MovieKさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

はるヲうるひと(2020年製作の映画)

3.8

重たい中にもコミカルな言動が佐藤二朗の世界観が出ていて良かった。仲里依紗は演技っぽさとくどさが合わなかったな。
意図は分かるけど外国人のコメディ路線が全体のバランスを崩してしまっていたので、もう少し田
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.9

ふわっと描かれる狂気と、甘酸っぱい流れとが違和感なく混ざっていているのが心地よい。
主人公の独特な語り口なども面白いが、全体的に戦闘系のしょぼさと色々な設定が全く活かされていない点は残念。
こういう映
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.5

面白かったけど、レディプレイヤーワンやフリーガイとは違ったストレートなゲーム画面の続く感じが、映画を観てるという感覚にならなかった。 
家族の話は良いけど、同僚との話はいらないのでは。

解放区(2014年製作の映画)

3.4

ドキュメンタリー調なんだけど、明らかに「撮っている」感じがついてまわるので全てが仕込んだ感じがしてしまってリアリティに欠ける。
グダグダした前半もそれはそれで大事かもしれないけど、最後の30分の盛り上
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ジョーンの秘密(2018年製作の映画)

3.7

イギリスの核開発が映画のテーマになるのってあんまり観たことないので面白かった。展開のテンポがやや悪く、政治的な話の大きさの前に恋愛観が歪んでいてややイライラする。
実話をベースにしつつ、実際には結構脚
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

3.8

やはりアクションシーン自体はそこそこ良いんだけど、ストーリーのテンポの悪さがよくない。アイドルの出番作りはやめよう。
何よりよくないのが、団地戦でのパーカー男。ファブルの圧倒的な強さがこの作品の看板で
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カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)

3.8

色々と無理のある展開ではあるけど、なにより一つ一つの動機が弱いのが残念。
やはりジジイ対ジジイの肉弾戦は面白い。
気のせいかもしれないけど、この手のピクサー作品で直接的な血の描写って珍しい気がする。2
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みんなのいえ(2001年製作の映画)

4.2

上映当時は幼いながらに楽しんだけど、住宅を買ったりする世代になって久々に観たら、また違った面白さも。時代を楽しむのをよい。
設定自体の面白さに負けないストーリー展開で、それぞれのキャラが上手に生かされ
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ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

3.7

情報としてだけ知っていた、ボンドを演じるにあたってのダニエルクレイグの苦労や葛藤を感じられる。
ネタバレがあるわけではないのだけど、ノータイムトゥダイまで観てからの方が感じるものがある。
この手の語り
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悪人伝(2018年製作の映画)

4.1

ヤクザと警察が組む動機が弱くてふにゃふにゃするけど、設定は面白い。
マドンソクの表情がとても良い。あと肉体の厚みがすごい。でも親分にしては優しすぎる気がする。
テンポも良いので気楽に楽しめる。

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.0

レディプレイヤーワンとトゥルーマンショーとシュガーラッシュを混ぜたような話。
設定は無茶だし突っ込みどころは多いのだけど、勢いと映像の綺麗さで楽しめる。
どんな形にせよ、モブキャラが活躍する話は面白い
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

007のことはよく分かってないけど、子供心をくすぐる要素が盛りだくさんで、ド派手なアクションもあり、何も集中せずにとにかくカッコイイだろうという演出をドシドシと浴びれる。
誰もが何をしたいのかよく分か
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カムバック・トゥ・ハリウッド!!(2020年製作の映画)

3.1

ややテンポの悪さが気になり、あまりの内容の無さに、俳優陣が圧倒的に豪華で無駄遣いである。
映画づくりを軸に裏目的が進行するという点では構成は「プロデューサーズ」っぽく、設定は好き。しかし、ぐだぐだであ
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

4.0

名前はよく見てたけど観れてなかった本作。
ちょっとした小ネタが田舎あるあるが出ていてよい。バイプレイヤー達も良い味。
役所広司はこの手の親父の雰囲気がほんと秀逸。
うじうじ系主人公が嫌いなので小栗旬は
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.9

ベタなホラー展開からの男女入れ替わりドタバタコメディー。脅かしやグロ要素はホラー映画だけど、コメディです。
殺人鬼の身体になった女子高生を演じるヴィンス・ヴォーンが、入れ替わり物として期待通りの動きを
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ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

3.4

前編に引き続き独特の雰囲気で展開されるコメディーゾンビ映画。
何が面白いわけでもないけど、ちょいちょい挟まれる小ネタに小笑している間に時間が過ぎていく。エンド直前の爽快感がよい。
ポリコレ全盛期の時代
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.8

前作にも増してコメディ感が強く、1の要素を覚えてるほど細かな楽しさがある。
誰も求めていない感動要素もよい。
ループの謎を種明かししたつもりが、超科学の仕組みはいまいち分からないまま雰囲気で切り抜けよ
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.8

これぞ不朽の名作と言える名作。長いし、特に衝撃的な展開やハラハラするシーンがあるわけではないけど、全く飽きることなく最後まで一気に見入ってしまう。
登場人物に感情移入しきらないバラバラ感がまたよいのだ
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キング・オブ・シーヴズ(2018年製作の映画)

3.2

グズグズの中身で退屈なんだけど、そこそこ観れてしまうのは名優の力のおかげ。
ちょこちょこ挟まれるコメディ感はよい。
マイケルケインの無駄遣いである。

COLA WARS / コカ・コーラ vs.ペプシ(2019年製作の映画)

4.0

「きのこたけのこ戦争」のような緩やかなネタではなく、マーケティングの世界でも「世紀の大失敗」として名高いニューコーク事件に至るまでのコーラとペプシの熾烈な競争を関係者の回顧録的に振り返るドキュメンタリ>>続きを読む

ミッドウェイ(2019年製作の映画)

4.1

結末を知りながら観る哀しさ。。
戦闘は言うまでもなく、艦載機の質量感に迫力があるので訓練や偵察で飛び立つだけでも凄みがあってよい。
仕方ないけど、基本的にはアメリカ視点なので、日本の空母や艦載機のワク
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AWAKE アウェイク(2021年製作の映画)

2.9

設定は面白かったし、原因究明を目指す科学者達も判断能力失ってく感じは面白かったけど、無駄に遠回りな展開がかったるい。
全体的に演技も野暮ったく、なんとも言い難いのだけど、ヘタクソな映画だな、という印象
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.2

実話に基づくインドの高級ホテルでのテロを描いた作品。
驚かせることに重点が置かれてないので、適度な緊迫感でのめり込める。
胸熱展開を期待する心が簡単に打ち砕かれていく。
全体を見ると、意外と狭い範囲で
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アイ・アム・オールガールズ(2021年製作の映画)

3.4

設定は中々良かったのだけど、なぜ?が多いし、主人公的な存在の女性が感情的で共感しにくい。
これは差別的なつもりは無いのだけど、黒人の女性・女の子の顔の違いが全く区別できないので、物語の確信である時間軸
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.7

任侠物にしては激しい抗争や怒鳴り合いもソフトだけど、何よりテンポの遅さが目立ち、2:16の長編がややしんどい。
舘ひろしはかっこいいし、ドスをきかせるシーンはしびれるのだけど、全体的に綺麗すぎて親分の
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

人生の大半を少年院や独房で過ごした元殺人犯の前科者が社会復帰を目指すハートウォーミングな作品。
月並みなコメントだけど、役所広司の演技が素晴らしく、妙に明るくシャバと触れ合う感じや、ダークサイドが現れ
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闇はささやく(2021年製作の映画)

3.4

ホラーはそんなに多く観ないのだけど、スウェーデンボルグの神学を軸にした展開は新鮮で、解せない部分も多いながらも、守護を明らかにしていくプロセスが面白い。
ホラー要素としては控えめで、よくよく考えると救
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

4.0

「進歩的」なセレブによる「田舎者」狩り。
ブルーステーツによるレッドステーツ叩きのような構成になっており、アメリカでステレオタイプさが問題になったのも少し理解できる。
でも明らかにコメディだし、ストー
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シャットダウン(2018年製作の映画)

3.1

AI暴走物にしては基本的にスケールが小さいのだけど、段々とコンセプトから外れた万能性が現れる。
最初は割と良かったんだけど、ホームAIという特性から家を舞台をせざるを得ず、なんでだよ、みたいな展開が多
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.6

別に劇中には出ないのだけど、観た人たちがみんなして「卒業」と表現したくなる感覚の分かる分厚い体験…
バイアスなければ長ったらしく感じるだけだったかもしれないけど、エヴァファンにとっての儀式としてこの尺
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ルディ・レイ・ムーア(2019年製作の映画)

4.0

売れないコメディアンが下品なキャラでのし上がっていく伝記コメディ。予備知識無しで観たのだけど、久々に見るエディ・マーフィーと重なってワクワクした。やはり彼のニカッと笑う表情が素敵。
特有の発音やイント
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悪人(2010年製作の映画)

3.6

面白いのだけど、それぞれのストーリーが詰め込みすぎていて薄いのが残念。原作は重厚な小説と聞いて納得だけど、薄いのに長いから段々と冗長な印象はある。
サイドストーリーは違和感たっぷりだけど、役者の凄みで
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Seaspiracy 偽りのサステイナブル漁業(2021年製作の映画)

3.8

2014年の姉妹作品「Cowspiracy:サステイナビリティ(持続可能性)の秘密」(以下、便宜的に「前作」と呼ぶ)では畜産の環境問題が特化して扱われていたが、本作「Seaspiracy」では漁業に関>>続きを読む

一度も撃ってません(2020年製作の映画)

4.1

凄腕の殺し屋がハードボイルド作家、というなぞの設定に、暗がりの世界観が良い。サスペンスと思いきやめちゃくちゃコメディ。
朝食の石橋蓮司がものすごいジジイで面白い。
桃井かおりが樹木希林のような雰囲気を
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大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

4.0

北林谷栄の圧倒的な存在感が魅せるクライムコメディ。
超人のお婆ちゃんが犯人達を騙して…というよくありそうなストーリーではなく、一捻りあるのも良い。
音楽や展開が変な感じするのは時代故のご愛嬌として、和
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ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

3.5

今や世界的な映画監督となったポン・ジュノ監督の初期作品。犬好きには刺激強め。
韓国の団地の雰囲気とか生活感が滲み出る様子が楽しい。チラッとした社会風刺もこの頃から。
ボイラー・キムさんのシーンでの守衛
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