MovieKさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

スペース・スウィーパーズ(2020年製作の映画)

2.5

最近韓国映画も割と好きでよく観るようになって、映像も綺麗そうなので期待して観たのだけどダメだった…序盤の「勝利号」が出てきた時点で、厨二病感たっぷりの演出が寒くて、これは生理的に合わない映画と確信。>>続きを読む

大空港2013(2013年製作の映画)

3.8

こんなぐちゃぐちゃした展開の中でワンカット100分をやりきる役者達がすごい。特にほぼずっと映りっぱなしの竹内結子がすごい。
実際の時間軸と物語の時間軸が概ね一緒なのも良い感じ。ドタバタぶりやワンカット
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さらば!2020年(2020年製作の映画)

4.0

全体を通じてあらゆる方向に喧嘩を売るブラックジョークは心地よく、2020年という1年を振り返るにはこれくらいの余裕をもってないと、沈んだりイライラしたり陰謀論に走ったりしたくなったかもしれない。
コロ
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ヘロイン×ヒロイン(2017年製作の映画)

3.3

全米屈指の麻薬中毒者多発地域であるウェストヴァージニア州の田舎町ハンティントンで奮闘する女性達の話。主に消防署の副署長に焦点が当たる。
毎日たくさんの薬物過剰摂取で倒れた人のレスキューに飛び回り、復帰
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.4

キングスマンらしいおふざけグロシーンはほとんどなく、創設時の厳かな雰囲気がよい。
史実を織り交ぜた展開が面白く、サラエボ事件や第一次大戦時のアメリカのポジションなど世界史が大まかにでも頭に入ってた方が
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

4.0

謎解き要素が気持ち良く、文化的な匂いが心地よい作品。難解、というイメージから遠ざけていたけど、構図はシンプルだし面白かった。教会や街並みの美しさも楽しみの一つ。
そんな重要な人達なのに口軽すぎだろ、と
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ゲームチェンジャー: スポーツ栄養学の真実(2018年製作の映画)

3.6

やや流し見気味に鑑賞。トップアスリートにおける菜食主義、という切り口が面白く、データや仕組みをインフォグラフィック的な演出で分かりやすく解説される。
ただ、データによる説得力の前に食事の映像がとても美
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.7

ゴジラへのリスペクトはあるけれど、前作のゴジラへの感情移入はどこへやら、と思うほどコング推し。コングは表情が豊かなのがよい。
体格差のおかげで思ったより良い勝負になっていて、バトルシーンは迫力あって良
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.9

ループ物の本格アクションSFというヘンテコな組み合わせだけど、あまりコメディっぽくならず良かった。
敵の強さがブレてたり、ご都合主義的な展開は仕方ないと飲み込みつつ、それほど複雑な設定じゃないので力を
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空白(2021年製作の映画)

4.1

全体的にどんよりとした誰も救われない世界観に引き込まれ、マスコミ、学校、スーパーのパートさんなどなど、それぞれの正義感と空虚な雰囲気がまたよい。
ハッキリと仕掛けを見せない展開が多く、どうなんだろう?
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キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

4.8

我が国の自衛隊も国際貢献を担ったソマリア沖のアフリカ海賊達をテーマにしたもので、襲撃された船長の実話を映画化した緊張感のある作品。
民間の対応策や軍の動き方などが描かれており(それにしても米駆逐艦が登
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オールド(2021年製作の映画)

3.8

やや無茶な展開もあるけど、難しい設定の中で、あんまりブレずに結末を迎えたのは良かった。
老いていくことの恐怖をこんな形で表現するのは面白い。
種明かしをチラチラと出しすぎてて緊張感無くなってしまったの
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.3

全く先が読めない、というほどではないものの、これはちょっと先が読めたぞ、と思ったら絶妙に想像を超えてくれる感じが心地よい。
ややベタベタなホラー演出が多いけど、割とちゃんとホラー感もあってよい。ややグ
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クラウド アトラス(2012年製作の映画)

4.3

6つの物語が時系列もバラバラに172分という長い時間をかけて展開される群像劇で、壮大なストーリーながらもそれほど複雑ではなく、少しずつ話が繋がっていく感じが面白い。
何より、各ストーリーで名優達が1人
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.6

衝撃のラスト、あなたはきっと騙される的な煽りで構えて観たら、そういうのではなかった印象。伏線回収ともちょっと違う。
そこそこ面白かったけど、追い詰められ感も弱いし、なんとなく全体的に中途半端。原作を知
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.2

ミネソタを雪とホッケーの街だと印象付けるには最適な作品。ところどころのシュールさが、コーエン兄弟の持ち味なのだと思う。
妻の誘拐を企てるカーディーラーの男の何をやってもダメ感がよい。
フリカッセやハン
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ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

4.3

冷戦下でのソ連のスパイをめぐる交渉下で、司法を通じて西側の凄みを見せてやる、というテーマがまず痺れる。
トム・ハンクスの砕けた雰囲気の奥にある有能感が、ドノヴァン弁護士の設定によく合う。マーク・ライラ
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オペレーション・フィナーレ(2018年製作の映画)

3.8

明らかにフィクションな部分が、物語の展開としては面白くしてくれるのだけど、いちいちフラグ感が強すぎて全体的にやや演出がましい感じ。
展開はアルゴっぽいのだけど、敵がアルゼンチンのネオナチくらいだと、イ
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.1

緊張感のあるシーンが多く、変に驚かせるのではなく張り詰めてからスッと戻るような展開が逆にすごくドキドキする。
テキサスの砂ぼこりを感じる空気感がよい。
ハビエル・バルデムの顔面の圧がすごい。

共謀家族(2019年製作の映画)

3.8

中国映画はあまり観たことが無いので独特の間や音楽が新鮮だった。
設定もよく、トリックも面白いのだけど、謎解きがあっけなさすぎて拍子抜け。
せっかく面白かったのに、ラストの展開は解せない…
主人公のお父
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

ハリウッド版の日本沈没的なコメディパニック映画。科学者の警告が信用されないもどかしさを政治的なパロディとして描く面白さ。
ただ、スケールもでかければ余計な展開も多く、30分くらい短くて十分と思うような
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.7

地上波でもよく流れていたり、長さゆえに、正面から向き合うのを避けてきたけど、ようやく鑑賞。想定通りの大作であり名作で、戦争映画の中でも不動の評価を得ているのが納得の作品。
冒頭30分のオマハビーチでの
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.1

ちゃんと面白いのだけど、予告が少し煽り過ぎで、騙し合いや謎解きに期待してはいけない。
本作に限らないけど、映画の中で衰退する産業が画期的なアイディアで盛り返す、みたいな設定は、話の展開上のインパクトの
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.0

テーマを知らずに観たけど、ループ物の技法と黒人差別のメッセージ性をうまく融合させていて見事。
一応のネタバラシはエンドロール直前なのだけど、テーマは最初の尋問のあたりですぐに分かるような親切設計。

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

解放区としての東京大学教養学部900番教室と、そこでの「他者」の解釈や暴力の肯定、認識か行動か、関係づけと革命、観念としての天皇論などなど、インテリというのはこうでなくちゃ!とワクワクする抽象論が繰り>>続きを読む

ホワイト・ガール(2016年製作の映画)

3.2

頭弱い系の女の子がドラッグのるつぼに沈んでいく話。登場人物がみんなクズでよい。
色んな意味が込められてそうなタイトルもよい。

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

2.9

陰キャを扱う映画は多いけど、そのまま陰キャとして終わっていく映画はあまり観たことない…
パパがめちゃ良い人で可哀想な気持ちになる。

タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

2.8

社会的な提起として色々なことを描きたがったのだろうと思いつつ、内容があまりに薄っぺらいのでメッセージ性はとても弱い。
この手のテーマは山ほど作品があるので、この作品ならではの設定の新しさもなければ、リ
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.4

変な踊りや音楽が多くテンポが悪い。それが味なのかもしれないけど…
展開自体は、そうでしょうね、という感じだけど、ソジュンがいつ何を思い出すかが不規則なのでそこのハラハラ感はある。
個人的に知的障害を扱
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ザ・コールデスト・ゲーム(2019年製作の映画)

3.6

キューバ危機を回避するための大掛かりな仕掛けとして行われる米ソのチェス大会というぶっ飛んだ内容と、アルコールが入ると天才的に頭が冴える数学者と、ポーランドのアイデンティティという面白い要素が詰まってい>>続きを読む

ウィッチクラフト 黒魔術の追跡者(2019年製作の映画)

3.3

魔女が娘を拐った誘拐犯を追う話なんだけど、黒魔術のスケールの小ささが妙にリアリティーあってよい。
エリカ・リバスのなんかちょっとどらしない感じの見た目とかも近所にいる魔女、という感じで良い。
代償とな
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.3

やや演出がかりすぎた展開も多いけど、コメディ的な場面がしっかりネタとして面白いので良かった。それぞれのリスペクトを感じられるのも心地よかった。
フランス座の落ちぶれる様子がワンパターンなのはやや残念だ
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.7

ストーリーは面白いのだけど、設定が適当すぎるのと主人公補正がすごすぎて緊張感に欠ける。敵が強すぎるほど、そんなわけあるかい、みたいな回避能力と攻撃能力が目立つよね。
登場人物のこだわりどころがズレてる
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イカロス(2017年製作の映画)

3.8

身体張ったドキュメンタリー作ってたら現在進行形で巨大な事件に巻き込まれてリアルに命のかかった事態になる、というおもしろ展開。
前半のゆるふわな感じからの緊張感が良いが、抑揚に欠ける感じはあり、ドーピン
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.6

北欧の独特な世界観で、特殊メイクの凄さと設定の面白さは感じられるが、後半になるほど理解が追いつかずフィニッシュ。
エヴァ・メランデルの役の入り込みが見どころで、動物的な挙動のリアリティが冴える。

ストレンジ・フィーリング アリスのエッチな青春白書(2019年製作の映画)

3.8

ひどすぎる邦題と裏腹に、意外にもカトリックの建前的な規律をひたすらイジる皮肉映画で面白い。
スマホやパソコンがめちゃくちゃ古いのは気になる。
ナタリアダイアー目当てで観るのもよいが、ちょい役で出てくる
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