ちゃりおさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ちゃりお

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スワロウテイル(1996年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

この作品がモデルにした時代を知らないことと、登場人物に普通の日本人がいないことで「こんな世界が実在したのか」という感想を終始抱いていた。いや存在しないけどもそこは入り組んだ感想だ。

スワロウテイルな
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遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ホラーというものは人間が一方的に殺されてナンボ、と言うところがあるがこの作品は敵が増殖可能な故に結構あっさりと殺すことができるのが新鮮で爽快でもあった。

前作へのつながりもバッチリですぐにでも鑑賞し
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飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ケッタイなタイトルからは想像できないほどちゃんとした続編だった。『悪魔のいけにえ』(1974)を偏愛しているが故に関連作品は観ないようにしていたが「観てよかった」というのが正直の感想だ。

『悪魔のい
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

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米軍が出てくる戦争ものを見るたびに「この映画に微笑みデブは出るのか?」とミーム探しに励んでしまう。未だ出会っていない(答えは言わなくてよろしい)。

『ハクソーリッジ』は「True Story」と断る
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狂った一頁(1926年製作の映画)

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観賞後に原作が川端康成であることを知って、なんだか安心してしまった。この映像が原作無しに、もしかしたら脚本も無しに撮られていたらすごく怖いな、と思ったのだ。

ホラー映画をよくみる自分にAmazonが
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

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「全編1カット」というコピーを念頭において鑑賞しすぎたせいで最初の30分がいかにカットされずに展開するのか、ということに夢中になって話への集中がおざなりになってしまった。

なんていうんだろう。

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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

・骨董品の銃、ナイフコレクション、乗馬、レトロなモチーフが冒頭を彩る。

・肉感的でエロティックなダンサーの肉体と剥がれ落ちる指の爪、美の両極的な性質が1シーンに詰まっている。印象的なシーンだ。

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ペット・セメタリー(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

劇場で観たかったけど断念した『ペットセメタリー』(2019)をやっと観た。キング本人が脚本を書いた1989年バージョンと比べて映像はリッチになっているはずなのに、展開がマイルドになりすぎていてチープさ>>続きを読む

ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

僕は人間から生まれた人類なので終始ブランドンに苛ついていて、なんとなく最悪のラストを予想しつつもブランドンの死を願っていた。

不快だし、湧いてくる感情は健全なものとは到底思えない。善良な人間たちが虫
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デビルシャーク/エクソシスト・シャーク(2015年製作の映画)

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デビルシャークを観る、という実績を解除した。こういうZ級映画の意義って鑑賞することよりも、存在することそれ自体にあるのでは。「こんなものでも存在していいのか」って思える。

そしてこれは大喜利感想では
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東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

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『ずうのめの人形』でJホラーの傑作として言及されていたので視聴。

なるほど昨今の作品とは全く趣が異なる。それは当然のことで半世紀以上も時を隔てているのだから。何より時代設定から違う。

ホラー演出の
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アカルイミライ(2002年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

無知、テロリズム、赦し

キーワードとなるのは上記の3つか。黒沢清の対談集を読んだ後の印象だが、本当につかみどころがない。逆説的に言えば私が映画の波長に合っていないということか。

別にそれでも良い、
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TENET テネット(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

正直劇中で何が起きたのか?と言うことは分からなかった。「何が良かった?」と聞かれても「最初のオペラのシーン良かった〜!」としか言えない。

続いて映画の内容が分からなくても引き出せそうな感想だが「イン
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インターステラー(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

一見無機質なものに映る科学が、数式が、宇宙が、私たちにいかに大きな感傷を呼び起こし得るのか。そういったことをインターステラは教えてくれる。

人類を救う方程式の最後にLoveが組み込まれる。客観性のか
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CUBE(1997年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

スティーブン・キング原作と思い込んで観たが、どうやら違うらしい。観終わってもなおキング作品と思っていた。お恥ずかしい。

女性医師の言った「人々は全体を見ず、ただ目の前のものに集中するだけ。そうすると
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プロメア(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

本当に映画館で観るべきだった。それも一回ではなく、繰り返し観るべき作品だった。

友人が10回も映画館に足を運んだ、という話も納得できる。というのもこの作品は優れて神話的であると言えるのだ。個性的なキ
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サクラメント 死の楽園(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

リアルでないとか、重要な部分が描かれていない、ということが不評の理由の内の一つとして挙げられがちだが、そういった視聴者の必要に応じて撮られる映画ほど無意味なものはないと思う。

それは生活必需品と何が
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

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この映画が人生で一番好きで何度も何度も繰り返し観ていた。しかし、なぜ好きなのはかは分からなかった。

レザーフェイスが急に現れてモブの頭をゴッと殴る映像の圧倒的なリアルさ、フランクリンの不快さ、ヒッチ
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

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この作品で迫害されていたのは白人男性以外の全ての人間だ。

黒人の扱いの酷さに目が行きがちだが、同性愛者や女性という、弱い立場の人間は等しく尊重されていない。

黒人差別も、子供の権利の弱さも、女性の
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

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自分の中で映画は3つのタイプに分けられる。

見終わって何も考えずに「良い映画だった」と言える作品、「何が良かったのか」観ながら、若しくは観た後に考えつく作品。そして「何かは良かったけど全体的にダメ」
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

Any day now

あの子はハッピーエンドをせがみました

それが不可能だったのは今も変わらないような気がする。血の繋がった家族よりも、絆の繋がった家族を、というテーマは現代においても通用する。
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

孤独、別離、荒廃、不毛、極寒

静かなウインドリバーという地には哀しさだけが低く長く響き渡るように僕の目には映った。

主人公は人間の強さを固く信じている。「他に道はあったはずだ」と諭す。本当にそうな
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来る(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

あまりにも最高だった。こんなクオリティで「あんなもの」を描けるのか、という衝撃がすごい。『シン・ゴジラ』を観たときの驚きに近い。

吐き気を催す旧世代の価値観の洪水(最悪の結婚式、男尊女卑)で一気に映
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告白(2010年製作の映画)

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映画において人物に現実味を持たせることは最低限必要なことだが、この作品はそれを超えて奇想天外な世界全体に現実味を持たせることに成功している

ラストシーンの改変(追加)も映画特有の映像表現でとても良か
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カリスマ(1999年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

何と言っていいものか。とにかくみんなどこかおかしい。人間は絶対にどこかおかしいところが一つは存在するし、それを私たちの日常では「個性」というようにマイルドに認識する。

しかし、この映画の人間はそのち
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カルト(2012年製作の映画)

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シンプルに面白かった。安っぽいホラーはどうしてもお遊戯会になってしまうのが常だが、この作品はある仕掛けでそのハードルを軽く飛び越えていた。

その仕掛けとは「霊能力者」の存在である。霊能力者は超常的な
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アップグレード(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

機械が人間を支配する作品として『マトリックス』を今作『アップグレード』と並べてみる。すると「人間性」の評価が両者において天と地ほどの差があることが分かる。

『マトリックス』において人間性とは「それで
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黒い家(1999年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

いくつかハッとするシーンがあった。押入れでのキスシーンと、階段での消化器噴射のシーン、そして殺害後の恋人との再会シーンだ。

1つ目のシーンは流れ込んでくるものの対比だ。悪意を持って口に詰められる新聞
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

スタローンはついに狂ってしまった。映画を見終わって確信したことだ。

ポリティカルコネクトだ、表現規制だ、と世間は目を光らせている。その中でこの作品は「俺の正義」だけを全ての基準に暴力を描いている。
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