sattonさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.8

凄まじい映像だな。非現実的なまでに美しい自然が、絶望感を掻き立てる。
そんな絶望の中、死の淵から蘇る主人公。「アポカリプト」を見たときにも感じたが、普段ぬくぬくと生活していると、剥き出しの生命力には只
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.8

予想よりずっと面白かった。プーさんの言葉ではないけど、将来のためといって仕事に邁進する主人公に対し、「この週末があなたの人生よ」みたいな奥さんの言葉が印象に残る。
元の話はほとんど知らないのだけど、や
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ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

3.8

人生には無限の選択があり、その全てが(可能性ではなく)現実に並行して存在する。この形容しがたい感覚を味わうことができただけでも、見た甲斐はあった。十分消化しきれていない感じがあるので、また見返してみた>>続きを読む

隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)

3.6

ずっと見たかった映画。評判どおり後味は最悪だったが笑、不気味なオープニングもかなり印象的だった。最後に伏線が綺麗に回収されるので、ある種の爽快感はある。

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.4

登場人物がみんな自己中心的すぎて、見るのがしんどかった(そういう映画なのだが)。
ケイト・ウィンスレットのくたびれた色気、不安定な演技はすばらしい。

E.T.(1982年製作の映画)

4.0

何度見ても心があたたかくなる映画だな。
子どものときは気づかなかったけど、自分と全く異なる相手を友だちとして心を通わせられるというのは、何て尊いことなんだろう。
そしてエリオットの最後の表情…これを見
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.8

オープニングが痺れるほどかっこいい。これまで見た映画の中でもベスト級である。その後も緊迫感あふれる映像の連続で(特に駅のシーン!)、最後まで楽しめました。

10日間で男を上手にフル方法(2003年製作の映画)

3.6

十数年前にバンクーバーの映画館で見た思い出の映画。当時は日本の映画館にもほとんど行ったことがなく、何だか大人になったような気持ちがしたものです。
話は王道のラブコメで、気軽に楽しめます。ケイト・ハドソ
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

映像ももちろんだけど、音のリアリティに圧倒されました。ライフルの軽く乾いた音とか、飛行機のエンジン音(ロールスロイス製?)とか。映画館で見なかったことを後悔しました。
ドラマ要素を排しているようでいて
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天使のくれた時間(2000年製作の映画)

4.1

「あのときこうしていたら…」という誰もが一度はする妄想を、映画ならではの世界で表現。愛があればお金も地位もいらない、とは思わないけど、最初は退屈で凡庸にみえたifの世界にも、間違いなく「確かなもの」が>>続きを読む

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.9

1つの愛の始まりと終わり。決定的に何かが変わったわけでもないのに、いつしか決定的な溝ができている…リアルすぎて息苦しいほどであった。個人的には500日のサマーくらいデフォルメされているほうが好みかな笑>>続きを読む

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

3.9

バレエというなじみのない素材ながら、普遍的なテーマがたくさん詰め込まれた映画でした。どんな年代、境遇にある人が見ても、共感できるところがあると思います。とても映画らしい映画ですね。

シャレード(1963年製作の映画)

3.8

大金をめぐる騙し合い、殺人というシリアスな話なのに、何となくほのぼのしたムードがあるのがこの映画のいいところですね。
オードリーのチャーミングな役柄もgood!

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.5

長めの映画だけど、展開が早すぎて消化できずに終わってしまった感あり。検事と弁護人の応酬も、どこがポイントなのかよくわからず…
ポーカーというテーマもジェシカ・チャステインも好きだっただけに、ちょっと残
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.8

優しい気持ちになれる映画。
社会からはみ出したような2人が、時間をかけてかけがえのない存在になっていく。その過程が繊細でとても良かったです。
サリー・ホーキンス、イーサン・ホークの演技も抜群でした。

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.0

スリリングなストーリーもさることながら、アランドロンの輝きが凄まじい。こんなに美しい人間が存在するのか…と思わされます。クラシカルかつスタイリッシュな着こなしにも目を奪われました。何度も見返したくなり>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

これはすごい。
映画だとわかっているはずなのに、1985年のその日、ウェンブリースタジアムにいたかのような、圧倒的な臨場感。
ストーリーはちょっと綺麗すぎるのかもしれないけど、そんなの気にならないくら
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ウォルター少年と、夏の休日(2003年製作の映画)

3.8

アメリカの田舎の夏の風景、そこで語られる心踊る冒険譚、変わっていく少年…と、好きな要素がてんこ盛り。人生楽しみぬきたいなと思えました。

トルナトーレ 我が映画人生(2012年製作の映画)

3.4

トルナトーレには興味を惹かれるが、ドキュメンタリーとしてはイマイチ。もっと具体的なエピソードが欲しかったな。

恋愛適齢期(2003年製作の映画)

3.5

大人の恋愛…ではあまりなくて、むしろ初々しくて微笑ましい。こういう歳のとりかた、憧れますね。

ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

3.8

これ、こんなえげつない話でしたっけ笑?
20年前(!)の映画なのでコンピューター関連の描写はかなり変だけど、他はあまり古さを感じさせない作り。
例の天井から吊られるシーンは、やはり手に汗握りますね。プ
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

3.7

夏秋編と同じような感じだけど、よりストーリー性があって良いですね。
冬の景色は非現実的に美しく、圧倒された。

リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

3.7

食べることは生きること。日々の食事に丁寧に向き合うことは、とても素敵なことだと感じました。
大きな展開のある映画ではないけれど、風景、音、声、すべてが心地よくて、癒されます。冬・春にも期待。

ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE(2015年製作の映画)

3.5

これが映画館で上映されたことがまず驚き(テレビの特番では?)。
しかし、3人のキャラクターと、巧まざる起承転結で、意外に楽しめる。民宿が嫌すぎて涙する蛭子さんには笑ってしまった。
台湾のあたたかい雰囲
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インサイダー(1999年製作の映画)

3.9

すさまじく骨太な映画。
個人が巨大組織に対峙することの絶望が、嫌になるくらい生々しく描かれている。そして、ジャーナリズムは何のためにあるのか、ジャーナリズムにとって何が最も大切なものなのか、確かに感じ
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.8

色々つっこみたくなるポイントもあったけど笑、先の読めない展開にはずっとハラハラさせられ、最後まで楽しめました。
この役をコスプレにならずに演じられるジェニファーローレンスには脱帽。彼女がいるだけで画面
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.8

これは「今」作る必要があったことがすごくよくわかる。
後半は特に熱い。この熱いジャーナリズムを見せられると、こちらの心も熱くなります。
綺麗にまとまりすぎてるきらいはあるけど、安定の配役を含め(あえて
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.5

舞台がNYだからか、シニカルな人生観ゆえか、やけにウディアレンっぽい映画。
ストーリーには正直ついていけず…でしたが、音楽や雰囲気は相変わらず素敵でした。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.9

月並みな感想ですが、アイデア次第でいくらでも面白い映画は作れるんだなーと実感。ものすごく可笑しくて、最後はなぜか(映画作りの熱量みたいなものに)感動すらしてしまいました。これはもう、絶対に何も知らずに>>続きを読む

ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)

3.3

原作のシリーズをよく読んでいたので、懐しさで鑑賞。「相原」とか「安永」とか「久美子」とか、名前からぼんやりと記憶が蘇ってきました。
映画としての出来は正直、、、だけど、雰囲気は楽しめました。この映画を
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.7

前半からブラックな笑いのオンパレード。この悪趣味な感じは「ファーゴ」に似てますね(明らかなオマージュもあります笑)。
しかし、滲み出るデイルの優しさに、最後は意外にも心あたたまりました。面白かったです
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クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)

3.9

序盤から不穏な空気が高まっていき、一気に爆発する。そのシーンのデンゼルワシントンとジーンハックマンの演技は、ものすごい迫力でした。
印象としては「ザ・ロック」とか「トップガン」に近く、この時代らしい王
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コンタクト(1997年製作の映画)

3.7

宇宙をテーマとしつつ、描いているのは人間の姿。「インターステラー」や「メッセージ」にも通じる映画ですね。
その2作と比べると細かな設定等にやや物足りなさを覚えるものの、後半の映像の迫力とストーリー展開
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否定と肯定(2016年製作の映画)

3.8

派手さはないけど、考えさせられる良作。
歴史修正主義の波は、決して対岸の火事ではない。都合の良い情報だけを集めようと思えば、いくらでも集められる時代である。そうでない情報に目を瞑ってしまえば、事実は簡
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.8

暴力的な小説世界に魅入られていく主人公。
彼女は自分を殺された妻子に重ね合わせているわけだけど(だからこそ子どもに安否確認をしたのですね)、実際は、夜を徘徊し無神経に大切なものを奪う獣たちこそ、彼女自
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.8

ブラックすぎるコメディ。悪党2人の第一印象が最悪で、こんな奴らに任せたらロクなことにならないぞと思ったら、やはりというべきか、物語はおそろしく酷い方向に転がっていった。ラスト近くのあのシーン、ショッキ>>続きを読む