「別に忘れてもいいんだ」
頂点に立つ者の完璧な遺作だと思う。
もうストーリーどうのなんて次元の話じゃない。
宮崎駿って人が培った世界を丸ごと観せつけて、それを受け継いで欲しいと言う監督本人のメタフ>>続きを読む
映画って媒体をどう利用するか。
ワンカットで登場人物と観客の時間をリンクさせるのはあるけど、そこにSFを加えることでまた別の体験になってた。
映画の強制力あっての技か。
一貫性もよし。
ただ世界線を>>続きを読む
恋人を自分の理想像に当てはめてしまうというティーンの幻想。
それはわかる。
だけど、それが崩れた時の取り乱し様が、直球すぎて嘘くさかった。
それにしても、全ての感情を書いた小説を使って、モノローグで>>続きを読む
映像は物凄い。えぐい。
ただカノンイベントがないとダメな理由とか、スパイダーネットワークが必要な理由とか他の世界線に主人公はいないのか?いたとしたらヒロインはあってるのか?とか、物語の細部にハテナが多>>続きを読む
不謹慎だなぁ。
だけど、おれたちの欲望ってすべからく不謹慎だよね。
おれが見て見ぬふりしてきた不謹慎に真っ向勝負を挑んだ男。
それは他者の破壊であると同時に自己破壊でもある。
アイデアは挑戦的ですごくいいけど、やっぱり目に見えないものを映画にするのってかなり難易度高いことがわかった。
絵が退屈になる。なんとか美術で保たせようって意図は感じたけど。
形式美のホラー。説明過多ではあるけど。
ラストシーンで物語の核心が簡潔につかれた。
格好良いぃぃぃ。
見事に贅肉を落とし切ったストーリー。
切れ味鋭くて、しかも物事の起因も明快。
ビートたけしの静止画か思うくらい、無心で対象を捉えてる目で全てを支配できる。
退屈だった。
スプラッタとしてもドラマとしても。
ただ牧師が暴力はダメだって浅い偽善を語るところは良かった。
にしてもキービジュアルがミスリードすぎる。
肩透かし。
痛い痛い痛い痛い…
「お前の暴力には愛がないな…」ってセリフに集約される痛みの美学。良いキャラクター。
主人公は見守って記す男性教師じゃないのかと思わされた。
シンプルに破綻してるって許されるの?
自分自身の中で別人格が生まれたなら周辺人物は認識が異なるはずだし、憑依みたいなオカルトだとかしても牢獄の入れ替わりの説明がつかない。
それでも許される何かが、ある>>続きを読む
誰もが見飽きた王道のラブストーリーが、構成次第でこんなにも瑞々しくて刺さる映画になる。
現在の時間軸で、信じて物語を読み続けたノア、ある意味もう一度舞い戻ったアリー。見事な結末です。
ブルーバレン>>続きを読む
うぅぅ…
主人公に影を落としてる過去は観たことないキケンな香りがして良かったんだけど、
そのキャラクターはPTAのハードエイトともろ被りだし、ストーリーと魅力的な過去との因果がいまいちだったり、青年の>>続きを読む
私は14歳で殺されたって冒頭にモノローグで語るのは、すごく惹かれた。どう展開されんだって。
けど、あまりにファンタジー色が強いのと、
主人公の問題とストーリーのリンクが弱いように感じる。
特殊な映画〜
最初の遠藤憲一のセリフがめっちゃ大事な気がする。
あの抽象的な監獄は現在の地球とも、幾千万年前の地球とも光の屈折によって繋がってる一点なんだと思った。
そこに一貫してあるのは暴力と性欲>>続きを読む
怪物はいない。
みんな人間だった。
全人類が善人だとは言わないけど、悪人がいなくても諍いは起こる。
その原因ってきっと主観が世界の全てだと思ってしまうことなんだと思った。
本当は自分の目に見えるとこ>>続きを読む
やっぱり女に見向きもされない男の話、好きです。
彼はただ見つめてるだけ。
母の束縛に憤ったりしないし、ロックンロールに浮かされたりしないし、好きな女の子が自堕落な恋をしてようが文句も言わない。
それが>>続きを読む
うーん、分かる。分かるけどね。
時代を超えて共通する苦悩を抱える3人女性に、一編の小説という軸を与える。
分かる。
3人の女性の言葉に表せない繊細な心情描写も良いとは思う。
でも、わざわざそのつなが>>続きを読む
不思議な世界観だなぁ。
ちゃんと坂口安吾の白痴であり、シュールレアリスムっぽくもあるし、キューブリックっぽくもある。
解釈むずかしいところ多くて、特にラストシーンがあまり好きじゃなかった。
自伝なら自伝でいいけど、それこそホームビデオじゃなくて映画にするんなら分からせようとして欲しいなぁ。
この後に起こったことも、その動機も、あの抽象空間の意味も何も見えないまま終わってしまった。
浅はか〜
POVでしか思考できない愚か者が、でかい主語で話すときほど苛々するものはないな。
ふざけてナチス式敬礼した時とかもう観てられない!って気持ちになった。
残酷な選択には賛否があるけど、選択肢の>>続きを読む
原作読んでて平野啓一郎の主義主張を知ってるからまだ分かると言っていいのか、分からない方が映画として楽しめるのか…
端的に言うと、面白くなかったな…
ラストシーンはいいよね。
能弁と寡黙は背反しない。
お互いにお互いが含まれる。
本音には嘘が紛れてて、ハリボテには真実が隠れてて、意識と無意識は混在する。
そんな会話の妙技。
善悪が分からない。
この子がやってることは悪として糾弾される。
だけど、周りの人間の世間体を考慮した世渡り上手の悪は見逃される。
じいちゃん、正しいことってなんだよ!
おもろ。
アイデアの洪水。
永遠に観てたい。
HOMEROOM!!!!!!の決めポーズだけでもおもろ。
衝撃作だ。
真実を虚像が破壊する現代社会。
そこまではよくあるけど、これはその先をいってた。
破壊したのは、彼女が音楽を通してたどり着いた真理のような権力欲のようなもの。
目に見えない数の暴力は人間の>>続きを読む
まじで本当に面白くなかったんだけど、なんでこんなに評価されてるんだろう。
ぜんぜん筋が通らなくてリアルじゃないし、その割にコメディ的な面白さもない。
サブストーリーが、メインと無関係すぎて一本の映画>>続きを読む
カルチェラタンの世界観が大好きだし、それを巡る闘争も全共闘を彷彿とさせて良い。
だけど、メインプロットのラブストーリーは、主人公的主人公男女のハッピーエンドって感じであまり唆らなかった。
あそこに自>>続きを読む