アルパカメタルさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

彼女(2021年製作の映画)

3.2

Netflixの潤沢な予算から成せる順撮りが水原希子さんとほないこかさんの2人の空気感を作り上げたよな。そのへんはやはり女性の役者を画面の中心に据えて映画を撮り続けた廣木隆一御大という感じがした。特に>>続きを読む

サムジンカンパニー1995(2020年製作の映画)

3.8

タイトルにある通り1995年が舞台、となると日本人である自分からするともうこれは韓国版「ショムニ」と言わざるを得ない!仕事はできるのにお茶くみの女子社員3人が会社に、社会に一泡吹かすぜ!な痛快エンタメ>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.9

コン・ユ演じる夫が「理解のある夫」として描かれていなかった(とわたしは受け取った)のに好感を覚えた。理解しようとして、結果的に間違ったことをしてしまっても、また学び、寄り添おうとする姿勢というか、今の>>続きを読む

緑の牢獄(2021年製作の映画)

3.0

西表炭鉱のことは全然知らなかった。映像もとてもきれいである。きれいだからこそこの場所で起こったこと、それを語り継ぐ人がいるうちにわたしたちは思いを巡らせなければいけない。

再現パートはいるのかと思っ
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.8

BLMを扱いながらも、それにタイムリープものという構造でエンタメ性を加えている。凄い。

タイムリープ=繰り返される時間というのがそのまま「黒人差別」が終わらない、改善されない問題であることへの痛烈な
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スーパーミキンコリニスタ(2019年製作の映画)

3.9

スーパー良かった!第一回監督作、溢れんばかりのエネルギーとパワーで拙さも吹っ飛ばす快作!

エキストラ女優のミキンコリニスタ(これが芸名)がもがき苦しみ壁にぶち当たりながらも叫ぶ「ファック!!」。
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クリシャ(2015年製作の映画)

3.1

このポスタービジュアルのクリシャとかいうババアが暴れ狂うスラッシャーホラーだと思いこんでおりましたが、観たら全然違うのでとんだ勘違いでした(どこでそんな勘違いをした自分)。

そんな勘違いをしていまし
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Eggs 選ばれたい私たち(2018年製作の映画)

2.0

やりたいことの根幹はすごくすごくすごくよくわかるからこそ、本当にそれでいいのかという疑問を呈したい。

女性として生きていくことに生きづらさを感じている(いた)からこそこの映画を作ったのだと思うけど、
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猫、かえる Cat’s Home(2019年製作の映画)

3.0

これはモトーラのキャスティングでいいのか?なんか違う感が拭えなかった。品田さんは残念イケメンの役がめちゃくちゃ似合ってると思う。

台風クラブ(1985年製作の映画)

3.5

別に全然嫌いじゃないんだけど、終始めちゃくちゃ怖かったな。
なんなんですかこの感じ。台風がきたらおかしくなっちゃうよな、だって中学生だもん。

i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

3.8

森達也の傑作テレビドキュメンタリーのタイトルを借りるならば「ドキュメンタリーは嘘をつく」のだ。まず大前提としてこれがある。劇中で監督である森達也が自身のことを"リベラル"だと言い切っている。なので公平>>続きを読む

吉祥寺ゴーゴー(2020年製作の映画)

2.8

吉祥寺のおしゃれタウンでありながら井の頭公園周りの歴史ある感じ。タイムスリップ、写真、うまくまとまった短編だけどそれだけなんだよなあ。

オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.1

今年度アカデミー賞ドキュメンタリー部門でノミネートの話題作。タコと人間の恋?などといった煽り記事につられて見たんだが、本当によかった...。これはただの海洋ドキュメンタリーなどではない...。

人生
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ホテルニュームーン(2019年製作の映画)

3.0

イランの人と風景にほれ込んだという筒井武文監督が撮っただけあって、イランの景色は綺麗だし、イラン文化もよく知れる。この映画はそれで充分なような気もした。

別に、友達とかじゃない(2020年製作の映画)

3.7

モクベン??なんじゃそりゃ。監督も出演者もほぼ知らん...と舐めてかかったら痛い目を見た。

"別に、友達とかじゃない"女子高生3人が卒業を間近に控えて関わりあって...というお話。よくあるよね、暇を
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わたしはアーティスト(2015年製作の映画)

3.0

肥大化しすぎた自意識を描くのは2010年代後半に作品にされまくったのでもう食傷気味だよ〜と思ったもののこれは2015年の作品でした。

中盤までは割と丹念に映画やるのにやっぱり終盤でコメディに振るのは
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BOY(2019年製作の映画)

3.1

自分とは一体何者なのか。他人から見える自分とは、自分から見える他人とは。3年間記憶喪失になり失踪していた主人公の前に彼女と名乗る女が2人現れる、そんなところからテーマを描き出す。

日常的に使うだろ、
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.4

始まってすぐ画面がスタンダード、全編16mmフィルム撮影って知って、このほぼ1:1の画面で動きのあるスケボーをフィルム撮影することの大変さに想いを馳せてしまった。

中身は自分の大っ嫌いなホモソなノリ
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美しいロジック(2019年製作の映画)

3.0

「美しいロジック」のために言葉を捨てる男と、そんな彼の咀嚼音を録音して彼を理解しようとする女。

削ぎ落としていくことで、何が残るのか。人間のコミュニケーション、対話に必要なものは果たしてことばなのか
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ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

3.0

原作知らないからアレだけど、福田雄一っぽさは全面に出てて嫌な印象はない。

高畑充希の歌唱力を存分に無駄遣い。ムロツヨシと菜々緒のバーのパートは笑うわ。

橘アヤコは見られたい(2020年製作の映画)

3.4

POVという手法に関してはエロを魅せるのにこれ以上の表現はないんじゃないかと思ったな。

コロコロ視点が変わるのも最初はなんじゃこりゃ!誰の視点かわからん!となるけど話が進んでいくにつれ誰の視点かわか
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いとみち(2020年製作の映画)

3.4

複雑怪奇な横浜聡子監督作として受け取ると物足りなさを感じなくもないが、どストレートな青春譚で実直な映画だった。

津軽弁がコンプレックスの青森の女の子が、メイド喫茶でバイトし特技の三味線で自分の殻を破
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OUT OF THE BLUE - 俺の人生無駄ばかり(2019年製作の映画)

2.8

時間を無駄にしたな〜っていうのがこの映画にとっては褒め言葉のような気もする。

出演者に円井わんさんの名前があったから観たけど終盤で柳英里紗さん出てきてちょっと儲けた感ある。

リトル・フォレスト 春夏秋冬(2018年製作の映画)

3.4

韓国版「リトル・フォレスト」。主演は我らのキム・テリちゃんということで観賞!

日本版は料理や農業、あくまで主人公の生活を軸に描いていたので、この韓国版を見てこんなストーリーのある話だったっけ?と少し
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女詐欺師レン キケンな情事を追え!(2020年製作の映画)

3.5

おもしろ!!!!騙し騙されの詐欺師モノ!!!!

終わったあとのなぜかわからないけど湧き上がってくる爽快さに既視感があったのだけど、「メランコリック」だ...これ...!!!続編やってくれよな!!

心が叫びたがってるんだ。(2017年製作の映画)

3.2

原作は知らないけど、もはやこれは芳根京子の身体性だけでもっている...。

森田想と萩原みのりが目立つモブくらいの立ち位置で出てる贅沢さ。

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.5

「光のお父さん」って...!!!と舐めてかかったら普通にいい話で楽しんで最後まで見ちゃった。

ファイナルファンタジーを通して父と息子がもう一度親子になる話。原作は人気ブログ?実写パートとゲームパート
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覚悟はいいかそこの女子。(2018年製作の映画)

2.2

唐田えりかってここまで演技下手やったっけ???

井口昇監督だから公開時は劇場まで行こうとしてたけど見逃してて良かった。伊藤健太郎はここから「悪の華」へと繋がっていったのだろうか...。

地球で最も安全な場所を探して(2013年製作の映画)

2.8

高レベル放射性廃棄物はどこへ行くのか。

原発推進派に話を聞いたり映画としての公平性を保とうとはしてるけど真新しい話があるわけでもなく。

羊と鋼の森(2018年製作の映画)

3.0

文学で表現することができない“音”の表現に全振りしてこれを映画にしようとしたのに好感です。

キラー・テナント(2020年製作の映画)

3.1

ピンク奇譚。古澤監督、ピンク映画撮るの楽しくて仕方ないんだろうな〜!

坂道のアポロン(2017年製作の映画)

2.8

知念くんがピアノを、中川くんがドラムを全編吹き替えなしでやるっていうのは凄いと思うけど、それ以外に心惹かれるものが全くなくてどうしようかと思った。

モンブランの女(2020年製作の映画)

3.3

わけあり男女が互いに失ったものを埋め合わせるように惹かれ合う、という筋書きのピンク映画でした。その過程をただひたすら丁寧にやってくれる映画だったのでとても好感です(OP2020作品、本当に良い作品が多>>続きを読む

ロマンティックじゃない?(2019年製作の映画)

3.2

ラブコメ嫌いのレベル・ウィルソンがラブコメの世界に入り込む。

ラブコメの世界のコンプライアンスがしっかりしているところと、仲良かった同僚がラブコメの世界では急に主人公を敵視してくるのに笑った。ラブコ
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.7

あ、Aの声って男なんだ、ってところにまず衝撃。

綿矢りさの世界観を自身の作家性もガンガン出して映像化する上で大九明子監督の右に出る者なし。原作半分くらいまで読んでから(耐えきれなくなって)映画見始め
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