに見えた。というかヤクザの世界が昭和なのか。
もう流行らない稼業、ここでしか生きられない者。漂う悲哀と俳優みたいな親分で、つくり物の世界のようでもあった。

反社の代表格なわけだけ
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映画はアリスから始まった(2018年製作の映画)

4.0

映画史に関する卓越した論文の映像化か、執念の調査報道か、という感じの労作ドキュメンタリーだった。
類い稀な才能を発揮し、映画草創期の最重要人物の一人だったはずの女性が、いくつもの功績を別の男性のものと
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ダウントン・アビー/新たなる時代へ(2022年製作の映画)

4.0

ドラマを観ていなくても楽しめました。
現実にはこんな民主的な貴族は存在しなかったろうし、いい人ばかりでドロドロなし。相当フェアリーテールなんだけど、こういうのもたまに良いです。
当時の暮らしぶりの再現
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.7

ほぼ前知識ナシで鑑賞したからなんだけど、序盤、キュートな映画だな、60年代ファッションか、好きかも♡なんて思っていたら、徐々にホラーめいてきて、主人公の精神的追い込まれ方がなかなかキツかった。途中から>>続きを読む

ブロンド(2022年製作の映画)

2.8

複雑な生い立ちも、セックスシンボルとして消費され続けたのも事実だろう。それにしてもなんの意図があって、ここまで愚かに惨めに貶めたのか。いくらこの時代の女性だとはいえ、主体性はおろか人格すら持たせないの>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

3.8

映画としてどうのというのは、なんかもういいや、と思えてしまうさかなクンとのんちゃんのハートウォーミング力。いい人しか出てこない映画。
劇場内、子どもからおじいちゃんくらいの人までで満席だったよ。さかな
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