経年変化さんの映画レビュー・感想・評価 - 46ページ目

マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

3.8

事の発端があれだけに勧善懲悪にはほど遠い余りにも大きな犠牲の上への現実味を帯びた着地。
尺が長すぎる嫌いはあれど、弱者であるほど生き辛い世の中への牽制として充分に機能

追臆のダンス(2002年製作の映画)

3.6

自身の最期の日々をカメラに刻みこんでもらうという被写体の覚悟、決してカメラを止めず編集後も切らずに残すという表現者の覚悟。強いメッセージ性を内包した両者の接触が「生」そのものを喚起する。
河瀨直美監督
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(1953年製作の映画)

3.8

これはもうデコちゃんの独壇場。所作も表情も胸元も全てが美しい。
未来の開けた青年と未来を犠牲にした妾。彼女が飛び立つ日はやってくるのだろうか

【没後10年 高峰秀子が愛した12本の映画〜名女優自ら選
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毒薬/我慢ならない女(1951年製作の映画)

4.2

ギトリとシモンの奇跡的邂逅。前者主演モノに勝るとも劣らないキラーな名編。長年の鬱積から妻を刺殺するという陰湿な事件を前にして、こんなにも爽快な気分にさせられるだなんて

盗まれた欲情(1958年製作の映画)

4.0

このデビュー作を嬉々とした表情で撮る今村監督の姿が容易に目に浮かぶ。フェリーニとも通ずる様な、地を這う猥雑さへの憧憬。
関西弁の南田洋子たまんねえっす

追われる男(1954年製作の映画)

3.6

50代半ばと思われるJ・キャグニーのフットワークの軽さに謎の感動。N・レイは女性を撮るのが本当に上手い

サスカチワンの狼火(1954年製作の映画)

3.4

ウォルシュにしてはダメな方。
紅一点のシェリー・ウィンタースがいまひとつ物語に貢献してこないし、中盤では先住民と常に一定の距離を保っている事もあってか、追う者/追われる者によるサスペンスが持続しない。
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遅すぎた涙(1949年製作の映画)

3.8

第三の男のなんだチミは感がいい

【フィルム・ノワールⅢ】@シネマヴェーラ

泣き濡れた春の女よ(1933年製作の映画)

3.6

旅立つ者の視線ではなく残される者のそれを借りたラストショットが美しすぎる

まぶだち(2000年製作の映画)

3.8

20年後も燻ってるとか切なすぎるけどそれが人生ってもん。
一瞬一瞬を全身全霊で生きていたあの頃のように、気概だけは失わずにいる事を願います

この窓は君のもの(1995年製作の映画)

4.2

骨折(?)して行動範囲狭小な少年と明朗快活でフットワーク軽めな少女が屋根で繋がる。やがて怪我は治り、二人は横に並んで歩き、走り始める。もうこれだけで涙チョチョ切れそう。
決して一線を超える事なくその行
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8月の終わり、9月の初め(1998年製作の映画)

4.6

アートと小説と男と女とワンコがこの1本の映画内で荒々しくも繊細に呼吸している奇跡。歳を重ねてもなお青春の渦中にある彼等ではあるが、いずれその出口を跨ぐ瞬間はやってくる。移ろう時と場所の中で、各々が不在>>続きを読む

冷たい水(1994年製作の映画)

4.2

少年少女の無軌道な日常、即ち闘争。それは決して修正される事などなく、どこまでも青く痛みを伴う映画ではあるが、肯定せずにはいられない。炎から水への温度落差にもやられた。
ダイナマイトを一体いつ爆発させる
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忠次旅日記 御用篇(1927年製作の映画)

4.0

弁士:坂本頼光さん
ピアノ伴奏:神﨑えりさん

【新春時代劇傑作選2020】@神保町シアター

忠次旅日記 信州血笑篇(1927年製作の映画)

3.8

弁士:坂本頼光さん
ピアノ伴奏:神﨑えりさん

【新春時代劇傑作選2020】@神保町シアター

FRIED DRAGON FISH(1996年製作の映画)

3.6

リクエストが反映されるまで此処に仮で。

岩井俊二映画祭
『チャンオクの手紙』(無料配信期間1/3〜1/23)
『ルナティック・ラヴ』(1/13~2/2)
『生きていた信長』(1/13~2/2)