SHIMABOOさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

4.2

 何と言ってもこの映画は脚本の勝利。絶妙なウィットに富んだセリフを魅力的なキャラクター達が喋るしゃべる。トーク内容を細部に至るまで把握するには相当の集中力がいる(正直疲れる)ので、単純にその流れに乗っ>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.0

 登場人物はみんな普通にいそうなアメリカ人なのに、組み合わせでこうもなりうるのか…という衝撃がまず観終わった後に来る。

 サム・メンデスにはあんまり詳しくないけど、多分こういう淡々とした演出と役者の
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スパルタカス(1960年製作の映画)

3.7

 普通に面白かった。スパルタクスがドンドン仲間を集めて盛り上がっていってウオーってなるのと同時に、元老院でのポリティカルな駆け引きを並べてしっかりスケール感を出していて、歴史映画の王道と言って差し支え>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.5

【ネタバレ解説】映画『メッセージ』に秘められた“ループ構造”を解き明かす     
 <https://filmaga.filmarks.com/articles/1944/>

 フィルマークス公式
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007 ロシアより愛をこめて/007 危機一発(1963年製作の映画)

3.8

 うーんあんまり詳しくないから言うのもアレなんだけど、やっぱり当時のカメラの物理的制約みたいなのってけっこう大きかったのかねえ。クローズアップのショットが少ないし、ショットの切り返しも大体ワンパターン>>続きを読む

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

4.0

 軽快なカメラワークと編集、そして80年代パンクロックが鈍重なドイツの町とこんなに合うなんて。ネオンカラーのタイポグラフィと美術セットもいい仕事してる。からの例の踊り場での手持ちカメラ、音楽無し、ノー>>続きを読む

機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

4.5

 オープニングの東南アジアでの戦闘シーン、柘植は僚機が一方的にやられているのに対して応戦できない。もちろん本部から発砲許可を得られなかったからだが、理由はもうひとつある。それは操縦席内の、襲ってくる敵>>続きを読む

007 ドクター・ノオ/007は殺しの番号(1962年製作の映画)

3.0

 今観るにしては、いくらなんでも古すぎるな。セットのチープさや展開のトンデモさは言うに及ばず、オーバーラップ(ジワ~っと次のシーンに移り変わっていくやつ)がやたら多いし、カット頭と尻でいちいち役者を歩>>続きを読む

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(2013年製作の映画)

4.7

 他人と共有できない記憶は、夢や妄想と区別がつかない。それが一番大切な人の記憶だった時の孤独と絶望感など、誰が想像できようか。そしてそこから育まれる、推し量ることなど出来ない、途方もない総量の歪んだ愛>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

「オリジナリティなんて概念は幻想にすぎない。いろんなものを切ったりはったりして、結果として「何を作り出したか」だけを問うべきなんだよ。」
「いつも言っているけど、僕の映画はあらゆるシーンが、ぜんぶ引用
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.0

 中華アニメ。こーゆーハリウッド以外の外国映画は既に向こうでヒットしているからこそ輸入されるのだから、上映時点で一定のクオリティは担保されている。ゆえに(ほぼ)前情報無しの初見でも、その辺の邦画をつま>>続きを読む

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

4.0


 なんじゃこのオープニング。もう滅茶苦茶カッコいい。キューブリックの気配は感じられるけども、それはカッコつける為ではなく非常に効果的な、自在感さえ感じる演出。音楽とタイポグラフィのセンスも最高。
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.9

 もう満足です。お腹いっぱいです。色々あった一年の〆に観られて本当に良かった。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語(2012年製作の映画)

4.5

 そも、魔法少女とは一体いかなる存在なのか?
 なぜ、彼女らは魔法少女として戦わなくてはならないのか?
 そしてなぜ、彼女らは世界を救わなくてはならないのか?
 世界?世界とは?

 言ってしまえば、
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.5

 映画を観終わったあとにレビューを見てみると、場面に不釣り合いな音楽に違和感を覚えた方が結構いらっしゃったようだ。しかし、これは単に対位法であるという解釈でいいのでは。つまり、ハッピーではない主人公に>>続きを読む

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

3.5

 なにやらアン・ハサウェイのはっちゃけぶりが評判のようで、遅ればせながら観に行ったが想像以上に魔女たちがヤベえ。制作陣の底意地の悪さというか、悪ノリっぷりが多分に感じられたが、大人のみなさんはその辺も>>続きを読む

ばるぼら(2019年製作の映画)

2.0

 手塚治虫の息子が父の異色作を映像化!というのを聞いて、何の前情報も無しに観たが、まあこんなもんか。本作も役者の顔ばっか撮る、まあ普通の典型的な現代的日本映画である。
 ”ばるぼら”というのは、要する
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ケープタウン(2013年製作の映画)

3.5

 なんといっても序盤の暴力描写が素晴らしい。絵空事ではなく、非現実的な出来事でもなく、ただ淡々とした日常の延長線上にある暴力。朝起きて顔を洗い、飯を食うのと同じリズム、サイクルで描かれる暴力。考えるだ>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

2.5

うーん、わからん(笑)
 分からないとはいっても、物語全体の構成はめちゃくちゃシンプルで、
主人公がやられる→黒幕判明、種明かし→黒幕を倒しに行くという、非常にスタンダードな構造である。にも関わらず
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.5

 前もって私の立場を説明しておくと、TVアニメシリーズは未視聴。去年上映した外伝作品と本作を映画館で観たという、いわゆるニワカ勢である。京アニ作品も他はフルメタTSRぐらいしか観ていない。
 んで本作
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MEMORIES(1995年製作の映画)

4.0

・第一話「彼女の想いで」
 全編通していえることだが、アニメーションのクオリティは申し分ない。95年当時では間違いなくトップクラス。しかし、アニメーションであることの必然性が感じられなかったのが残念。
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