Aさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

決して裕福ではない家に生まれ、ダサい地元を出たくて、なんでみんなと同じような生き方ができないのか、名前が気にくわないと親に嘆くレディバード。
憧れの女の子と親しくなりたいがために親友を切ったり、豪邸を
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.7

孤独、悲しみ、怒り、涙の流し方、幸せそうに笑う蒼井優の演技に、全てが詰まってる。
あれだけ待ち伏せして、電話かけて、全力で十和子を守る陣治を気持ち悪いで片付けられない理由がラスト10分に詰まってて、恋
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.2

もっと伏線回収があるのかと思ってたけど、そういうヒントは全然無くて、真相は最後まで分からなかった。
誰かを守るために沈黙すること。それは守ってるという偽善の反対で、1人で罪を隠し続け、罪に囚われ苦しむ
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女は冷たい嘘をつく(2016年製作の映画)

3.3

ちょっとずつ主人公が違和感に気づいて、前の職場、写真館、嫁ぎ先、病院、とヒントを掴んでいく姿が、母の勇敢さってすごいなって思う。
主人公もシングルで、仕事でも嫌味を言われたり、もう頑張れないほど頑張っ
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.0

家庭の悩み、靴の色、理不尽な理由で縛られることがあるけど、女の子の瞳に惚れた、ただそれだけで世界が変わった、というか世界を変えたいと思ったんだね。
どんどん歌が上手くなって、はじめはおとなしい坊やだっ
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8番目の男(2018年製作の映画)

3.6

死人に口なし、という言葉がある。
真実はどうだったか、どれだけ悔やんでいるか、簡単に同情もしちゃいけないと思う。
それでも、他人の人生を簡単に決められないと主人公が奮闘する姿に影響され、周りが同じ方向
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.5

いつのまにか笑顔になってて、いつのまにか視界が歪んでいて、うるうるきていた。
ミー坊に対する「変わんねぇな」。これが嫌味じゃなくて、変わっていなくて安心した、自分らしく普通にとらわれない生き方をし続け
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シークレット・ジョブ(2019年製作の映画)

2.9

エクストリームジョブが良すぎたために、少しがっかりしちゃった。
勤務時間外に他の動物の体調確認したり、彼の仕事手伝っていたり、本当に健気に頑張っていた飼育員たち、このまま園が続くとなっても職場環境変わ
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坂道のアポロン(2017年製作の映画)

3.3

薫が恋に落ちた瞬間、仙太郎が恋に落ちるのを見てしまった瞬間、律子の好きな人に気づいちゃった瞬間、、時が止まったようで、それでも時は止まらない。
3人はあの学生時代、仲間と音楽を純粋に愛せることが今しか
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.0

戦時下、閉ざされた世界の中で生きてるのか死んでるのか分からないとき、ダンスがあるから生きてみたい、そんな彼らの生きた証。
ビートが彼らを呼ぶように、鼓動、飛び散る汗、ほころびる笑顔が、わたしたちをも熱
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.6

開始5分で、間違いなくおもしろいが約束されたのが分かったので、ずっと面白かった。
音楽は、アクセル音と銃撃音が音ハメされてて最高にクールだったし、タイヤの回転とコインランドリーの回転とレコードがリンク
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悪の教典(2012年製作の映画)

-

10年前、劇場で見た映画。再び見た。
あの頃は、ヒミズの染谷将太の二階堂ふみの共演だこれは見たいという興味と、文化祭前日のミステリーという予告情報しかなかったから、衝撃だった。
あの頃、一緒に見た友達
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

3.6

周りからはかわいそうと思われ、好きも、愛も分からなくなっていた。
小豆島に来ると、世界はきれいなもので溢れていて、隣にはいつもママがいて、たくさん愛を伝えてくれていたことを思い出した。
憎まなきゃいけ
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.7

ミリーの目つきが凛々しくなったり、ブッチャーが女の子の細かやかな仕草になるところも入れ替わりの醍醐味。
殺され方がエグかったが、入れ替わり後に殺された奴らはミリーをバカにしてた奴らだったから、グワーっ
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

-

電車の前に立ち塞がる主人公。フラッシュバックのように、逆再生される20年。
初恋相手が病に倒れ、死ぬ前に自分に会いたかったことを知ったように、自分にとっても初恋が忘れられなかったことに改めて気づく主人
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his(2020年製作の映画)

3.7

人は親しくなると自分のことが話したくなる。
この言葉の響き。
生きづらい都会から逃げてきて、田舎ではうまく馴染めた気になっていた。
でも偽って生きることは、息苦しかったことにやっと気づいた。
皆の前で
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親愛なるきみへ(2010年製作の映画)

2.5

あと1年我慢すれば、毎日のように会えると思ってた___甘い考えに過ぎなかった。
同時多発テロやアフガニスタン戦争も記憶にあるように、あの2人と同じような別れは、遠い過去の話でもなく、ありふれていたと思
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.8

静寂の中を研ぎ澄まされた感覚だけで真実を暴こうと切り裂く姿に勇気をもらう。
目が見えないながら、街を歩くことも、会ったこともない女の子を探すことも、犯人から全速力で逃げることにも物怖じしない姿に、グッ
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君の誕生日(2018年製作の映画)

3.6

この世にいない兄のために服を買ってくる母に甘えたい妹の姿や、スホの母親を見かけると隠れてしまう親友の姿、何度泣いても泣ききれない母、、、時間が止まったまま、各々一人で我慢するしかない日々に、代償が大き>>続きを読む

明日への地図を探して(2020年製作の映画)

4.1

1日は死者の数よりたくさんの生命が誕生することと同じように、世界には小さな奇跡が溢れている。
出会いと別れもそれと同じで、別れを乗り越えることも自分が幸せになることも、自分で決めること。
どうせ明日も
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.3

一線越えるときの、固まった表情に、目の光が無いところと脳波が停止している感じが映し出させるような土屋太鳳の演技、気持ち悪くて闇堕ちしてる。
金子みすずの詩が、奇妙に聞こえるのも、頭の中がお花畑だから、
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.4

怖いものがなかったけど、大事な人ができて、みんなに認めてもらいたくて、だからこそ、今が怖いって言葉にグッと来た。

ザ・サークル(2017年製作の映画)

2.0

知る権利と声を上げた結果、知らないことがあるほうがうまくいくよと反面教師のようなメッセージもあり、子どもに「自分がされて嫌なことはお友達にもしちゃダメよ」をいい大人に伝えるために見る映画。

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.4

これほど人の幸せを自分のことのように嬉しいと思えるのはなぜか考えてたら、岡田惠和さんが脚本だったんだとエンドロールで分かり納得だった。
雪さんとうららの関係が、ちゃんと友達なのがとても良い。
大きな声
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

3.6

無気力だったり、自分に自信がなかったり、落ち込んで生きる意味すら見つからないとき、未来のことなんて1ミリも考えられない彼らが、自分も生きてていいんだ、今とても楽しい瞬間かもしれない、そうやって、互いに>>続きを読む

殺人の疑惑(2013年製作の映画)

3.6

記者になりたくて正義感たぎるダウンが、父親のことを殺人犯なのではないかと疑い始めると、戸惑いと嘘だと信じたい気持ちに苛まれる表現が悲しくなってくる。
なぜ、父親は娘をこれほど愛したのか
なぜ、父親は娘
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ラブストーリー(2003年製作の映画)

3.7

母の学生時代も、現代の娘も、雨に打たれるシーンがとても印象的。母は、雨に打たれて会えなくなり、恋しさを募らせた。娘は、雨に打たれて抑えていた恋心が溢れ出した。
そして、雨のあとには虹がかかる。
ソンイ
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何者(2016年製作の映画)

3.4

熱いヤツらを冷ややかに眺めていると、いつからか、情熱さえも冷えきって、薄っぺらい気持ちは大人(面接官)からは見透かされていたのだった。
羨ましさの本音は、どこかアイツが不幸になればいいのにの裏返し。
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.5

逆再生されてることが、こんなに相手を想ってるのにあんな言い合いで別れちゃったけど、どうやって始まったんだろうって興味をそそる。そして2人が出会った日の飲み屋街でのダンスが、こんなに幸せな出会いだったん>>続きを読む

22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.9

どんでん返しがスカッとする。
あえて時効を待つほど、根気よくそのときを待った主人公にあっぱれ。犯人の手がかりを探すために狂うほどビデオにかじりついたヒント、見逃せない。

人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.1

本心を隠すような前髪から覗かせる色気に溺れると、好き沼からは抜け出せなくなってて、魔法の言葉「大丈夫。君は僕が好きだよ。」なんて言われたら終わりです。
三者三様の強さで「わたしが一番愛された」と好きバ
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.8

あんな緊張感いっぱいなところで、婚約は違うと弁解するのは変人ぽさが出てるけど、ストレートな言葉よりも、サラマンダーが通じる愛は、モノホンだよ。
ここでダンブルドアとの関係が、気になる。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.6

本当に人付き合いが苦手で、誤解されたり、人と目を合わせれないようなニュートが、動物の前だと、母なる大地のようで朗らかににこやかに人の良さが滲み出る人物であることがちゃんとティナにも分かっちゃうところ、>>続きを読む

オアシス(2002年製作の映画)

3.9

出会わなければよかった
出会わなければ、こんなに愛しく苦しい夜を過ごすことなどなかった
でも出会ってしまった
これから二度と会うことは許されないのに、出所したらおいしいご飯を食べようって明るく便りを出
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

3.8

好きな作家と握手できたトキメキに浸るところや、アルパカと戯れることに喜ぶ年相応な15歳の顔。大事な人がいじめられたら絶対許さない正義感、人からの評価に動じない真の強さがかっこいい大人びた15歳の顔。>>続きを読む