MovieKさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

さかなのこ(2022年製作の映画)

3.4

面白いか面白くないかで言えば全然面白くはないんだけど、前半の誰に向けた何の映画なのか全く意味不明な寒い感じからの後半の仕上がりが悪くなく、何よりさかなクンを演じたのんの実力を感じさせられた。シリアスな>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.8

良くも悪くも前評判の通りで、評論家の評価が低いのも、お客さんの反応は良いのも分かる。
オープニング後の兄弟の下りは、長い割にその後の示唆も少ないし、作品全体に漂う冗長さを象徴してしまった感じがする。横
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自由への道(2022年製作の映画)

3.9

序盤は、この展開で2時間以上の作品をどう保たせるのかな…と思ったけど、飽きさせない展開で割とあっという間だった。あえて言えば裏をかいたり知恵を使う要素が少なくて、闘争劇そのものはやや単調だった気もする>>続きを読む

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.8

冒頭から登場人物が目白押しなので全然頭に入ってない状態になるのが初見殺しだけど、会議に入ってからは席次の関係でそれなりに関係性が分かって楽しさが出てくる。この不安感が楽しさを下げてしまったのが残念。>>続きを読む

マーダー・ミステリー2(2023年製作の映画)

3.7

前回に引き続きハードルの低さが功を奏して満足。ただ、アクションとかはいらないんだよな、まあNYPDはまだしも、普通の美容師が特殊部隊と互角に闘うとコメディとはいえちょっと冷めちゃう。
とりあえず大いな
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マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

3.8

めちゃくちゃ期待値低かったので結構笑ってしまった。完全コメディではあるのだけど、テンポ良いし、ギャグがくどくないのが良いな。
ジェニファー・アニストンが良い歳の取り方していて良かった。

CURE キュア(1997年製作の映画)

4.1

終始不安な気持ちになる雰囲気がピリピリしていて、仕掛けは早い段階から分かるんだけど、その構造故にどう展開していくかが読めないところがよい。
先生の家のシーンがゾクっとして良かったなあ。この映画のタイト
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ある男(2022年製作の映画)

3.7

日本アカデミー賞での印象もあり、期待値が高すぎたギャップでやや辛めの受け止め。
トリックも引っ張った割になんてことは無いし、物語もやや中弛みする。
本質はその人自身にある、という一貫したメッセージには
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セントラル・インテリジェンス(2016年製作の映画)

2.0

インパクトあるドウェイン・ジョンソンの出オチ以外には特に特徴がなく、以降はひたすらB級のオーラを隠し切れないまま終わる。
ドウェインがアホっぽいキャラ設定なので、声のトーンがモアナの時のマウイ感強い。

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.8

設定の面白さもさることながら、市役所職員やオペレーターとして制度を淡々と執行(推進)する立場の姿が色々と描かれたのが良かった。
物足りないのは、対象となる高齢者は個の視点が中心で、こうした制度が成立す
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

3.8

宇宙が舞台になった瞬間に急にアベンジャーズの小物感を感じてしまって、有利な土俵じゃないと絶対勝てないよな、と思った。いや、かっこいいんだけど、ほぼ普通の人だよなあ…
スケールが宇宙全体をかけて壮大なく
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.1

アベンジャーズシリーズの集大成で、こういうのが好きなんだろと札束で頭を叩かれている感じがするんだけど、思わずご馳走様ですと言いたくなる全部盛りの贅沢。
タイムマシンちょろすぎるだろ、と思わなくも無いけ
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テトリス(2023年製作の映画)

4.7

日米ソを舞台にしたテトリスをめぐるライツバトルで、ハード単位での細かな流通の版権や法務的なマニアックな論点がストーリーの軸になっていて面白かった。
ステレオタイプおそロシアだけでなく、ソ連末期の官僚の
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.2

お嬢様と田舎育ちの2人及びその周辺を通じて見えない階級社会を描くのだけど、ややステレオタイプな感じもしつつ、安易に札束だけで表現しない辺りは良い。
金持ちも金持ちなりに苦労している、という視点を超えて
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凪の島(2022年製作の映画)

2.8

久々に加藤ローサを観たくなって流してみたら、ものすごい優しい世界の連続…島の閉鎖性とか陰湿な感じが無くて悲しい。
全体的にセリフくさくて集中できないんだけど、とりあえず新津ちせちゃんが主役のお話かと思
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フィンチ(2021年製作の映画)

3.5

最近のAIの進化を映画的に捉えるとこんな感じなんだろうと思いつつ、何より世界観の設定が適当すぎてワクワク感に欠ける。
映像の綺麗さなど魅力も多いのだけど、予算をCGとトムハンクスに全振りしたような作品
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ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

4.1

設定おもしろ!と思いつつ、こういうのって大体設定だけなんだよなと思ったら、ちゃんと設定がプロットの中心になっていてとても良かった。
しかし途中の色恋話は全然いらなかったな…
コッホ大尉の最後は表情の良
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.3

キャストと豪華だしストーリーも面白いはずなんだけど、何となく淡々としていてあまりハマらなかった…世の中的にもそんな感じと知ってちょっと安心した。
序盤の立ち上がりとか、第一次大戦期の物語あたりは熱いん
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.3

ミュージカル映画ばりの歌展開で、自分はターゲット世代じゃないんだなあと思いながらも、音楽を聞き返すくらいには楽しめた。
ワンピースの映画は全く観たことないんだけど、ストーリーと関連させつつ原作に影響を
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.3

雰囲気は好きな映画なのだけど、とにかく優しい世界なので、驚きや暴力が起こりそうな場面でも必ず穏やかに事が進むためやや物足りない。あと、やや冗長かな。
特に前半は無理ある展開も多く、マニアックピクシード
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.7

バビロン自体がオマージュかもしれないけど、1920年代の華やかな演出って酒池肉林な感じがあって、日本で言うバブルが同じようなステレオタイプで描かれるのと同じニュアンスを感じた。原作の映画ではこんなエロ>>続きを読む

ヒトラーの死体を奪え!(2022年製作の映画)

3.3

設定の面白さに対して、双方のモチベーションが低すぎて全然ハラハラしない。この手のテーマにしては政治的な面白さもほぼ無い。
珍しい攻撃の仕方についても、ゲリラ戦するには舞台が悪すぎて攻撃力を抑えたように
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バビロン(2021年製作の映画)

4.1

1920年代のハリウッドにおける栄枯盛衰をスター俳優の視点で描くのは割と王道な感じだけど、映画の収録技法が変化していく様をストーリーの土台に据えつつ、グロテスクなように見える酒池肉林の映像美が、多様性>>続きを読む

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.0

ちょっとホラーっぽい感想を目にして面白半分で観たけど、全然ホラー要素は無い。人間怖い、ってのは明らかに大袈裟だし、普通にハートフルです。
とにかくおばあちゃんちに帰った感の再現度が半端なくて、映画観て
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アメリ(2001年製作の映画)

3.4

すごくよく目にするけど何となく回避してきてしまっていて、やっと観た。
全体から醸し出される徹底した世界観と、オドレイ・トトゥの魅力、軽快なパリジャン音楽、妙なエフェクトが癖になり、サブカル界隈で絶大な
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RRR(2022年製作の映画)

4.1

大掛かりな物語構成とか暑苦しい友情とか、あり得ない身体能力による激アツな格闘シーンなど、見どころたっぷりだけど、あえて言えば、本当に無駄なシーンは無かったか?!ちょっと間延びしてる感じあるので3時間い>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.8

徐々に狂っていくことで期待感を高める割に、最後まで動機がよわよわで、なんで?の気持ちの方が勝つ。でも、料理サスペンスという不思議なジャンルとしてはちゃんと料理も美味しそうだし、美しくてよい。
その点、
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.3

重たくてしんどいか、軽々しく扱われている心配でなかなか手が出なかったんだけど、変に政治色も強すぎずちょうど良いバランスで良かった。
あの時、関東にいて断片的な情報しか無い中での緊張感も身体が思い出した
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ラウンダーズ(1998年製作の映画)

3.7

ポーカーを題材にした映画が観たくて鑑賞。面白いんだけど、駆け引きにあまり緊張感が無く、ラウンダーズという思考パターンの人がいるんだなあ、という学び。そういう意味ではエドワードノートンのクズっぷりが、本>>続きを読む

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.5

前評判が悪すぎたのでハードルが地面にめり込むくらい低かったけど、それでもハードルを超えられなかった。ラストの批判が多いけど、それどころではない。
設定は素晴らしかったけど、中途半端にシンゴジラを意識し
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エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

3.8

前作に続き軽快な展開と謎の視聴者への語りかけが面白く、謎解き要素も気を衒ってなくてファンタジーとして楽しめる。
しかし、色々な意味で結局シャーロックホームズの魅力頼りなのか…と少し残念な感もある。

赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

3.7

ロシア革命のときからウクライナの弾圧は繰り返されていて、今のウクライナ侵攻と重ねながら苦い感情で観ざるを得ない作品。しかし、ストーリーの強弱もあまり無いので、映画としての面白さはやや欠ける。
経済の勉
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

4.3

忙しいレストランの内側をワンカットで描くという設定自体が秀逸なんだけど、イライラする展開や厨房も客も多様な人間模様の面白さがよい。家庭問題やドラッグ、アル中、移民、黒人差別など社会的な視点も緩やかに描>>続きを読む

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.8

前作に比べるとやや捻りが弱かったのは残念だけど、時系列の前後や名探偵の無双は心地良い。作品の構造の問題で前半がやや冗長で、2時間超える必要は無かったように思う。
コロナを作品に取り込む演出が好きなんだ
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スティング(1973年製作の映画)

4.1

古典的などんでん返しクライムサスペンス。ツッコミどころはあるけどハラハラする展開が心地よい。
悪役がちょろすぎて可哀想。ポーカーの緊迫したシーンはジョジョ好きにはたまらない。
作風などは全く違うのだけ
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.3

やむを得ない事情で吹き替え版で観てしまったのだけど、ライオンの違和感よ。本人が悪いわけじゃあなく、年齢や風格が全く合わない役を当てられて不憫である。
1に比べて個々のエピソードが弱すぎるし、ネズミを削
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