スルガさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ザ・フォッグ(1980年製作の映画)

3.4

謎の霧。

街に覆う謎の霧とともに起こる殺人の行方は。

テンポがかなり悪くそんなに面白くはなかったが、霧のビジュアルは後半からの展開は楽しめたし、情報伝達がラジオなのも斬新。

ヒドゥン(1987年製作の映画)

4.0

奴らを追え。

人間に乗っ取り、次々と宿主を変えるエイリアンを2人の刑事が追う。

面白い。SFと刑事ドラマを掛け合わせた本作。冒頭から迫力のカーチェスがあったり、何十発撃っても死なないエイリアンとの
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戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

3.8

市民の反乱。

1905年に起こった戦艦ポチョムキンの反乱を描く。

ウジ虫がついた肉によって大きく物語が動く。水兵が反旗を翻し、市民もそれに奮起し希望を持たせるが、絶望への階段に突き落とす大虐殺が容
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

4.0

カリガリ論。

とある町のカーニバルに現れたカリガリ博士。夢遊病のチェザーレを使った見せ物をしたことから次々と殺人事件が起き…

面白い!
出だしから難しいストーリーと思いきや恐ろしいサイコスリラーと
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キートンの探偵学入門/忍術キートン(1924年製作の映画)

4.2

シャーロックJr。

映写技師のキートンは探偵学を学んでいる。

これは面白い!サイレント映画の大傑作。

時代を感じさせないプロットであり、今観ても楽しめるエンタメ作品。バイクを使った逃走劇やコメデ
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お葬式(1984年製作の映画)

4.0

父が死んだ。

父親が亡くなってから葬式をするまでの流れを描く。

伊丹十三初監督作品。

面白い!親戚付き合いや葬式費用やマナーなどをユーモアに描かれていた。大滝秀治のキャラがあまりに滑稽だった。

タンポポ(1985年製作の映画)

4.0

ラーメン奉行。

トラック運転手のゴローとガンは女性が切り盛りするラーメン屋を立て直そうとする。

伊丹十三の映画を初鑑賞。

面白い!本筋であるラーメン屋立て直すストーリーと随所に小エピソードも挟ま
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.2

農民が勝つ。

百姓の村は野伏せりによって脅かされていた。そんな村を守るために七人の侍が集い、奮闘する。

日本映画最高峰のエンタメ作品。日本でも世界でも高く評価された本作。

面白い!3時間超えなの
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.3

私、癌かも。

癌の検査待ちのクレオはタロット占いで悪い運勢だと知り、恐怖を抱える。

タイトルの通り5時から7時までを過ごすだけのストーリー。んーイマイチハマれなかった。ジロジロ見る歩行者や大道芸人
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

”ファック”

新作の小説もボツになり悩むモンク。冗談半分で書いた小説がベストセラーになり、映画化まで発展していく。

シニカルな笑いが多く楽しめた。創作物に対し思い悩む主人公と同時に家族がテーマとな
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

4.0

三つ巴バトル勃発。

麻薬絡みの事件を追うソクト刑事。その事件には日本のヤクザ、汚職刑事が関わっており…

日本人から青木崇高、國村隼が名を連ねる第3作。

前2作より刑事要素は皆無だが、しっかり楽し
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犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.9

暴力刑事再び。

ベトナムで自首した男を引き渡しに訪れたソクト刑事とイルマン班長。その男は凶悪犯罪者に狙われてると言い、捜査に踏み込む。

アクションも笑いもパワーアップした第2作。チームプレイやカー
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犯罪都市(2017年製作の映画)

3.8

悪い奴らばかり。

2つの組織をバランスよく保ってきたソクト刑事。そこに中国から来た組織により急変する。

1000Marks!!

記念すべきシリーズ第1作。アクションは控えめだが、金で物を言わせる
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.8

悪い奴は法で裁く。

連続殺人鬼に刺されたものの、何とか一命を取り留めたヤクザのグンスは、刑事のチョンと結託し犯人を追う。

マ・ドンソクがヤクザのボスを演じているだけでインパクトあった。ヤクザ同士の
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

”いつかは死ぬ、覚悟しておけ”

夫が転落死し、目撃者は視覚障害を持つ息子。自殺か、事故しか、それとも妻による殺害か。

面白い。158分と長尺なものの、退屈に感じることなく観れた。本編のほとんどが法
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.9

全ては約束のために。

爆弾を製造するアフガンの戦地に赴いたジョン曹長と通訳のアーメッド。負傷したジョンはアーメッドに救われ生還するが、アーメッドはアフガンでタリバンに狙わていることを知り、救出に向か
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アマデウス(1984年製作の映画)

4.0

前から気になっていた作品を鑑賞。

モーツァルトの生涯を描いた作品。

音楽としての才能あるモーツァルトだが、人間としてはダメダメだったことに驚いた。その類まれなる才能に嫉妬していたサリエリが人間味溢
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捜索者(1956年製作の映画)

3.8

長い年月をかけて探す。

コマンチ族に一家を殺され、姪を攫われてまい復習を誓うイーサンはマーティンと共に捜索する。

スピルバーグ、ルーカス、タランティーノ、コッポラといった巨匠にも影響を与えた本作。
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担え銃/チャップリンの兵隊さん(1918年製作の映画)

3.7

戦争中の模様を軽快にアクションを起こすチャップリン。木に同化するチャップリンが1番笑った。

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)

3.9

2人で1つ。

出所したエディは恋人だったジェーンと結婚したものの、生活に上手くいかない。それな彼は銀行強盗をした濡れ衣を着せられてしまう。

面白い。エディが可哀想にも見えるが善良な心があればと思う
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狼の時刻(1966年製作の映画)

3.8

現実か幻か。

画家のユーハンが失踪した。妻のアルマは彼が残した日記帳とともに振り返る。

冒頭から視聴者に語りかけるように始まる本作。アルマ役のリヴ・ウルマンは当時ベルイマンのパートナーでもある。当
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ビッグ・ヒート/復讐は俺に任せろ(1953年製作の映画)

4.1

ひたすら捜査。

妻を殺された刑事は、容赦なく悪人を追いつめる。

面白い!かっこよく決まりまくるフィルム・ノワール。

バニオン刑事が揺るがない正義で復讐していくのに惹き付けられる。悪い奴はとことん
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グリーンルーム(2015年製作の映画)

3.8

戦いの神だ。

極貧バンドが行き着いた先はネオナチ軍団が経営するライブハウスだった。

グリーンルームは「楽屋」という意味を指す。

面白い。前半は極貧バンドの日常と演奏を描き、後半から殺伐とした空気
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アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

3.0

ルイス・ブニュエルの古典的名作。

剃刀で眼球を切り落としたり、手から出る蟻などよく分からない映像だらけの15分。まあ色んな意味が込められており、解説など見ても頭を悩まされる。

キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

3.7

列車を追え!

キートンは連れ去られた恋人を救けるために汽車で追いかける。

追いかけ、追われの痛快アクション。ずっと同じ絵面で少し飽きてしまったが時代を感じさせない映像だった。終盤の橋のシーンが特に
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ロイドの要心無用(1923年製作の映画)

4.0

痛快!

結婚を夢みて訪れた町で起こるドタバタ痛快コメディ。

今の時代で観てもしっかり面白い!有名な時計台のシーンもヒヤヒヤした。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

スープより芝居。

母親が急死し、ボーは帰省する。

『ヘレディタリー/継承』、『ミッドサマー』のアリ・アスター監督最新作。

なんかわけわからん世界に放り込まれた悪夢のような最高な気分。ジャンル分け
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.9

生贄を捧げよ。

祖母エレンが亡くなり悲しみに暮れるグラハム家。そんな家族に奇妙な出来事が襲いかかる。

アリ・アスター長編デビュー作。前半はかなりサスペンスのように進み、後半から恐ろしいホラーに仕上
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大砂塵(1954年製作の映画)

4.1

ただのギター弾きさ。

ギター弾きのジョンは元恋人ヴィエンナが経営する酒場に訪れる。そこで駅馬車襲撃の真相を探りにエマ一行が現れ…

面白い!ラブロマンス西部劇。ヴィエンナが諍いに巻き込まれて可哀想だ
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

3.8

スリ王になる。

スリに没頭する青年を描くクライム作品。

巧妙な手口でスリをするシーンがとにかくかっこいい。悪いことばかりするミシェルなのに教会で涙を流すシーンは人間味溢れていて良かった。

生きていた男(1958年製作の映画)

4.0

彼は兄なのか?

死んだはずの兄ウォードが妹キムの別荘へとやってきた。兄しか知らない情報ばかり吐くことに戸惑うキムだったが…

面白い!まんまとやられるどんでん返し映画だった。もっと評価されてもおかし
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下宿人(1926年製作の映画)

3.6

復讐鬼。

金髪の女性ばかり狙われる殺人事件が発生。そんな最中、下宿屋に犯人に似た人相の男がやって来て…

ヒッチコックの記念すべき第1作。初のサイレント映画を観たが、楽しめた。だが、後半にかけてスト
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リバティ・バランスを射った男(1962年製作の映画)

4.3

報道の自由だ。

友人トムの葬儀に訪れた上院議員ランス。ランスはトムは何者かを新聞記者に語る。

面白い!極悪非道なリバティ・バランスを法で裁こうと奮闘する。ストーリーも難しくなく、しっかりエンタメと
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霧の中の風景(1988年製作の映画)

3.7

始めに混沌があった。

見ず知らずの父親に会うため、姉弟はドイツへ向かう。

詩的で童話のような作品。長回しのカメラワークと美しいショットが際立つ。姉と弟が厳しい現実を目の当たりしながら進む旅路。複雑
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

優しさで溢れる。

他者と痛みを分かち合う。

前作『ケイコ 目を澄まして』はそんなに刺さらなかったが、今作は素晴らしかった。

PMS、パニック障害を抱えながらも支え合う藤沢と山添の関係がとても良い
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街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

3.5

18歳のシャンタル・アケルマンを映した短編。後の『ジャンヌディエルマン』が集約されている。