ふみぃぃeeeeeさんの映画レビュー・感想・評価

ふみぃぃeeeee

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墓泥棒と失われた女神(2023年製作の映画)

4.0


今作の予告編でフェリーニが蘇ったとの文言があり、観に行くしかなかった。
鑑賞しながら、改めてヨーロッパ映画好きだなぁと思った。
冒頭の列車のシーンやモチーフとして豊満な女性を登場させるという部分にフ
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アイアム・ア・コメディアン(2022年製作の映画)

4.5


なんとなく炎上しがちな芸人という認識、好きでも嫌いでもないという立場で観に行ったが、個人的にはこれほど真正面から人物の人間的魅力を捉えたドキュメンタリーは記憶にない。
彼自身様々な体験をしに場所を移
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ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ(2023年製作の映画)

3.5


短編映画は久しぶり。
アルモドバルらしくクィア要素と複雑な愛が内包する映画だったが、自分の興味があまり西部劇に向いていないんだなということは分かった。

[2024年 122本目]

タンジェリン(2015年製作の映画)

4.0


全編スマホ撮影ということで、リアルなロサンゼルスの街が伝わってきた。
クリスマス映画とは思えない下品さであり、素直に笑っていいのかわからなくなる愛憎ドタバタコメディ。
様々な人種、性別が入り乱れ、全
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メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます


薄っすらコメディで笑えるが、気持ち的にはかなり振り回されて、ラストはかなり怖い。
映画というか"物語"がコントロールしているものについて考え込んでしまう…個人的には大傑作だと感じた。
素直に「自分は
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WALK UP(2022年製作の映画)

-


やっぱ変で良いですね。
妄想だと思って観た方が楽しい。
拗らせる。

[2024年 118本目]

ルックバック(2024年製作の映画)

4.0


他者がいるから何とか生きていけるな〜としみじみ。
誰かの後ろ姿を見ることと映画を観ることは似ていると思った。
話のテイストとして、どうしても京都アニメーションで起こったことを想起して心苦しくなるが、
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

-


未だに答えが出てなくて、宙に浮いているようなものだけど、前作の怒りのデスロードも含めて、こういう映画を観て単純に楽しめるかというと確実にそうではなくなってきているのは事実で、自分の思考は変化している
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

-


ルックが良いな〜。
古き良きな映像の雰囲気(しかもフィルム撮影ではなくデジタル撮影らしい、凄い!)と、70年代のアメリカが舞台ということもあり、アメリカン・ニューシネマが現代に蘇ってきた感。終わり方
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違国日記(2023年製作の映画)

4.0


好き度で言えばかなり高い。
仮に誰にとっての一番とかそういった関係性ではなくても、自分が大事にしたいと感じる人のことは助けたいし、誠実でいたいし、優しくいたいと思った。
他人が他人のまま当たり前のよ
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蛇の道(2024年製作の映画)

-


物語はリメイク元とほぼ一緒。
とあるシーン、今作もしっかりと引きずっている。躍動感もある。安心。
Vシネの雰囲気推しでリメイク元の方が好みだが、柴崎コウが大半を仏語で話していて、志の高さが良かった。
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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます


特異な映画体験過ぎてラストシーンの後、笑いが込み上げてきた…
個人的には予告で受けていたものとはかなり違った印象を受けた。
ルカ・グァダニーノは『君の名前で僕を呼んで』を鑑賞したのみだけど、こういう
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東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

4.5


自分の中の希死念慮的な感情とどう向き合うべきかぼんやりと考えていた時に、こういう映画を観る事になるのも運命だと思った。
自分が自分として生まれてきてよかったと思える日がいつか来るといいな。
それとや
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


吉田恵輔の新作、楽しみにしていた。
石原さとみが『こわれゆく女』のジーナ・ローランズかな?というぐらいには凄い、狂演。
リアリズム、子どもへの愛はありながらも、自己愛が強いのが人間だというのは間違い
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます


エグゼクティブプロデューサーのところに張震の名があって、テンションが上がる。
旅の醍醐味が感じられるというのだけでも良かった。
特に前半に台湾青春映画のような雰囲気があるのが好きだな。
日本語が入る
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ファッション・リイマジン(2022年製作の映画)

-


服が好きな人間からしたら興味深いドキュメンタリー。
環境への負荷軽減をファッションという業界で成り立たせることは可能なのかという問いに間違いなく倫理的な歩みで応えてみせるエイミー・パウニーが素敵だっ
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

-


元有名ポルノ俳優が人生を返り咲こうとする話だが、もはやクズな事しかできていないのが面白い。
こういうクズ人間の人生ドラマに感化されることは中々なかったけど、自分意思で生きていくことや他人に迷惑をかけ
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関心領域(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


こういう作品を鑑賞する度に本当に映画というものは社会に接続していくための機会を与えてくれていると感じる。
画面いっぱいに映し出される物質豊かな幸せな日々の端っこに見え隠れする不穏な空気に怖さを感じつ
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少年たちの時代革命(2021年製作の映画)

4.0


以前、東京の映画館で予告映像を眺めてから気になっていたが、ようやく観れた。
デモのゲリラ撮影から伝わってくる緊迫感に圧倒される一方、瑞々しさすらも感じられる若者たちによる群像劇が妙にマッチしている。
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

4.0


この緊迫感が続く感じは良い。引き込まれた。
学校は社会の縮図だとよく言うけど、本当にそうだな。
分断、対立は嫌だ!!対話だ対話!!、と問題を解決する術として対話の重要性は学んできたつもりだが、実践す
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

-


流石にこの一連の"胸騒ぎ"は自分としては早く家に帰ってくれよという半ば呆れた感情にもなってしまったのだけど、主人公の男性のお人好し感とか他人の嫌な部分を受け入れ我慢しすぎるところとか身に覚えがありま
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スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007年製作の映画)

-


相変わらず童貞映画に弱い。
正直、好きさ加減で言えばアメパイシリーズには及ばないけど男同士の友情と恋愛に加担していく姿勢が五分五分ぐらいには感じられる、良い。
所謂、映画内の人間同士の結びつきの正し
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家出レスラー(2024年製作の映画)

-


ブシロード製作の実写映画は初めて観たかも。
そして、ブシロードらしくもちろんプロレス映画!アドレナリン!
低予算映画らしい作り上がりなのは否めないけど、プロレス愛、情熱に満ちる野心的な女性映画だった
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変な家(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます


今更鑑賞する。
題名にダブル・ミーニング的な意味もあったんだなと観ていて感じる。
たぶん原作とは違う展開?らしいけど、映画としてリリースするためのアレンジだろうから仕方がない反面、メジャー作品だと原
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

4.0


結局、ベタで笑えるのが好き。
自分の大好きなアメパイシリーズやアリバイ・ドット・コムシリーズ、ゾーヤー・アクタルの『鼓動を高鳴らせ』を想起しながら。

[2024年 97本目]

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

-


怪獣たち可愛い。
意外と好きだった。
まるでプロレスのタッグマッチの様相でカオス過ぎるがこれが面白いまである。
4DXは揺れ過ぎでお腹痛くなった。が、すごく楽しかった。

[2024年 96本目]

不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


原作未読。
原作では主人公が男女で逆ということで、読んでみたい。
最初はこの設定だと暑苦しいだけの恋愛映画に終始してしまうのではと危惧していたが、ファンタジーな"現象"のネタバラシとしてある視点を用
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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

-


『マジカル・ガール』程の衝撃はなかったが、同様になんとも皮肉な結末。
そして、日本的なモチーフは今回も結構出てくる。
カルロス・ベルムトの日本愛。
どうしても邦画の『流浪の月』を思い出してしまい、あ
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バジーノイズ(2023年製作の映画)

4.0


個人主義への温かなまなざしと、その中でも人と人が関わり合うことの煩わしさはもちろん、それ以上に喜びが心地良かった。
個人的に"今"にあるべきバランスだと思う。
自分意思で関わり合うこと、その人への痛
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辰巳(2023年製作の映画)

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俳優たちの顔面の圧力が凄いから、それだけで観れる。
暴力と復讐とその輪廻。
内容自体かなり『レオン』に近い古典的フィルムノワールだが、今の時代の日本でこういうものが作られるのもなんか悪くないなぁと不
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

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唖然とした…
帰り道はずっと頭がぐるぐるしていた。
しばらくしてから加筆するかもしれないけど、対話とかそういうものを信じていた自分としては受け止めきれなかった部分もある。
映像の中には確かに感情と行
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正義の行方(2024年製作の映画)

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司法の場ではあくまでも事実として決定づけられたことであり、被害者遺族からしたら心の平穏は訪れることがなくとも一旦"終わりをみせたもの"なのかもしれない。
だが、本当の真相は誰にも分からない。
まさし
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キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)

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キラコンを観ていたので死角はない。
ナマケモノが可愛いから全ておーけい。
フォロワー戦闘力システムギャグ、馬鹿すぎて笑える。
B級ホラーな上、舞台が女子寮ともなるといくらでもエロくできそうだけど、一
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