ちゃみろーさんの映画レビュー・感想・評価 - 38ページ目

ちゃみろー

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光をくれた人(2016年製作の映画)

3.8

基本的にはマイケル・ファスベンダー演じる戦争後遺症の男が主役のダンディズム映画なんだよな。そうした視線でみると、親子愛や夫婦愛の描写があんまり情緒豊かじゃない理由がわかってくる。生と死の2つの海の間を>>続きを読む

エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)

2.9

ボーンシリーズのトレッドストーン計画を軽いタッチのコメディにする企画がありきたりなんだよな。スパイ映画のなぞりかたも雑だし。前半はジェシー・アイゼンバーグの演技力で、ダメ感あふれる青年の愛らしさやクリ>>続きを読む

カサンドラ・クロス(1976年製作の映画)

3.9

チューリッヒ発ストックホルム行きの大陸間鉄道内に感染力の強いウイルスの保菌者が逃げ込んだため、乗客を列車ごと亡きものにしてパンデミックを秘密裏に阻止しようとするアメリカ陸軍と、走行中の列車に隔離された>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(1974年製作の映画)

3.4

名探偵ポアロがイスタンブールからロンドンへ戻る途中のオリエント急行の中で起こった殺人事件を鮮やかに解決する名作ミステリ。ポアロがマニアックすぎ。NHKのドラマのイメージが強いので戸惑う。今見ると、動機>>続きを読む

サンキュー・スモーキング(2006年製作の映画)

3.5

タバコ業界のロビイストを軽妙酒脱なタッチで描いたブラック・コメディ。アーロン・エッカート演じる口八丁のタバコ宣伝マンの飄々とした生きざまが、自分の仕事の正当性に悩みながら働いているサラリーマンに、ほん>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.4

世界中に突如として現れた12隻の「ばかうけ」状の飛行物体の乗員とコンタクトを取ろうと女性言語学者と物理学者が奮闘するSFスリラー。いわゆるセカイ系。重々しい雰囲気だが、展開がイタリア映画の珍作「宇宙人>>続きを読む

16ブロック(2006年製作の映画)

3.7

NY市警の窓際刑事が16ブロック先の裁判所まで証人を護送する途中でそれを阻止しようとする悪徳警官一味に襲われる刑事アクション。午後ロー案件。組織の中で磨耗しながら内なる正義のために命を賭ける主役像が伝>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.8

吹雪のため山小屋に避難することになった賞金稼ぎたちが、会話のプレッシャーゲームで腹の中を探り合う密室サスペンス。ノーマ×ーファッ×ー案件。上映当時は体調が悪くて映画館で見るのは諦めたが、思ったより長さ>>続きを読む

激戦 ハート・オブ・ファイト(2013年製作の映画)

3.9

八百長に手を染めて転落した元ボクシング王者と、父親の事業失敗により金持ちのボンボンを強制卒業した青年が出会い、MMAの大会でチャンピオンを目指す格闘映画。最初は貧相な中年オヤジにしか見えなかった元ボク>>続きを読む

死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

4.3

イギリスのエンフィールドに住む母子家庭が悩まされたポルターガイスト現象とそれに立ち向かった夫婦の心霊探偵の実話をダイナミックに脚色したホラー。生き生きとした登場人物、70年代の匂いを感じさせる服装や美>>続きを読む

ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)

4.0

ラスベガス郊外で妻子と平和に暮らしながら、ドローンを操縦して毎日タリバンを殺害している空軍少佐の静かで残酷な戦いを描いた戦争映画。隠された心の地獄。なぜ大人が酒を飲むのか痛いほどわかる。男女のキャラク>>続きを読む

ファイヤー・ストーム(2013年製作の映画)

3.8

アンディ・ラウ演じる香港警察の警部が、重武装強盗団にいる身内との板挟みに苦しみつつ、激しい抗争を繰り広げるハードボイルド・アクション。ボーッと見てるとストーリーや登場人物の関係性が把握できない不親切設>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

3.8

4DX3D吹替版で2回目。2D版の時に少しもっさりと感じたオープニングだが、今回はストレスなく楽しく見られた。やはり3Dに最適化されてるんだろうな。4DXのシャボン玉が効果的に使われてるのを見るのは初>>続きを読む

Dearダニー 君へのうた(2015年製作の映画)

3.7

新人フォークシンガーに宛てたジョン・レノンの手紙が40年後に本人の手に渡った実話に着想を得た人間ドラマ。軽妙な会話の駆け引きや、明るくアホっぽいステージングにアル・パチーノの可愛いげが活きている。過去>>続きを読む

死霊館(2013年製作の映画)

3.6

競売で手に入れた田舎の屋敷に引っ越してきた7人家族が悪魔に取りつかれる恐怖を描いたホラー。メリハリが効いていて面白い。特に後半はダイナミック。夫婦の心霊探偵と美人の5人姉妹のキャラクターが雰囲気を出し>>続きを読む

アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)

2.9

実在する呪いのアナベル人形を題材にしたホラー。1970年頃を舞台に、夫にプレゼントされたアンティーク人形が身重の妻に恐怖の日々もプレゼントする。あんな不気味な人形を欲しがるセンスが一番怪奇だよ。見てい>>続きを読む

少林寺(1982年製作の映画)

3.5

日本で少林寺拳法ブームを巻き起こしたカンフーアクションの金字塔。華麗な武術を見せるための雑なストーリーは通常運転だが、一応は隋末期に少林寺の僧が唐建国に尽力した歴史的逸話をベースにしている。犬BBQの>>続きを読む

オーガストウォーズ(2012年製作の映画)

3.7

2008年南オセチア紛争を題材にした異色の戦争アクション映画。国境近くの激戦区に住む元夫に幼い息子を預けた母親が、戦火をくぐって息子の救出に向かう。各地域で展開されるハードな戦闘シーンが見所。戦車の使>>続きを読む

最後まで行く(2014年製作の映画)

3.8

松岡修造似の刑事が酒酔い運転で轢き逃げしたことから事件の隠蔽に奔走し、謎の男からの脅迫に翻弄される犯罪スリラー。ちょっとあり得ない展開が多くて所々白けるが、画の力強さで持たせている。兵隊人形のギミック>>続きを読む

追憶(2017年製作の映画)

3.6

富山の港町を舞台に、離ればなれになった3人の幼な馴染みの1人が殺されたことにより、過去の共有する秘密を巡る疑惑が高まっていくサスペンス。情景の美しさが映画全体の情感の豊かさにつながっていかないんだよな>>続きを読む

ラスト・ナイツ(2015年製作の映画)

3.3

忠臣蔵を架空の中世の国?を舞台にして展開した怪作。トンデモ設定やわざとらしいCGで、47RONINの二番煎じというイメージが拭えない。でも、こちらの方が男臭さを前面に出しているので雰囲気は好きかな。騎>>続きを読む

美女と野獣(2017年製作の映画)

4.0

英国の実力派俳優を多数配したロマンティック・ミュージカル。ディズニーらしい各方面に目配せし練り上げた現代的な脚本が最初ノイズになるが、長編でありながら退屈なところがなく、歌唱レベルの高さで満足度は高い>>続きを読む

美女と野獣(1946年製作の映画)

3.4

美女と野獣の最初の映画化。野獣が金持ちでナイスガイなので、嫌な顔しないで一緒に暮らせばいいやんと思いがち。性的イメージが強めに出ていて、ヒロインが拒否反応を示すのもその辺から来てるんだよな。衣装が豪華>>続きを読む

大統領の陰謀(1976年製作の映画)

3.6

ウォーターゲート事件の前半戦を描いたポリティカル・サスペンス。ワシントンポスト紙の若き二人の記者がニクソン大統領陣営の非合法活動を支える闇資金の流れを追求する。公開当時はまだフレッシュな事件だったせい>>続きを読む

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.7

禁酒法時代の実在の銀行強盗カップル、ボニー&クライドの破天荒な生き様を小気味良いタッチで描いたアメリカン・ニューシネマの代表作。小道具がいちいちエロい。今見ても銃撃シーンは迫力あり。アメリカの銀行が日>>続きを読む

カットバンク(2014年製作の映画)

3.0

モンタナ州の田舎町で起こった狂言殺人が、凄惨な連続殺人事件へと変容していくクライム・サスペンス。犯人や動機は最初からわかっており、犯行をきっかけに意外な人物が謎の動機でストーリーに関与してくる変則的な>>続きを読む

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.0

ハンガリーからNYに移住してきた無気力青年、そのいとこ、青年の悪友がまだ見ぬ「バカンス」を求めてフラフラと旅を続ける青春映画。ロードムービーの定石である成長物語やアドベンチャーを拒否した展開で、どちら>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.4

失恋の痛手に耐えられず、過去のパートナーを記憶から抹消するサービスを利用した青年が、消去作業の中で恋人と奇妙な冒険を繰り広げる恋愛映画。見ている最中は、登場人物の浅はかさやトリッキーなSF設定にモヤモ>>続きを読む

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.6

ケチな詐欺師と孤児の少女が時には争い、時には心を通わせながら擬似親子的関係を築いていくロードムービー。モノクロ。ライアン・オニールが若くてイケメン。テイタム・オニールはずる賢すぎてちょっと引いた(苦笑>>続きを読む

サブウェイ・パニック(1974年製作の映画)

3.9

NY地下鉄を舞台としたハイジャック・パニック映画。職員のオッサンたちの不適切発言が放送禁止レベル。前半はハイジャック犯との交渉劇、後半は暴走列車のパニック展開の二部構成で飽きさせない。ハイジャック物に>>続きを読む

ニューオーリンズ・トライアル(2003年製作の映画)

4.3

ジョン・グリシャム原作の法廷サスペンス。かつてルームメイトだったダスティン・ホフマンとジーン・ハックマンが原告側と被告側のそれぞれの陣営で対立する胸アツシチュエーション。法廷サスペンスは素材として時代>>続きを読む

夜叉(1985年製作の映画)

4.1

背中の夜叉の刺青を隠し、福井の漁村で漁師として暮らす男が、ミナミから流れてきた飲み屋の女将に出会ったことで過去の自分に邂逅する人間ドラマ。高倉健の中で頻繁にフラッシュバックする回想や、ぶったぎり感ある>>続きを読む

チャンプ(1979年製作の映画)

3.6

元ボクシングのチャンピオンでありながら、引退後は妻に逃げられ、小さな息子を抱えながら酒と博打で荒んだ暮らしを送る男が、子供への愛と責任に目覚めてボクシングに復帰し、チャンピオン返り咲きを目指す。確実に>>続きを読む

マシンガン・プリーチャー(2011年製作の映画)

3.2

激しい内戦の続く南スーダンで、マシンガンで敵をぶっ殺しながら孤児院を運営する元麻薬密売人の神父をモデルとした実話映画。内容は悲惨で衝撃的なのだが、実話物にありがちなピリッとしないストーリー展開。二時間>>続きを読む

ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.4

暗闇の中に現れ、光に照らされると消える謎の亡霊に命を狙われる家族を描いたホラー。昼間に自宅で見ても全然怖くない。亡霊がやたら強くて人間を瞬殺してくるんだけど、グロさを排すためか殺人シーンが明確に描かれ>>続きを読む

ミッション:アルティメット(2008年製作の映画)

2.5

ロシアの新富裕層と拝金主義的世相をテーマにしたスパイ・サスペンス。石油富豪の汚職の鍵を握る証人を護送する任務を受けた工作員が組織の裏切りに遭い過酷な逃亡劇を演じる。はっきり言って面白くなかったなー。モ>>続きを読む