ひでさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

百円の恋(2014年製作の映画)

3.9

何かを始めるのに遅いなんてことはない。決意一つで人は変わることが出来る。

序盤はこれで大丈夫かなと、不安になる。それがとても綺麗にまとまるのだから、脚本の妙。

タバコが1つのキーになっているかな。
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.9

庵野秀明節、ウルトラマン愛、ひしひしと感じられた。
映像は言わずもがな素晴らしい。
ただ、お馴染みの怪獣が出てきて欲しかった。
バルタン星人、レッドキング、ピグモンなど。
とはいえ、2時間という尺の中
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幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

4.0

人間くさいロードムービー。
1作で2つの作品を楽しんでいるような感覚があった。

前半部は、武田鉄矢の気持ち悪さが全開の喜劇。これはこれで楽しめる。

問題は後半部。謎に包まれていた過去が、本人の口か
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トップガン(1986年製作の映画)

4.0

いかにもマッチョなアメリカ映画といった具合だ。
トム・クルーズもヴァル・キルマーもクール。
ケリー・マクギリスはホットな女。
至って単純な物語の構造。

数々の挿入歌にそそられる。
愛すべき80年代。

余命10年(2022年製作の映画)

4.0

圧巻です。確かに、よくあるストーリーかもしれない。『君の膵臓をたべたい』に類する部分もあると思う。
ただ、余命10年という、ゆっくりと死に向かっていく人を演じる小松菜奈の凄み。
観客にとっても他人事と
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.9

哀しい。あまりに哀しいが、よくでき過ぎている。

マイケルが主軸の物語であることには間違いなく、それだけでも話が成立しそうなものだが、そこにビトーの物語が加わることで強烈な対比がなされている。

ビト
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.6

やはり男のバイブル。
時代錯誤な意見のは百も承知だが、男とはこうあるべきだ。
家族愛に生き、愚直に何事にも向き合う。

高校2年生ぶりに見たけれども、見方が少し変わっているかもしれない。

印象に残っ
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.6

歌とダンスはさすが。素晴らしい。
ただ期待値が高すぎた。

まず、ノンバイナリーの存在が上手く生かせていないと思った。
無理にLGBTQの問題を盛り込んでいるような気さえしてしまう。

また、物語の根
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横道世之介(2013年製作の映画)

4.0

思わず微笑んでしまうような映画。
死んだ時に、周りの人が自分を思い出して笑顔になるような、そんな人になれたらいいなと思う。

みんな少しだけ、社会から逸脱している。
子供ができて大学中退したり、ゲイだ
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

3.7

ちょっと中だるみ感あったけど、そこが沖田修一監督の良さでもある。
手持ちカメラとか、GoProとかこんなに使ってたっけ?

綺麗な景色で、ゆっくりと物語が進んでいく。
父親とのあの距離感が絶妙だったな
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.5

まずは観ていて本当に楽しい。
青春邦画史上最高かもしれない。

一見するとアイドル映画のようなんだけど、すごくよく出来ている。

セルアウト恋愛映画ばかりが持て囃される風潮や、ファスト映画、映画の倍速
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南極料理人(2009年製作の映画)

3.8

沖田修一監督の独特のゆるさが良い。
商業映画初監督作品だったわけだけど、当時から一貫してる空気感。

シュールな会話劇。表情のズームイン。

誕生日パーティーのために、ドクターと肉を焼いて準備するシー
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.1

これは面白い。タランティーノ好きな人なら確実に楽しめる。

彼女を地元から連れ出す、人生のドライバーになったわけだ。
里親の言う通りに、幸せを届けるドライバーになった。
また、組織のボスも良かった。あ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.9

ストーリー自体は割とありがちで、視聴者の望むエンディングへと向かう。
目新しさとか、裏切られたって感じは全くない。
ただ、それでも見応えがある。
主演俳優の歌声は素晴らしいし、セリフなしで演技する家族
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.9

おなじみの音楽に、細かい演出の数々。
やっぱり面白い。

印象的なシーンは、コステロの最期。
息子のように育ててきたコリンに撃たれながらも、満足気な表情を浮かべる。それも、大きく「IRISH」と書かれ
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

4.2

ただただ笑った。死ぬほど面白い。
小ネタも満載。音楽も良い。
たまには中身なんてなくていい。

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.4

良い。本当に良い作品。
セラピーを通じて、医師と患者という立場を超え、互いに欠けたピースを埋め合わせていく過程に胸を打たれる。

本当にやりたいことは何なのか。
こう問われても、答えられない人がほとん
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アウトサイダー(1983年製作の映画)

3.8

これぞ青春の80年代映画。
やり場のない気持ちを喧嘩にぶつける若者たちと、美しい逃避行。
いかにも地方都市といった舞台で、大した娯楽もなく、飽和した空気が流れる街。
尾崎豊の世界観に近いかもしれない。
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ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

3.9

綺麗。エモい。
感想はこれくらい。

ハリーポッター好きなのもあって、演者の話すことのほとんどは既に知っていた。
そのため目新しさはなく、ハリポタ出演陣の同窓会を微笑ましく見るといった格好だった。

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.9

倉庫内の話し合いと、僅かな過去回想でここまで面白くできるのか。

オレンジのパートが始まってからエンディングまでの流れが哀しい。
みんなちょっとずつ頭が悪くて、男くさい。
あと良い音楽。

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9

まず、よく知っている場所で、小生の全く知らない恋愛模様が描かれていることに泣いた。

映画としては深みに欠けるかもしれないが、普通に面白いという感じ。

お揃いの白のジャックパーセルが、黒のモカシンと
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紅の豚(1992年製作の映画)

3.7

男のロマン。
見た後の爽快感がたまらない。
ただ、ジブリならではの深みのようなものが感じられない。

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.8

乙骨憂太が、シンジくんすぎる。
パラレルワールドのシンジくんを見ているよう。

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.4

最高の青春映画

製作が発表された時から、ずっと楽しみにしていた本作。
その分、期待値も上がっていたけど、きちんとハードルを超えてきた。

作品全体を通して、ジレンマが多い。
どうにもこうにも上手くい
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ファーザー(2020年製作の映画)

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評価ができない。
メメントのように、時系列に整合性を持たせると意味が分かるタイプの映画だったら面白そう。そうは受け取れなかったけど。
認知症を追体験するというだけの映画であれば、正直に言ってつまらない
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.7

ストーリーに目新しさはない。
ただ『ラ・ラ・ランド』や『グレイテストショーマン』と比較すると、人間くささが感じられて良かった。
綺麗なものだけを見せようとするミュージカル映画とは一線を画していた。

あの頃。(2021年製作の映画)

3.5

大人の青春劇。
笑いがシュール過ぎた。長いコントを見ているよう。

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.6

面白いのは間違いないけど、あまりにベタな展開すぎて期待を超えてこなかった。
この手の復讐劇は、どんでん返しが欲しい。
動機も行動も、ひたすらに一貫したテーマの中で進んでいくから飽きる。事件の真相に、主
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.2

愛、勃起、青春の物語

序盤はただの青春群像劇かと思って観ていた。
盗撮を通じて、部活のように仲間たちと青春の日々を過ごす主人公。その過程で、様々な人と出会い、恋をし、空回りしていく、至って普通の高校
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GO(2001年製作の映画)

4.4

さすがクドカン。どんなテーマも笑いに昇華してしまう彼の腕は素晴らしい。

一見すると、民族問題について考えさせられるような作品である。しかしそれは明確に違うと言える。
これはまさしく、主人公杉原の言う
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.1

亀の甲より年の功とはまさにこのこと。

どの会社も今は早期退職を促す動きがある一方で、国は定年後の再雇用を促している。
確かに、実務的なコストとリターンを考えれば、年長の社員を雇用するのは利益にはなら
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.9

東京オリンピック開幕前に、現在の世界を予知をしていたのではないかと話題になった本作。
実際には確かに近しい部分もあるが、さすがに現実とは似ても似つかない。そもそも未来予想的な映画ではないから、主軸から
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