ちゃりおさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ちゃりお

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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「視線の交わり」が重要な要素として常に存在感を放っていた。始まりに視線の交わりは姉の自殺を媒介に死を意味し、中盤に恋を媒介に生の謳歌を意味し、最後に運命を媒介に再び死を意味していた。完璧すぎる

CURE キュア(1997年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

黒沢清ということでかなり構えてみたが、純粋に面白くてびっくりした。『降霊』と比べても人ならざる力を感じさせる登場人物が魅力的で、よっぽどJホラーしていた。

後味もは切れ味と共に良く、本当に黒沢清か?
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降霊 KOUREI(1999年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

登場人物がはっきり認識できる時にしか幽霊が現れないのが普通のホラーと真逆で面白い。

この主観でしか幽霊が現れない現象が、寺の人?が言っていた「地獄はあると思えばあるし、ないと思えばない」という主観(
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ジャスト・ア・ジゴロ(1978年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

デヴィッド・ボウイが美しい。軍人、ナチスドイツという旧世代から離れたジゴロの主人公が、負の遺産に飲み込まれる様がひたすら悲しかった。

ゾンビ/米国劇場公開版(1978年製作の映画)

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百貨店には一生分のすべてがあるという観念が強くて面白かった。

アンホーリー 忌まわしき聖地(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

キリスト教の御教論的なテイストが強く、教訓話を聞かされたような気分になった。通りで退屈なわけだ

ラストレター(2020年製作の映画)

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邦画全般に言えることだと思うが人生の苦しさをあるあるネタのようにただフィルムに収めると言う態度が、好きでもあり苦手でもある。この作品も例に漏れず苦しさへの現実的な視点からの批評性みたいなものが全く欠け>>続きを読む

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

最初から最後まで映画との相性が最悪で好きではなかった。人々の露悪的な面や賛否ありそうな主人公の行動、大物っぽい悪役、それら批評的なところにつながる全ての要素が上澄みだけ描写されて素通りされていく。>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

社会的に男性として育ってきた自分ではとてもこの作品を真の意味で理解し、共感を持つことはできないのだな、という敗北感が強く残った。

いくらフェミニズムの本を読み、社会学を学び、誰もが社会的に弱い立場の
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

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ゲーム版同様ホラーとしても、社会派作品としても質が高くヒットしたのは納得。とにかく白色デモの時代を忘れるな、目を背けるなという主張が際立っている(ここを飲み込めなかった人は、かなり情報が足りずに観たと>>続きを読む

コンタクト(1997年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

信仰と科学の対立をテーマにするSF。宇宙人観が楽観的すぎて時代を感じる(『三体』を見よ)。そういう意味でも調和的な世界を望む信仰に寄り添った作品という印象を受けた。

飛ぶのではなく落とす宇宙船という
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さがす(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

佐藤二郎すごい。Wikiで観たような様々な自殺幇助事件がミックスされたような展開。おい、コミュニケーションしろ!と何度も言いたくなる。

殺人の動機の純粋性・不純さが常に揺れている。殺人犯の主観から殺
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地獄の警備員(1992年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

オモシロ殺人鬼映画でした。バカでかい松重豊が警備棒でボコボコ殴りつけてきます。登場人物全員がキモいのが『悪魔のいけにえ』との違いです。パッケージの出来が作品の出来に比して良すぎる

マイ・インターン(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ジュールズカップルを通して、男女のキャリアについて真剣に描いた良作。

構造主義的に考えると「育メン」である男性の浮気も、キャリアウーマンを揶揄するママ友も同じ構造の問題だ。

要は既存の男女観から離
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「引退したおじさんが負の遺産である暴力衝動を抑えきれず、周りにも不幸を撒き散らし、結局強さで全て解決する」というフォーマットは既に作中で流れていた西部劇と同じく、オールドスクールなのかもしれない。>>続きを読む